雅子さま53歳に

東宮職医師団の見解全文 「理解と支援をお受けになりながらご治療を続けていただくことが大切」

今年8月に訪れた上高地の写真を見ながら談笑される皇太子ご一家。皇太子妃雅子さまは53歳の誕生日を迎えられた=平成28年12月4日、東京・元赤坂の東宮御所(宮内庁提供)
今年8月に訪れた上高地の写真を見ながら談笑される皇太子ご一家。皇太子妃雅子さまは53歳の誕生日を迎えられた=平成28年12月4日、東京・元赤坂の東宮御所(宮内庁提供)

 皇太子妃雅子さまが9日に53歳の誕生日を迎えられたのに合わせ、適応障害で療養中の雅子さまの体調について、治療にあたる東宮職医師団が見解を示した。全文は以下の通り。

 皇太子妃殿下におかれましては、これまで東宮職医師団として説明して参りました基本的な考え方を踏まえながら、引き続きご治療を継続していただいております。

 本年も、ご努力と工夫を重ねてご体調を調えられ、4月の神武天皇二千六百年式年祭の儀にお出ましになられたほか、6月の岩手県行啓、11月の岐阜県行啓など5度の地方行啓をお務めになられました。また、春の園遊会や秋の国賓行事といった公的な行事に引き続きお出ましになられたことに加え、8月の「山の日」といった新たな行事についても、意欲的に取り組まれました。このように公的なご活動を一つ一つ着実に積み重ねていらっしゃることが、妃殿下のご自信につながり、結果として活動の幅が広がってきていることは、東宮職医師団としても望ましいと考えております。

 妃殿下には、いまなおご体調に波がおありですが、着実に快復してこられていて、このように少しずつご活動の幅を広げられています。また、ご体調を崩された愛子内親王殿下を母親として温かく見守られ、ご成長に向けて支えていっていらっしゃいます。

 一方、これまでも説明して参りましたように、妃殿下には、まだご快復の途上にいらっしゃって、ご体調に波がおありです。そのため、これまで同様、周囲の方々の理解と支援をお受けになりながらご治療を続けていただくことが大切ですので、ご理解、ご支援のほどをよろしくお願い申し上げます。

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