ヤクルトは13日、育成の徳山武陽投手(たけあき、23)を支配下登録したと発表した。年俸480万円(推定)、背番号は「62」に決まった。兵庫生まれで、三田学園から立命大を経て11年育成ドラフト1位で入団。育成2年目で、目標の2ケタ背番号をつかんだ。
「言われたら涙が出るかと思っていたけど急すぎて」と苦笑いするほどのサクセスストーリーは、これだけで終わらなかった。15日の西武戦で先発デビューが内定した。それでも浮足立たず、投手練習ではブルペンで40球、自ら変化球を要求するなど普段通りに調整。「支配下が決まって神宮で投げさせてもらえるのは光栄。緊張しながら楽しくやりたい」とはにかんだ。
育成ドラフト出身選手のプロ初登板初先発初勝利なら史上初の快挙になる。伊藤投手コーチは「期待して出します」と話した。好きな言葉は「なせば成る」。制球力と度胸が売りで俳優の小栗旬似!?
とも言われる185センチの右腕が、低迷するヤクルトの救世主となる。