総務省は、本日、株式会社日本レジストリサービス(JPRS)に対し、我が国の国別トップレベルドメイン名である「.jp」の管理・運用が適切に行われるよう要請しました。
旧山梨医科大学(※)がかつて利用していたドメイン名「yamanashi-med.ac.jp」について、本来「ac.jp」ドメイン名の資格要件を満たさない者を登録してしまい、成人向けウェブサイト開設のために利用されていた事案がありました。
「.jp」ドメイン名を管理・運用しているJPRSでは、同社の「属性型(組織種別型)・地域型JPドメイン名登録等に関する規則」において、「ac.jp」ドメイン名は高等教育機関等のみが登録できるものとして資格要件を定めています。
本事案は、「ac.jp」の登録に当たって申請者が資格要件を満たすかどうかの確認漏れがあったものです。
(※)旧山梨医科大学は平成14年に山梨大学の医学部として統合。
インターネットの利用者は、政府機関等を示す「go.jp」や高等教育機関等を示す「ac.jp」等のドメイン名を信頼して情報にアクセスしているものであり、公共性の高い「.jp」ドメイン名に対する信頼性の確保は、安全かつ円滑なインターネットの利用のために必要不可欠であることから、総務省としては、本日、JPRSから、本事案の原因と再発防止策の取組状況について報告を受けるとともに、同社に対し、「.jp」ドメイン名の信頼性確保のための一層の取組を要請しました。