“心に刺さるジャーナリズム”
Z世代に人気のアーティスト、ちゃんみな。その歌の多くは実体験。「帰れ国へ」「醜いブスが歌ってんじゃないよ」。自身のルーツや容姿への心ない言葉も歌詞に織り込み、悲しみや怒り、心の叫びを歌にしてきた。痛みを乗り越え社会の理不尽に立ち向かう姿が、自分を肯定できず苦しむ人たちを励ましている。今の時代と彼女はどう向き合っているのか?大切にしてきた思いを本人に聞き、素顔に迫るインタビュー。
インフルエンザの感染者数が過去最多となったこの冬。医療現場では、肺炎で人工呼吸器が必要な患者や脳症になる子どもに加え、新型コロナやマイコプラズマなどとの同時感染や近年は夏に広がるRSウイルスに感染する患者も相次ぎ悩まされている。一方、アメリカでは今月、鳥インフルエンザの感染者の死亡が国内で初めて確認され、警戒感が高まる。コロナ禍を経て見えてきた“いつもと違う冬”。どう備えればいいのか掘り下げる。
大阪地検特捜部が捜査した横領事件を巡り異例の事態が起きている。事件の取り調べを記録した映像には、検事が大声で容疑者を一方的に問い詰める様子が映っていた。最高検察庁はこの取り調べを“不適正だ”と認定。検事は違法な取り調べをしたとして、刑事裁判で罪に問われることに。検察の中でもエリート集団と言われる特捜部。その取り調べで何が起きていたのか。公開された映像や取り調べを受けた関係者の証言などから検証する。
160キロの剛速球と鋭く落ちるフォークを武器に、史上最年少で完全試合を達成した佐々木朗希投手。昨シーズン終了後、大リーグ移籍を表明したが、23歳での挑戦には一部で時期尚早との声も上がった。なぜ挑戦を急いだのか。佐々木投手はNHKの独占インタビューに応じ、これまで明かさなかった決断の背景を初めて語った。さらに移籍交渉の舞台裏にも密着。各球団の現地視察や代理人とのミーティングの様子などを伝える。
急速な政策転換を推し進めるトランプ新政権。目標に掲げる“偉大なアメリカ”とは何なのか?経済面では、環境規制を緩和し、天然ガスや石油などの豊富な資源を国力につなぐ戦略が進む。不法移民に対しては、“強い国境”を掲げ、強制送還も辞さない意向を示唆。外交では、ウクライナでの戦争終結を掲げる一方、同盟国への揺さぶりを続けている。変動の最前線を現地取材し、専門家とともに、その行方と日本・世界への影響を探る。
「選択的夫婦別姓制度」の議論が高まっている。経団連は夫婦が同じ姓を名乗らなければならない現行制度がビジネス上のリスクになると、政府に「選択的夫婦別姓制度」の早期実現を求めた。一方、家族の絆がゆらぐなどとして制度導入に慎重な意見もある。国はパスポートや国家資格などで旧姓の通称使用ができるよう対応を拡充している。30年にわたって続く議論の現在地を多角的にとらえ、令和の時代の夫婦の名字について考える。
「震災の映像は怖い、つらい」「教訓が分からない」。阪神・淡路大震災の被災地から聞こえてくる声。今回、30年前に被災した街に暮らす2038人にアンケート調査を実施。7割を超える人が「震災の教訓は継承されるべき」としながら、経験者はどう伝えるか、経験していない人はどう受け止めるか戸惑いを抱えていることが明らかに。震災の記憶から教訓、防災へとつなげるためのカギとは?学校や自治体、ある遺族の思いから探る。
昨年度、初めて寄付総額1兆円を超えたふるさと納税。全国の自治体の間では競争が過熱し、住民税の30倍超の寄付金を集める“勝ち組”がいる一方、東京世田谷区では他の自治体への寄付で100億円超の減収となる見通しだ。さらに、毎年の寄付額が乱高下した結果、想定外のリスクに直面する自治体も。ふるさと納税をめぐる自治体間の格差に迫り、「地方創生」のあるべき姿を考える。
“隔絶された人々”という意味を持ち、文明社会と接触せず、アマゾンの森の果てに暮らす先住民「イゾラド」。NHKが20年前から記録し続け、10年前を最後に私たちの前からその姿を消した彼らが、去年、突如現れた。しかも100人を超える大集団で。アマゾンでいま一体何がおきているのか?彼らの再びの出現は果たして何を意味するのか?アマゾンの奥地に分け入った取材班が見た衝撃の実態。緊迫の現地ルポで伝える。
元気だった母がなぜ…?避難所の劣悪な環境などが引き起こす「災害関連死」。能登半島地震で認定された人は270人を超え、地震や津波で亡くなった「直接死」を上回った。なぜ災害の度に同じ悲劇が繰り返されるのか。取材班は200人を超える人が亡くなるまでの経緯を独自に取材・分析。浮かび上がったのは誰にも起きうるリスクの連鎖だった。助かった命を守るために必要なこととは…。私たちが気を付けるべきシグナルとは…。