工作機械メーカーの森精機製作所は、基幹工場に太陽光発電システムや風力発電システムと連携した電気自動車向けの充電ステーションを設置した。発電した電力を蓄電池に充電することで、安定して電力を供給できるようにした。
充電ステーションは森精機製作所の基幹工場である伊賀事業所(三重県伊賀市)に設置した(図1)。森精機製作所が業務用に利用している日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」や、トヨタ自動車のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)「プリウスPHV」の充電に利用する。EVやPHVで通勤している社員にも開放するとしている。
この充電ステーションは通常充電の1.2倍の速さで充電する機能を備えている。リーフなら約6.5時間、プリウスPHVなら約1.2時間で満充電状態まで充電できる。
森精機製作所は伊賀事業所を「森精機エナジーソリューションパーク」と位置付けており、太陽追尾形の太陽光発電システム、風力発電システム、大型蓄電池を設置してあり、蓄電池に充電した電力を事務所に供給していた。
森精機製作所が利用している蓄電池はレドックス・フロー蓄電池。小型化は難しいが、充放電を繰り返しても劣化しにくく、整備が容易で寿命が長いという特長がある。発火する可能性もほとんどなく、安全に扱える。
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