学校教育現場で進む情報通信技術(ICT)導入の動きを受けて、タブレット端末やパソコンなどで簡単に新聞を作り、学習成果を広く伝えることができるクラウド型アプリ「ことまど」を提供させていただいています。
ことまどは、子どもたちが学んだことを正しい「言葉」で表現し、新聞形式にまとめながら的確に発信する際の「窓」になる、という意味を込めました。学校教育現場には年度ごとに1人200円で提供。教育委員会単位でのお申し込みの場合、千人以上は1人190円、5千人以上は同じく180円とします。個人申し込みは受け付けていませんが、地域イベントや生涯学習など、各種シーンでのご利用も始まっています。学校などで新聞を教材として活用するNIEとICTを掛け合わせ、新聞社ならではの新しい展開を図ります。
調べ学習の成果をまとめ、発表する際に最適なツール
調べ学習の成果をまとめたり、遠足の様子を報告したりする際、ことまどを利用していただくと便利です。グループで1枚の新聞を作成する場合、各自の端末から同時に作業できることも特長で、次期学習指導要領で重視する「主体的・対話的で深い学び」を実現します。ICTを生かした遠隔地との交流授業を見据え、完成品のPDFには固有のURLが発行可能で、互いに発表しやすい機能を備えています。
新聞作りをする過程はNIEと同じですので、書く力や伝える力を学ぶ授業で効果を発揮します。
また、NIEの普及等で連携協力協定を結んでいる国立大学法人兵庫教育大学とも意見交換を進めながら、ことまどを利用した授業モデルの開発や機能面改修などを進めていきます。
簡単操作で瞬時に本格紙面が完成
使い方は簡単です。ブラウザー(インターネットの閲覧ソフト)で、ことまどにアクセスし、IDとパスワードを入力してログインします。ネットの接続環境があれば、端末の種類は問わず、校外での取材はタブレット、校内での編集作業はパソコン、と使い分けも可能です。
レイアウトのパターンを選び、記事や見出しを入力すれば自動で紙面が組み上がります。取り込んだ写真はトリミングが可能で、出来上がった紙面はPDFファイルに変換し、印刷や保存もできます。郷土学習や防災学習など、幅広い活用を通じ、子どもたちの新たな学びにつながることを期待します。
作成できる紙面は1ページ分で、記事1本(200文字強)で仕上がるパターンもあれば、記事4本(計約2800文字)を書き込むものもあります。レイアウトのパターンは現在20種類ですが、順次増やしていく予定です。
割り付けが手早くできる分、取材や調べもの、執筆に時間を多く充てられ、内容の充実が図れます。児童・生徒が作った新聞を管理する「先生アカウント」では、製作の進行状況も確認できます。
<特長>
- 契約後に「ことまど」のID、PWを通知
- タブレットだけでなくパソコン、スマホでも操作可能
- 記事や見出しを簡単に入力でき、写真もトリミング可能
- レイアウトはひな形から選択すると、自動で紙面が組み上がる
- 一つの紙面を、複数の端末から同時編集できる
- 先生IDでは、各自の進捗状況が一覧できる
- 完成品はPDFで保存、出力ができる
- PDF固有のURLを発行できるため、他校との交流でも活用しやすい
教育と新聞の親和性を生かし、人づくり、地域づくりへ
ICT教育の流れに沿い、NIEを進化させるイメージで開発したツールがことまどです。記事を基にしたワークシートなども含め、教育と親和性の高い新聞を用いて、人づくり、地域づくりにつなげます。
ことまどウェブサイト
https://www. kobe-np.co.jp/kotomado/
- 問い合わせ
- 神戸新聞社教育ICT部
(ことまど普及委員会事務局)
☎078・362・7023
ict‐kyoiku@kobe‐np.co.jp