開発者はApp Engineを利用してクラウド上でWebアプリを構築し、Force.comのデータを組み込めるようになる。
米Salesforce.comは5月27日、Webアプリケーション開発プラットフォーム「Force.com for Google App Engine」を発表した。開発者はこのプラットフォームにより、同社のクラウドサービス「Force.com」上で、Javaに対応した「Google App Engine」を使ってビジネス向けWebアプリケーションを開発できる。
Force.com for Google App Engineは、Javaライブラリやツール、App Engineから直接Force.comのリソースにアクセスするためのSOAPベースのWebサービスなどで構成されている。
ソフトウェアベンダーは、顧客企業にオンプレミス型アプリケーションを提供するのではなく、クラウドサービス上でWebアプリケーションを開発し、Force.com上のデータをそうしたアプリケーションに簡単に取り込むことができるという。
Force.com for Google App EngineのJava版とPython版は、それぞれForce.com for Google App Engineのサイトからダウンロードできる。
GoogleとSalesforce.comの間では、以前から連携に向けた動きが進んでおり、今回の取り組みもその一環になる。2008年11月には「Google Visualization API」を使ってアプリケーションを作成するためのソフトウェアツール「Force.com Apex」を、2009年4月にはSalesforce.comのSaaSにGoogleのオンラインオフィススイートを統合したクラウドコンピューティングスイート「Salesforce for Google Apps」を発表している。
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