ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W54S」は、KDDIとソニーの共同プロジェクト「au × sony “MUSIC PROJECT”」に対応するau端末。サービスを拡張したLISMOのオーディオ機器連携機能により、ソニーのHDDコンポ“NET JUKE”や新しい統合管理ソフト「LISMO Port」をインストールしたPCへ着うたフルとビデオクリップをバックアップでき、さらに楽曲をポータブルオーディオ“ウォークマン”へ転送できる。
LISMO Portは、従来の「au Music Port」にソニーの音楽管理ソフト「Sonic Stage」の機能を統合したソフト。端末内データのバックアップだけでなく、手持ちの音楽CDから着うたフルへ変換して端末へ転送できるほか、約5万曲を用意するKDDIの音楽配信サービス「LISMO Music Store」と、約70万曲をラインアップするレーベルゲートの新サービス「mora for LISMO」から音楽を購入できるようになった。また“NET JUKE”からも、オーディオ機器向けインターネットサービスの「Any Music」経由で音楽を購入でき、携帯電話へ転送することが可能だ。
W54Sが対応する音楽ファイルは、着うた/着うたフルとSD-Audio、そしてLISMO Portから転送されたATRAC。約800Mバイト(暫定値)の内蔵メモリを持ち、AVプロファイルサポートのBluetooth機能を搭載する音楽に強い端末だが、“ウォークマンケータイ”というブランドは与えられなかった。発表会場の説明員によると、W54Sはau × sony “MUSIC PROJECT”に対応して幅広い音楽連携機能を持つため、従来のウォークマンケータイとはサービスイメージが異なるのがその理由だという。なお、使用できる外部メモリはmicroSDのみとなっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.