Firefox:最近主にアメリカで話題になっている「SOPA」(オンライン海賊行為防止法案)について、耳にしたことがある方も多いかと思います。この法案が可決された場合、多くのドメイン名がブロックされる可能性があるのですが、ドメイン名がブロックされていてもIPアドレスによるアクセスは可能です。そこで、DNSによってセンサーされたサイトを、IPアドレスによってブラウズ可能にしてくれるのがFirefox用の最新アドオン「DeSopa」です。
使い方はいたって簡単。「DeSopa」ボタンをクリックし、IPアドレスによるアクセスに切り替えるだけです。通常のDNSアクセスに戻すには、もう一度ボタンをクリックしましょう。
DeSopaはサブドメインには対応していないので、バーチャルホスト上にある一部のサイトはIPによるアクセスができませんが、DeSopaでアクセス不可の場合、「MAFFIAFire」の「The Pirate Bay Dancing」を使えばアクセスできるはずです。
このアドオンを開発することで、SOPAの概念は百害あって一利なしということを証明したいと、開発者であるT Rizk氏は主張しています。彼の主張は下記の通りです。
Firefoxアドオンとして導入されるこのプログラムは、オフショアドメイン名解決サービスにコンタクトし、任意のウェブサイトのIPアドレスを取得、IP経由でそのウェブサイトにアクセスします。同様のオフショア解決サービスは、そのうちSOPAによって増加した需要にこたえるため、ブラックリストを作成することなく、ウェブサイトのキャッシュを保持するようになります。
SOPAが導入された場合、同様のサービスやプログラムが雨後のタケノコのように台頭してくるはずです。SOPAは問題の根本的な解決にはなりません。このソフトの存在がそれを証明しています。SOPAはコバンザメ的な組織に不当な力を与え、悪意のないウェブサイトに害をもたらし、デジタル革新に深い影を落とし、インターネットの誠実さや安全性をも脅かしかねないのです。
連邦議会議員が、DeSopaなどの存在を理由にSOPAを却下するとはとても考えにくいですが、この法案が可決してしまった場合の対策として、DeSopaやそれに類似するツールが必要となる日が来るかもしれません。SOPAについてもっと詳しく知りたい方はこちらのサイトも参考にしてみてください。
DeSopa
| Firefox Add-Ons via TorrentFreak
Melanie Pinola(原文/訳:まいるす・ゑびす)