Inc.:人生は問題や課題で満ち溢れています。ほとんどの人は小さな問題を解決したり、あるいは問題を回避したりすることに長けていきます。問題解決能力が非常に優れている人は、成功への道を歩む上で、他者より有利といえるでしょう。彼らは仲間内でリーダーになることが多いはずです。解決できる問題が大きければ大きいほど、より多くのことを達成し、より多くの信頼を得るようになります。
生まれながらにしてその能力が備わっている人がいるのも事実ですが、誰でも少しの労力で向上させることができます。以下、問題解決能力の高い人が日頃心がけているスキルを8つ挙げていきます。
1. 客観的な立場をとり続ける
人々がそのプロセスにおいて実際に何が起こっているのかが分かっていない場合に、問題がよく発生します。人々は特定の方法やゴールに焦点を当てているため、無意識の内に明白な警告を示すサインを見逃してしまうのです。問題解決に優れた人は、どんな問題でもそれを「新しい問題」として取り組みます。そうすることで、彼らは今までの方法を修正して途中までしか解決しないのではなく、その問題に適した解決方法を使うことができるのです。
2.あらゆる障害をリストアップする
問題が独立していることはまれです。1つの修正を加えることで、他のプロセスや他部署に望まない事象を連鎖的に引き起こしてしまうことがあります。問題解決に優れた人は、関連する問題を俯瞰して見ることができ、解決の障害となる可能性のあるすべての潜在的な要因をリストアップしています。その後、包括的な方法で問題にアプローチするため、うまく解決することができるのです。
3.機会を特定する
単純な問題の中に大きなチャンスが包まれていることはよくあります。当面の問題は、自分たちのいるシステムや業界における大きな問題の一部であることも多々あります。問題解決に優れた人は同時に、機会を見つける天才でもあります。問題に取り組み、修正する前に、外部要因を評価し、困難が生じない未来がないか考えてみましょう。わくわくするような新しいビジネスモデルが発見できるかもしれません。
4.自己中心的なやり方を打破する
コミュニケーション不足に苦しむのは、大企業の中だけとは限りません。部署内、あるいは会社内にたった2人しかおらず、それぞれ個別に生産的な仕事をしていても、互いの活動をまったく把握していないこともあります。問題解決に優れた人は同時に、調整する能力も優れています。彼らは自分のコミュニケーションスキルを使って他人が情報をシェアできるよう助け、すべての物事が漏れることのないようにします。さらに個人がそれぞれの役割にとらわれず協力することを促し、全体がそれぞれの役割の合計以上の成果をあげることを助けるのです。
5.リサーチ内容を創造的な行動に変える
このデータ駆動型の世の中では、人々は数字や意見に惑わされてしまいます。データや先例は重要ですが、行動を起こすことが大切な場合もあります。問題解決に優れた人は、解決策が過去に存在していたのなら、そもそもその問題は発生しないことを理解しています。問題を理解するためには十分なリサーチをして、創造性を広げながら、古い問題をよりよく解決するための新しい方法を見つけることが大切です。
6.分解して模倣する
一直線に問題を解決に導くことができない場合がほとんどでしょう。問題解決に優れた人は、理想的な作業シナリオを思い描くためのビジョンを持ち、望んだ効果を達成する方法論を構築します。彼らは、その方法を物理的に実行して解決する人にそのビジョンを効果的な方法で、明確に表現する必要があります。
7.柔軟な考えができる人と働く
大きな問題に取り組むときに、多くの人々は「2本の手と脳がある人」なら誰でも構わずに参加させようとします。しかし残念なことに、考えの固いチームメンバーをそろえても、解決を遅らせるだけでなく、より大きな問題を引き寄せてしまうこともあります。問題解決に優れた人は、最良の結果は、柔軟な考えができる人たちの集団から出ることを知っています。問題解決のチームメンバーは、自分の枠にとらわれず、不快な場所に飛び込んでいくことが求められます。最終的にこのアプローチは、創造的な新しい解決策とプロセスを明らかにしてくれます。
8.自我を捨てる
リーダーは自分の考えで問題を解決したいと思っているために、他の人の素晴らしい解決法を無視してしまうことがよくあります。問題解決に優れた人は、「解決すること」に喜びを感じます。彼らは問題を解決し、みんなを前進させる人ならだれでも歓迎し、評価します。ビジネスで、解決すべき問題が不足することはないので、誰が評価されるかは気にしないのです。
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