ウォズ大好き。
ネタ元のSlashdotが、スティーブ・ウォズニアック氏に面白いインタビューをしていましたよ。その内容は、「ウォズだったら、今のアップルをどう変えたい?」というもの。ウォズが思う、アップルの姿とはどんなものなのでしょうか?
【ウォズの思うアップル1:AndroidにiTunesを!】アップルの市場でのシェアが大きく拡大した大きな理由は、iTunesとiPodにある。これによって、アップルは2つめのビジネスを獲得し、企業としての大きさは2倍となった。WindowsにもiTunesを提供した。この(iPodとiTunes)コンボシステムが、アップルの今日の姿を作ったんだ。では、なぜAndroidにiTunesを提供しないのか? 僕は、アップル製品もiTunesも大好きだ。だから、僕のAndroidにもiTunesがあればいいなと思うよ。
さすがウォズの視点です。WindowsにiTunesがあるのなら、そのモバイルマーケットに提供したっていいじゃないか。Mac vs. WindowsとiOS vs. Androidは同じ形だと思いますが。
【ウォズの思うアップル2:もうちょっと裁判ざたを減らしたい!】昨今の裁判問題よりも、他社と話し合いをしてクロスライセンスを結ぶことができたらいいと思うね。UIを複雑にしないいい機能がでてくることもある。僕のiPhoneにはできる限り最高でいてほしい、例えそれが他社の力によるものだとしてもね。
アップルが他社とタッグを組んで製品開発に取り組む姿は想像しがたいですけれどね。
【ウォズの思うアップル3:大きな電話もいい!】小さなスクリーンを見てて思うんだ、これ僕だけじゃないと思うけど、大きなスクリーンもいいとね。iPhoneは他のスマートフォンに何も劣っていない。iOS 6はAndroidに何も劣っていない。どちらを使ったって同じくらい良いと思う。ちなみに、こんなことはWindowsに対しては言ったことないよ。だから、アップルが他の端末にセールスを持って行かれているのは、他に理由があると思うんだ。
なるほど。その理由が端末サイズだと。iPhone 5で大きくなったスクリーンは十分でしょうか。これからのスマートフォン市場はより大きい争いになるのかな?
【ウォズの思うアップル4:ジョブズなき今、若手に注目!】スティーブが戻ってきた時に、若い才能ある人達をたくさん紹介した時期があった。今、またそれをするのをオススメするよ。
【ウォズの思うアップル5:オープンソースとクローズドソースについて...】これに関しては、正解はないよ。僕はオープンの方が好きだね。オープンだろうが、どこよりも革新的なプロダクトを生み出すことはできると信じているからね。ただ、僕が間違っている可能性もある。オープンだと複雑化してしまうことが多い。80%、もしくはそれ以上の人は新技術嫌いだからね。自分達の知識の少なさを認めるのが怖いから。父親や母親のことを考えるとね。アップルは、迷うこと無く使える安心安全な場所だからね。
超ギークのウォズですが、技術にうとい人のことも考えています。その人たちにとってはクローズドな場所の方が居心地がいいだろう、と。
【ウォズの思うアップル6:アップルに復帰する可能性は?】アップルはとても複雑だよ。僕はシンプルなものが好きだ。僕の得意なこと、つまり技術を楽しむのが好きだ。アップル社員で今これを読んでいる人達より、自分の方が仕事ができるなんて正直思わないよ。ジョブズには、やることがあった、影響を与えるものがあった。もし僕がアップルでできることがあるとすれば、それは、心の中でアップルを1番応援することくらいだよ。
復帰は、ないか。やっぱりと言えばやっぱりですけど。
[Slashdot]
そうこ(Casey Chan 米版)