とりとめもなく話す人を好きな人は誰もいません。自分のことを話すのは、確かに気持ちはいいですが、ほかの人は皆さんが考えているほど、おもしろいとは思っていないでしょう。簡単なルールを覚えておけば、楽しい会話を台無しにせずに済みます。

会話をすると、相手の頭の中では、聞く過程でいくつかの簡単な段階を経ます。最初は興味をもって聞いているかもしれません。しかし、注意はすぐに薄れ、完全な無関心へと変わります。 マネジメント誌「Harvard Business Review」のMark Goulston氏は、ラジオの司会者Marty Nemko氏が使う「信号機の法則」という方法について解説しています。

「最初の20秒は、皆さんの信号は青です。つまり、会話に沿った話で、さらにそれが役立つことであれば、相手は楽しく聞くことができます。ですが、話し手として、並外れた才能がない限りは、だいたい30秒以上話すと相手を退屈させ、しゃべり過ぎという印象を与えます。ということで、次の20秒で信号は黄色になります。この時点で、相手は興味を失い、皆さんをくどい人だなと思いはじめるリスクは上昇しています。40秒経過の時点で、信号は赤です」

赤信号でも要点を伝えるために話を続けなければならないこともありますが、ほとんどの場合は黙ったほうがいいでしょう。

楽しい会話というのは、ボールを打ちあうテニスのようなものだということを忘れないでください。何か(特に自分のこと)について話すときは、考えを伝える時間に配慮しましょう。もっと短い言葉になりませんか? おそらく可能です。もしも、皆さんがとりとめのない話をどうしてもやめられないと言うのなら、信号機の法則だけでは自分を抑えられないでしょう。でも、きっとこれは、会話の良い目安になるはずです。

How to Know If You Talk Too Much | Harvard Business Review

Patrick Allan(原文/訳:コニャック

Photo by John Morton.