片付かないIT戦士(31歳♀)を救った白馬の王子様は……。
モテたい。
毎日こうつぶやき、周囲の男性全員に色目を使っている、31歳おひとりさまの自称・IT戦士(♀)の記者。こんなにウェルカムなのに、こんなに待っているのに、なぜ誰も声をかけてくれないのか。
「ここに置いていいですか?」。記者の机にFAXを届けてくれた後輩男子が、おそるおそる声をかけてきた。かわいい男子は好物だ。さあ、こっちにおいで。取って食ったりはしないから。たぶん。
だが彼は、FAXの置き場に困って目を泳がせ、書類の山の上に投げるように置くと、そそくさと去っていった。ああ待ってくれかわいい男子。行かないで!
……だが確かに記者の机は、1枚のFAXの置き場にも困るほどの汚さだ。紙の資料も新聞も取材メモも放置。机上には正体不明の地層が堆積し、何の資料がどこにあるかすら分からない。男子が寄りつくはずもなく、仕事の効率も極めて悪い。このままでは嫁にも行けず、主夫もめとれそうにない。
「ドキュメントスキャナーで書類を整理すればいい」。そんなアドバイスをもらったこともある。だがそもそもこの机、ドキュメントスキャナーの置き場がない。電源タップもたこ足状態で、これ以上つなげそうにない。ないないづくしだ。八方ふさがりだ。もうおしまいだ!
……汚い机とともに、孤独なおひとり様として余生を過ごす覚悟をした記者。だがある日、一抹の光が差し込んだ。キヤノンのドキュメントスキャナー「imageFORMULA(イメージフォーミュラ) DR-150」が、記者の手元に届いたのだ。
「イケメンなのに控えめなのね……」
DR-150を一見し、記者は驚いた。その形と小ささに。ピアノブラックの直方体ボディはつやつやと美しく、サイズはB5ノートPCを横半分にした程度。超省スペースなのだ。実際、A4用紙1枚すら置き場のなかった記者のカオス机にも置けてしまった。
かなり浅い机の引き出しにもすっぽり。A4用紙の整理棚にも入ってしまった。小さすぎるよ、ドクター・一五郎(編注:記者が勝手に考えたDR-150のニックネーム。キヤノン非公認)。
DR-150のサイズは280(幅)×95(奥行き)×40(高さ)ミリと超コンパクト。IT戦士の机のわずかな空きスペースにも置けました。
とはいえ、操作のしやすさを考えると左右と後ろ10センチ程度は開けておきたいもの。片付いている机に置けばこんなにスッキリし、机上を広々と使えます。普段は引き出しにしまい、使う時だけ取り出す――なんてことも可能なのです。
そもそも、IT戦士の机が汚すぎるのがいけないのです。これじゃあ嫁のもらい手がないわけだ。
DR-150の重さは約1キロと片手で持てるほど。社内を持ち歩いていると「それ何?」と注目を浴び、「すごい! ちっさい!」と驚かれ、感心される。ああ、気分が良い。モテモテだ(編注:モテているのはDR-150であり、記者ではありません)。
さて、さっそくスキャンだ。ドライバソフトをインストールして、電源ケーブルをつなげて……と。
「ちょっと待ちな!」。そんな声が聞こえた気がして振り向く。「俺、USBバスパワーで動くんだぜ!」。誰もいない。声が続く。「とにかく、USBケーブルでPCに接続してみな。ケーブルは1本でいいんだぜ」
低く響く声に従い、付属のUSBケーブル1本でPCに接続。筆箱を開けるようにして本体を開くと自動で電源が入り、使用準備が完了してしまった。
「……!?」
付属のTWAINドライバソフトをインストールして使うのが基本ですが、本体背面の「AutoStartスイッチ」をONにすれば、本体内蔵のスキャンソフトで簡易スキャンが可能。外出先などでドライバがインストールされていないPCと接続した際でもスキャニングできます。
USBケーブルは1本で十分に駆動しますが(A4サイズの縦原稿を200dpiで片面スキャンした場合カラーで10枚/分、モノクロ10枚/分)、もう1本付属する給電用ケーブルを使えばスキャン速度がアップします。
ちなみに、DR-150には話しかける機能はありません。ユカタン、男日照りが続いて妄想が過ぎるみたいだネ☆
散らばっていた紙を数枚セットし、大きなボタンを押すと、「サーッ」と気持ちよく紙が吸い込まれ、自動でファイル名が付いて保存されていく。斜めに入ってしまった紙もなぜかまっすぐに補正され、どんどんスキャンされていく。「……えっ!?」
スキャナーといえば、難しいソフトを使いこなし、まっすぐに紙をセットしないといけないものと思っていた。だがDR-150は、マニュアルなしの直感操作で大丈夫。少しくらい斜めに入った紙もまっすぐに補正し、紙のサイズも自動判別して余白のないようスキャンする。両面原稿も1パス同時スキャン、しかも白紙ページは自動的に削除してくれる。動作は気持ちいいぐらいにすばやい。
「私のために斜行補正や両面スキャンまで! 一五郎、優しいのね……。しかも、仕事が早いわ」
なぜかほほを赤らめながら、机上に散らばっていた書類をスキャンを続ける記者。「まだ? まだ音を上げないの!? 一五郎!?」。書類に取材メモ、恋みくじまで、さまざまなサイズの紙をセットしてみるが、DR-150は適切にサイズを読み取っては、余白なくスキャンしていく。
「こんなにスキャンしても、文句1つ言わないなんて。でも何なのその落ち着き? ねぇ、もっとこっちを向いてよ! 私を見てときめいてよ!」
DR-150の落ち着いた仕事ぶりを見て記者はなぜか逆ギレし、色あせた数枚の写真を取り出した。チャイナ服女性が笑顔を向けたその写真。記者が20歳のころ、台湾の写真館で撮ったコスプレ写真だ。
「これを見て私に惚れなかった男子はいないわ!」
10年以上も前の写真を悪用し、DR-150に自分に惚れさせようという作戦だ。だがDR-150は何も言わず、写真をスキャンしていく。動揺することもなければ、記者に語りかけることもない。古い写真は淡々とデータ化され、色あせることなく保存されていく。
「何? 何なのよ!? 私がここまでしてあげてるのに、何で惚れないの!? し、嫉妬させてやるうううう!」
謎の逆ギレを繰り返す記者は、付属のドライバソフトと名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリング エントリー3」をインストール。男性の名刺をありったけスキャンし始めた。「これだけの男性と関係があると分かれば、DR-150も落ち着いてはいられないはず!」(編注:「関係がある」というか、名刺交換しただけです)
……当然ながら、DR-150が嫉妬に狂うことはない。ただ名刺の住所や氏名を正確に読み取っては、社名や氏名などをOCRで読み取り、データ化していく。
記者の書類データは次々にデジタル化され、情報が整理されていく。同時に机もすっきり片付く。いつの間にか、“片付けられる女”に変身していた記者だが、DR-150との恋には破れてしまったようだ。「寂しい……」
「こうなれば……」
おもむろに取り出したのは、秘蔵のイケメンコレクション「イケメン百選」。イケメン俳優の切り抜きや、イケメンアイドル写真、イケメンアニメキャラ画像、自分で描いたイケメンイラストまで、好みのタイプを集めた“アタシの妄想彼氏百選”だ。
ファイルからイケメンたちを取り出すと、DR-150にセット。次々にスキャンし始めた。雑誌の切り抜きからL判写真、自作イラストまで、さまざまなサイズ・素材のイケメン画像が、次々にデータ化されていく。
保存先は専用の「イケメン」フォルダ。スキャンしたファイル名は、「イケメン1」「イケメン2」と連番だ。連番のファイル名は、DR-150の付属ソフトの「ファイル名の設定」機能を使えば自動で付くため、1つ1つ設定する必要がない。
イケメン1〜イケメン100まで、フォルダに整理されたイケメンデータを眺めてうっとりする記者。「そんなっ、みんな同時に私のことを……」「待ってね、1人ずつ……」――1枚ずつクリックしてはうっとり見つめ、ほほを染める。モテモテでウハウハ気分のようだ……。
DR-150があれば、机上の書類も名刺もキレイに片付き、DR-150本体も机の引き出しにサッっと片付く。だが記者だけは、どうにも片付きそうにないのだった。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2009年12月17日