テレワークの普及により、液晶ディスプレイが売れ続けているという。しかし、星の数ほどある製品の中から何を選べばいいのだろうか。最新のトレンドから製品選びのポイントをまとめ、お勧めの1台を紹介しよう。
新型コロナウイルスの影響で、この春からテレワークを導入している企業が多いが、実際に導入してみて初めて分かることもある。慣れない環境下での業務遂行に苦戦している人々も多いようだ。
会社からテレワーク用として支給されているPCは、会社でも家でも使える利便性を考えてノートPCであることが多いが、その画面サイズは13型〜14型と狭く、作業領域も1366×768ピクセル〜1920×1080ピクセル(フルHD)あたりがせいぜいで、これらに起因する生産性の低下が課題になっている。
具体的には、下記のような問題が指摘されている。
こういった課題を解決し、生産性を向上させるには、ノートPCだけでは難しい。そこでお勧めしたいのが、外付け液晶ディスプレイの導入だ。液晶ディスプレイをノートPCに接続することで、上記のさまざまな問題を解決し、スムーズなテレワークが行えるようになる。
しかし、どんな液晶ディスプレイでも良いかといえば、そうでもない。液晶ディスプレイといっても多様なモデルがあり、選ぶ製品によって生産性にも影響がでてくる。せっかく新たに購入するならば、最適なものを選びたい。画面サイズは設置面積とのトレードオフになるが、今なら23型〜24型クラスが主流だ。
では、テレワークを想定して生産性改善を図るには、どのようなことが条件になるだろうか。これからポイントを見ていこう。
液晶ディスプレイの映像入力端子には、HDMIやDisplayPort、アナログRGB(D-Sub 15ピン)、USB Type-Cといった種類がある。
自宅で利用する場合、とりあえずは自分の使っているPCに合うものがあればよいわけだが、今後のPCの買い替えなどで事情が変化する可能性も考えると、できるだけ多くの種類の端子を備えていた方が安心だ。
中でも、これから液晶ディスプレイを導入するならば重視したいのが、最近のノートPCで採用例が増えているUSB Type-C端子だ。対応ノートPCと合わせて利用することで、テレワーク運用の利便性を飛躍的に高めることができる。
USB Type-Cのメリットは、1本のケーブルで多機能を兼ねることだ。1本のType-CケーブルのみでノートPCの充電と画面表示、スピーカー出力が可能になる。さらに、ディスプレイにUSBハブ機能があれば、キーボードやヘッドセットなどの接続も含めてType-Cケーブル1本のみで行える。
端子の少ないノートPCのUSBポートを補う効果に加えて、Type-Cケーブル1本の脱着のみで全ての接続/非接続を切り替えられるのも便利だ。出社時はType-Cケーブルを外すだけですぐに持ち出せるし、帰宅したら、Type-Cケーブルを装着するだけでフル装備の環境に戻る。
さらにいうと、Type-C対応の液晶ディスプレイでノートPCの充電ができるので、ACアダプターが自宅に不要になる。ACアダプターは会社に常備しておけば、ACアダプターの持ち運びが不要になるため、荷物をさらに減らせる。
なお、充電機能はUSB Power Delivery(USB PD)という拡張仕様で提供されている。USB PDの何Wまでの給電に対応しているかもチェックしておこう。65WであればたいていのPD対応ノートPCは充電が可能だ。
テレワークでも、就業時間は基本的に8時間だ。繁忙期や期末など場合によっては、それ以上になることもある。それだけ長時間画面と向き合うだけに、できるだけ体に負担がかからないようにしたい。
人間工学的には、操作する人間の目から画面までは40cm以上の距離があり、画面の位置は水平視線より下に設置することが望ましいとされている。画面の角度(チルト)や向き(スイーベル)、高さが柔軟に調整できるモデルがよい。
また、眼精疲労の原因とされるブルーライトの低減機能や画面のチラツキ(フリッカー)を防止する機能などが搭載されていれば、よりベターだ。
次なるチェックポイントを見ていこう。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2020年7月26日