維新政策顧問退任の橋下氏、“衝撃の秘策”民間大臣入閣か 安倍首相「悲願の改憲」サポート (3/3ページ)

2017.06.01

安倍首相(左)とともに橋下氏は動くのか
安倍首相(左)とともに橋下氏は動くのか【拡大】

 安倍首相は、憲法9条第1、2項を残しながら、第3項を新たに設け、自衛隊の存在を明記する−との案を示した。同案について、自民党反主流派の石破茂前地方創生担当相は早速、「自民党の議論って何だったの、ということがある」と述べ、難クセを付けた。

 一方、橋下氏は4日のツイッターで、《自衛隊組織を合憲化することで今回は精一杯。これでも大偉業だ》と評価した。

 現在、「森友・加計学園」問題を、執拗(しつよう)に追及している勢力には、中国や北朝鮮の脅威が現実化している中でも、「憲法改正」に教条的に反対している政党やメディアが多い。

 安倍政権としては、6月18日までの通常国会を何とか乗り切り、態勢を立て直したうえで、「憲法改正」に本格的に着手するとみられる。

 今後の日程も課題だ。

 安倍首相は、新憲法の施行について「2020年施行」という期限を区切った。今後、自民党内の議論をまとめ、衆参憲法審査会で改正原案を可決した後、衆参本会議で可決して発議、国民投票で決定しなければならない。来年の通常国会末か秋の臨時国会で発議しなければ、安倍首相が示したスケジュールは達成できそうにない。

 これは、かなり窮屈なため、抵抗勢力の妨害を突破する推進力として、橋下氏の手腕が期待される可能性は十分ある。

 前出の官邸に近い国会議員は、最後にいう。

 「安倍首相は、次期衆院選では『憲法改正』を掲げて勝負に出る可能性がある。橋下氏はここでも重大な役割を果たすのではないか」

 

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