先日、Google 主催の開発者イベント「Google I/O」にて、開発者Eric Bidelman氏のセッション「The More Awesome Web」(Webはさらにすごくなる)に参加してきました。そして、HTML5やCSS、JavaScriptの最新の機能など、今後のWeb開発について学びました。
今までデスクトップでしかできなかった様々なことが、日々の進化によりWeb上でもできるようになっている昨今。開発者以外の人にとってもエキサイティングな話ではないでしょうか! 以下、今年後半に登場する最新技術をいくつか紹介します。
編注:今回紹介する技術をサポートしないブラウザもあります。すべての機能を試すには『Chromium』を使ってください。
Webサイトにギターをつなぐ
Webサイトにギターをつなげられる時代がやってきました。Chromeの「Web Audio API」を利用すれば、サイト内でユーザーからの音声入力を扱えます。応用すればいろいろな楽しみ方が可能です。
Webでサウンドを扱うのはとても楽しいですよ!サイト上でピッチの検出や自動調整ができて、入力された音源にリアルタイムで音響効果をつけることも可能。
また、ギターをつないで、その場でエフェクトをかけるなんてことも。ほかにも、Web Audio APIは音声を録音するなどシンプルな用途にも使えます。
音声を自動翻訳する
音声によるWeb検索など、音声認識技術を使ったサービスは以前からありました。Chromeの開発者たちは、この技術をさらに進歩させています。
例えば、英語で話したことを、スペイン語やフランス語、イタリア語など他の言語に自動翻訳するサービスなどもあります。
画面を共有する
画面共有ができるWebアプリはたくさんありますが、専用ソフトウェアをダウンロードや、Flash/Javaのプラグインが必要なものが大半でした。時代は変わります。もうすぐ、HTML5を使ってブラウザから直接、画面共有が可能となるそうです。ちなみにChromiumなら今すぐ試せますよ!
ライブレンダリングで複雑なアニメーションを楽しむ
もうすぐブラウザだけで複雑なアニメーションが扱えます。最近ではSVGフォーマットもかなり普及してきました。これを使えば、XMLで拡張可能なベクター画像を描画できます。
ほかにも外部ファイルの読み込みなしで画像を生成するほか、解像度に合わせて画像を拡張可能。またクリッピングパスを使ってマスクを追加すれば、クールな効果を演出もできます。
これらはまだ一部に過ぎません。ほかにもたくさんのブラウザ最新技術が登場する予定だそうなので、乞うご期待です!
Adam Dachis(原文/訳:伊藤貴之)
Title image remixed from an original by Ralph Bijker.