資産価値ごまかすための“幻影” イメージキャラ広告にご注意 (1/2ページ)

2015.04.12


物件は資産価値を考えて選んだ方がいい(写真と本文は関係ありません)【拡大】

 新築マンションの広告にタレントやアニメキャラクターが起用されることが多い。なぜか。理由は、単純に目立ちたいからだ。有名な女優が起用されていても、そのマンションに住むわけではない。広告のイメージキャラクターとその物件は、基本的に何の関係もない。

 業界のこぼれ話としてはいろいろある。ある有名なプロゴルファーが起用された物件は、彼の父親が一室を要求したとか、アメリカから呼び寄せた超有名女性歌手は、スポンサーの食事の誘いを「それは契約書に書いていない」と断ったとか。まぁ、この業界ならではのコントだ。

 新築物件の広告費というのは膨大だ。目安としては1戸当たり100万円。500戸のマンションなら5億円の予算がある。タレント起用に1億円をつぎ込んでも、まだ4億円使える。1000戸なら10億円。外国の超有名タレントに数億円を費やすことも可能だ。

 ただ、タレントを起用するにはワケがある。普通に広告をして売れる物件なら、わざわざタレントやアニメキャラクターを起用する必要がない。

 業界では、こういうタレントを「人寄せパンダ」と呼ぶ。とにかく目立って人が集まればよいのだ。あとは営業担当者がトークで何とか契約までもっていく。

 イメージキャラクターが起用されている場合、疑ってかかる必要がある。そういった派手な広告をしなければ人を集められない物件である可能性が高いのだ。

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。