胎児の横顔の一部を撮影したエコー画像。左側には歯が写っている(かごしま水族館提供)
かごしま水族館(鹿児島市)で、妊娠中のハンドウイルカ、マール(推定34歳)の胎児がすくすくと育っている。同館によると、頭の大きさが約13センチとなり、1月15日に撮影したエコー画像では歯やろっ骨、肺がはっきりと確認された。出産日は2月中旬~下旬の予定。
マールは、おなかが少しずつ大きくなり、胎動もあるという。ジャンプなどの激しい動きを避け、身体に負担のない範囲で「いるかの時間」に出演しており、出産直前まで見られる。
出産のタイミングは、マールの体温が1~1.5度下がってから24時間以内という。その際は、出産場所となるイルカプールはマールと胎児のみとなり、「いるかの時間」も中止する。
海獣展示係の大塚美加係長(53)は「出産時は館内エリアを一部制限するが、安心して産めるように協力をお願いしたい。赤ちゃんに会えるのを楽しみにしてもらえたら」と話した。同館のイルカの出産は、今回で18例目。マールは2015年10月に初出産を経験した。