「まるでピエロだ」と学者も二度見。
三角獣トリケラトプスの親戚なのに、目の上の角がやたらと短い新種「Hellboy」(ヘルボーイ)です。
7000万年前の種。カナダのアルバータ州で約10年前に発掘され、最近になってプレパレーションが終わり、新種と確認されました。正式名称は「Regaliceratops」。
いろいろ常識破りな珍種です。まずこの頭蓋骨の後ろにある巨大なフリフリ。その割には目の上の角がしょぼい。
古生物学者によると、角竜はだいたい2つのカテゴリに分類されるといいます。巨大なフリルがあって鼻に小さな角、目の上にデカい角がある「カスモサウルス類(chasmosaurines)」。そしてその正反対に、小さなフリルがあって鼻にデカい角、目の上に小さな角がある「セントロサウルス類(centrosaurines)」です。Hellboyはどちらにも当てはまらないんです。
いや、どちらにも当てはまるという言い方のほうが正しいのかな? カスモサウルス類なのに目の上の角はセントロサウルス類で、「その組み合わせはまるでピエロだ」、「目の上の角はほとんど漫画と言っていいぐらいちっこい」と、ロイヤル・ティレル古生物学博物館のCaleb Brown博士は率直な感想を言ってますよ。
ニックネームのヘルボーイは、暗い過去を断ち切るため2本の角を削いで魔界から地上に召喚されたアメコミのキャラ。
source: Western Digs
(satomi)