豊かな自然に恵まれ、“インド洋の真珠”と呼ばれる人気の観光地・スリランカ。いにしえの王国の栄華を今に伝える遺跡や寺院をはじめ、仏教の聖地も多く、パワースポットの宝庫でもあります。また、街歩きに疲れたら、世界的に有名なセイロンティーでほっとひと息……など、旅の楽しみもいっぱい!
トラベルjpナビゲーターが現地取材した情報を基に、元旅行会社スタッフのトラベルjp ナビゲーター 木内つばめがスリランカのおすすめ観光スポットをご紹介します。
スリランカの古都!世界遺産キャンディと紅茶の産地ヌワラエリヤの見所紹介by Kaycom D
地図を見るスリランカの中部に位置する「キャンディ」は、1988年に世界遺産に登録された仏教の聖地。山々に囲まれた美しい渓谷にあり、数々の仏教寺院を見ることができます。象の背中に仏舎利を載せて街を練り歩くペラヘラ祭は、ここの名物行事。7月から8月の満月の時期に、約10日間も開催されます。
<基本情報>
住所:Advanced Technological, Keppetipola Rd, Kandy
アクセス:コロンボから列車で約3時間
公式サイト(外部リンク)
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スリランカの聖地!世界遺産キャンディの「仏歯寺」で仏教の歴史絵巻を見ようby Kaycom D
地図を見る「仏歯寺」は、キャンディ湖のほとりに建つお寺。ゴーダマ・ブッダの仏歯を持つ者が王位継承者であるという思想が強かった時代があり、何度か場所が移った末、1590年頃この仏歯寺に祀られたと言われています。
色鮮やかな装飾、仏教や寺院にまつわる歴史絵巻などがあり、豪華絢爛な内装は見事!象の剥製がある展示室などもあり、見応え抜群のスポットです。
<基本情報>
住所:Sri Dalada Veediya, Kandy
アクセス:シティセンターより徒歩10分
公式サイト(外部リンク)
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スリランカのお茶工場見学!グレンロック・ティー・ファクトリーby 雨宮 あゆ実
地図を見る日本でもセイロンティーという名前を耳にするように、スリランカは世界有数の紅茶の産地。かつてイギリスの植民地だったため、紅茶文化が根付きました。高原地帯の「ヌワラ エリア」には茶畑が広がり、茶摘み体験や工場見学、さらに試飲などができる施設がいくつもあります。
青々とした茶畑の気持ち良い景色、そしてティータイムを求めて訪れてみてはいかがでしょう?紅茶をお土産として購入することもできます。
<基本情報>
アクセス:ナーヌオヤ駅からバスで約30分
公式サイト(外部リンク)
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スリランカ最古の都!世界遺産アヌラーダプラの歴史を辿るby Kaycom D
地図を見るスリランカ北部に位置する「アヌラーダプラ」は、紀元前5世紀頃、スリランカで一番最初の都となった場所。それと同時にインドから仏教が伝承された地でもあります。約1300年間、首都として機能していたものの、993年の侵攻により放棄。それから何年もの間ジャングルに隠れていた街ですが、再び訪れることができるようになりました。
街は新市街、旧市街、遺跡地区に分かれており、ブッダガヤの菩提樹の分け木といわれる“スリ・マハ菩提樹”や“ルワンウェリ・セヤ大塔”など、史跡の多くが遺跡地区にあります。
<基本情報>
住所:5 ela, srawasthipura, Anuradhapura
アクセス:
コロンボから路線バスで約4時間30分
キャンディからは路線バスで約3時間30分
公式サイト(外部リンク)
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圧巻の石窟壁画!スリランカ世界遺産ダンブッラの黄金寺院by Kaycom D
地図を見るスリランカの中央に位置するダンブッラの代名詞と言えるのが、世界遺産「ダンブッラの黄金寺院」。その歴史は古く、紀元前1世紀に当時の王ワッタガーマニー・アバヤ(ワラガムバー)が、インドから侵略してきたタミル人に追われ一時この石窟に逃げ込んだことから始まります。後に再起を果たした王が、お礼の意味を込めて石窟に寺院を創建しました。
その後増築され、現在は5つの窟によって構成されており、石窟内部にはたくさんの仏像と共に、色鮮やかな壁画に彩られ、まるで異空間のようです。
<基本情報>
住所:Kandy-Jaffna Hwy, Dambulla,
アクセス:
キャンディからバスで約2時間
アヌラーダブラからはバスで約1時間半
公式サイト(外部リンク)
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世界遺産「シーギリヤロック」。ジャングルの中にそびえ立つ孤高の一枚岩は、まさに下界とは隔絶されたテーブルマウンテン。岩の上に築き上げた天空の城は、僅か11年で主を失い、いつしかジャングルの海の中へと埋もれてしまいました。
頂上に登ると、5世紀に“狂気王”と呼ばれていたカッサパ1世により造られた遺跡と、360度のパノラマの絶景が広がっています。
<基本情報>
住所:Rock front, Sigiriya
アクセス:
ダンブッラからバスで約40〜50分、ポロンナルワからはバスで約2時間〜3時間、イナマルワ・ジャンクション(Inamaluwa Junction)でダンブッラ方面から来るバスに乗り換え。下車後入口まで徒歩約10〜15分
公式サイト(外部リンク)
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かつて仏教都市として繁栄したスリランカの古都「ポロンナルワ」。1017〜1255年までスリランカの首都だった場所です。
ここには10mを超す巨大遺跡が複数存在し、その規模に驚かされます。高さ33m、直径は170mもある仏塔“ランコトゥ・ヴィハーラ”は、びっしりとレンガが綺麗に積まれ、近くで見れば見るほどその緻密さを実感でき、感嘆してしまうでしょう。
<基本情報>
住所:Maradankadawala-Habarana-Thirukkondaiadimadu Hwy, Polonnaruwa,
アクセス:
コロンボから車で約4時間
シーギリヤロックからは車で約1時間
公式サイト(外部リンク)
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スリランカの聖なる山、スリー・パーダから観るご来光がスゴい!by Grace Okamoto
地図を見るサンスクリット語で“聖なる足跡”を意味する山「スリー パーダ(アダムス ピーク)」。スリランカの中部、コロンボやキャンディからもアクセスしやすい所に位置しています。
標高は2238m。その山頂から眺めるご来光はとても美しいと評判で、近年多くの欧米人観光客がトレッキングに訪れています。地元民にとっては聖なる山ですが、朝日が昇る瞬間の神々しい景色は、どの国から訪れた人にも共通した感動を与えてくれるでしょう。
<基本情報>
住所:Siri Pada
アクセス:ナラタニヤ側からの登山ルートで山頂まで約3時間
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1988年に世界遺産に登録された“ゴールの旧市街とその要塞群”。ふらっとかわいいショップに立ち寄ったり、歩き疲れたらカフェでひと休みをしたり、思いつきで骨董品屋巡りをしたり…計画を立てないで気ままに歩けるほどよい規模が「ゴール旧市街」の魅力です。
スリランカの都市では珍しくおしゃれスポットも多い場所なので、街歩きを体験したいならぜひゴールへ行ってみましょう!
<基本情報>
住所:Galle, Southern
アクセス:コロンボから車で約2時間
公式サイト(外部リンク)
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スリランカで1番人気の観光スポットといえば世界遺産のシーギリヤロック。しかし、シーギリヤロックに登ったらシーギリヤロックを眺めることはできません。シーギリヤロックをさらに美しく見たいのなら、ぜひ「ピドゥランガラロック」へ登ってみましょう!
ここは美しい朝日とともに、空中に浮いたようなシーギリヤロックを眺めることができるビュースポット。陽に照らされると、岩肌の色はさらに幻想的になります。頂上までは20〜30分なので、ぜひシーギリヤの朝をここで迎えてみませんか?
<基本情報>
住所:Pidurangala Rock, Sigiriya
アクセス:シーギリヤロックから約3.5Km
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紀元前、仏教の開祖ブッダ(仏陀、釈迦)が三度訪れたという伝説が残る国・スリランカ。首都コロンボの近郊にある街「キャラニヤ」がそのひとつで、ブッダがキャラニの河で沐浴をし説教を行った聖地として、敬虔な仏教徒が日々祈りを捧げています。
バスでキャラニヤに到着すると、すぐ目に入るのが、“ケラニ・ラジャ・マハ・ヴィハーラ寺院”。外壁が数々の美しいレリーフで飾られています。
<基本情報>
アクセス:コロンボからバスで40〜50分
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「ウィルパトゥ国立公園」は、約13万haの面積を有する、スリランカ最大にして最古の国立公園。公園そばにある“ビッグ ゲーム キャンプ−ウィルパトゥ”では、ジープに乗ってサファリツアーも体験できます。
広大な公園内には60もの湖があり、まさに動物たちの楽園。多種多様な動植物の生態系が維持されており、生命のリアルな姿を目の当たりにできます。
<基本情報>
住所:off Chilaw Anuradhapura road,
アクセス:コロンボから約190km
公式サイト(外部リンク)
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スリランカの隠れたパワースポット「ローズクォーツマウンテン」。山全体がローズクォーツ(ピンク色の水晶)で覆われた、世にも不思議な山です。ここから運ばれた水晶は、あのインドの世界遺産・タージマハルにも使われています。
ローズクォーツは“愛とやさしさの象徴”のパワーストーン。ハネムーンがスリランカ旅行なら、このロマンチックなスポットはぜひ訪れたいところ。
<基本情報>
アクセス:シーギリヤ周辺のホテルから車で1時間弱
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スリランカに仏教が伝えられた街がアヌラーダプラと紹介しましたが、よりピンポイントで場所を示すとなると、聖地「ミヒンタレー」にある“インビテーションロック”です。紀元前247年6月の満月の日に仏教がここで伝えられたと言われています。現在も6〜7月の満月の日は、スリランカ全土から多くの参拝者が集まることで有名。インビテーションロックは登頂できますが、聖なる場所なので靴を脱ぐことになります。岩肌が火傷するほど熱い場合もあるので、念のため靴下を用意していきましょう。
ミヒンタレーを訪れたら“マハーサーヤ大塔”にも訪れてみましょう。ここからは、スリランカの大地を地平線まで、360度見渡すことができる絶景スポット。もちろん、インビテーションロックも見ることができます。
<基本情報>
住所:Mihintale Anuradhapura
アクセス:アヌラーダプラから車で約30分
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鉄道の旅!スリランカ最北端の町「ジャフナ」観光スポット4選by 雨宮 あゆ実
地図を見るスリランカ最北端の町「ジャフナ(Jaffna)」。インドに近く、南インドからの移住者を先祖にもつため、ヒンドゥー文化が色濃く残る場所です。
マーケットで民族衣装を見たり、病気を治す治癒力をもつと言われている“キーリマライの泉”に浸かったり、美しく海で夕日を見送ったりなど、少しのんびりしたペースで観光できる場所。スリランカの他の都市とはまた違った雰囲気を味わえるジャフナは、コロンボからの鉄道旅にもぴったりですよ!
<基本情報>
アクセス:コロンボから鉄道で約6時間
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スリランカが生んだリゾート建築の巨匠であり、世界の建築家に多大な影響を与えた故ジェフリー・バワ。コロンボには彼が30年かけて改築したこだわりの自宅「Number11」があります。もちろんこの自宅もバワ自身が設計したもの。
屋外と屋内がシームレスで繋がる空間や、バワが生前使っていた状態のままの書斎など見どころは多数。都会的なコロンボ市内にありながらも、自然の風や光に溢れるオアシスを羨望の眼差しでたっぷり見学しましょう!
※見学には事前予約が必要です。
<基本情報>
住所:Geoffrey Bawa Trust, 11, 33rd Lane, Off Bagatelle Rd., Colombo 3
アクセス:コロンボ・フォート駅から車で約20分
公式サイト(外部リンク)
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インド洋に面したコロンボは、埋め立てによって造られた港町。そんな都会の湖に建てられたのが、ジェフリー・バワ設計による「シーマ マラカヤ寺院」。まるで湖と一体となるような造りで、壮厳でありながらもスタイリッシュさが伺えるお寺です。
古い歴史を持つ聖地が多いスリランカの旅では、新鮮に感じられるようなスポットです。
<基本情報>
住所:Sir James Pieris Mawatha, Colombo 2
アクセス:コロンボ・フォート駅から車で約15分
公式サイト(外部リンク)
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世界遺産を巡る!スリランカ観光2泊3日モデルコースby 三谷 めぐみ
地図を見るスリランカの首都コロンボへは、日本から直行便で約8〜9時間半。少し長めのフライトなので、日数が少なすぎると移動だけの旅行になってしまいます。今回は、長い休暇を取るのが難しい方でも、スリランカのハイライトを満喫できる3泊5日の旅をご紹介します。
【モデルコース一例】
<1日目>
夕刻、コロンボに到着。早速、スパイスの効いたスリランカカレーの夕食に舌鼓。食後はホテルでゆっくり休み、明日に備える。
<2日目>
朝食後に「キャラニヤ」へ。ケラニ・ラジャ・マハ・ヴィハーラ寺院で美しいレリーフを見学。しばし車で移動し、「キャンディ」に到着。昼食にドーサを食べ、「仏歯寺」を訪問。煌びやかな世界に圧倒される。その後、活気ある市場を覗き、スリランカの炊き込みご飯・ビリヤニの夕食を食べ、ホテルへ。
<3日目>
午前から「ヌワラ・エリア」で茶摘み体験。工場見学もし、ハイティのランチをいただく。試飲で気に入った茶葉をお土産として購入。その後一気に北上し、「ダンブッラの黄金寺院」へ。これまで見てきた寺院とはまた違う独特な世界を堪能。その後、ダンブッラのホテルにチェックイン。
<4日目>
この旅のメインスポット「シーギリア ロック」へ。美しく聳える孤高の岩山に辿り着けて感無量!もちろん登頂する。中腹にあるフレスコ画などもしっかり見ながら、時間をかけて観光。その後、シーギリア・ロックが見えるカフェで昼食をとり、満足してコロンボの空港へ。真夜中の便に搭乗する。
<5日目>
シーギリア・ロックで約1,500段の階段を往復したので、機内ではぐっすり。あっというまに日本に到着。
スリランカの名所は一つひとつが離れているため、長めの車移動が必須。スムーズに移動して観光に集中したいなら、現地係員が案内してくれるパックや添乗員付きのツアーを利用するのがいいでしょう。歴史的な場所が多いので、日本語ガイドの説明があると観光もより深くなります。
くわしいモデルコースは、下のリンク先からぜひチェックしてくださいね!
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魅惑の観光スポットが豊富なスリランカ。観光前にスリランカの歴史を少し知っておくとより楽しめることは間違いなので、往路の機内などで予習しておくのがおすすめです。
また聖なる名所が多いスリランカでは、肌の露出の多い服装は禁止、靴を脱いで見学する場所が多数あるので注意しましょう。しっかり準備をして、現地で思いっきり観光を満喫してくださいね!
(文:木内つばめ)
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