2021/08/24 - 2021/08/24
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風 魔さん
夏休みは間もなく終わりますが、人混みのない施設を探して静岡県の豊かな未来を考える「ふじのくに地球環境史ミュージアム」を訪ねて地球の成り立ち、大自然と動植物の標本類の見学、さらに生物科学分野の専門講師による講義を受けました。
本日はコロナ禍の中誰にも会わず、一人で目的地までドライブで行く。
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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本日は富士山の景勝地=日本平西麓の丘陵地にある、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」を訪ねる。
ちなみに「ふじのくに○○」とは、静岡県が観光キャンペーンで多用する用語です! -
自宅を出発して40分で、日本平・西側の道から入る。
右折は ⇒ 日本平ドライブウエイ・静岡大学・東名高速道 IC方面
左折は ⇒ 久能海岸・久能街道方面 -
看板の<100のロゴ・マーク>は、静岡県の今後100年を見据えたものです。
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学校の校舎らしき建物が見えてきました。
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入り口を上がる。
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以前この施設は、「静岡県立・静岡南高校」でしたが、学校統合により廃校となりました!
2013年(平成25年)3月には閉校と学校再編統合により、静岡市立商業高校と統合しましたが、統合後の校名は「静岡県立駿河総合高校」です。 -
そこで同校は学究的施設として、当博物館に生まれ変わりました!
「ふじのくに地球環境史ミュージアム」は、県立静岡南高校をリノベーションして造った博物館です。廃校を利用した学校リノベーションは、少子化の進行とともに全国的に増加していますが、そのほとんどは小中学校であり、高校をリノベーションした博物館は大変めずらしい存在です。 -
「地球の自然環境と歴史」を学ぶ、博物館ミュージアムです!
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玄関ホールのエントランスです。
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世界地図が変化する。
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かっての教室は、研究テーマごとの展示施設となりました!
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各教室の廊下の前には、学芸員やスタッフが待機して丁寧に展示内容の説明、質問に対応してくれます!
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自然の脅威。
台風や土石流などの風水害、大地震、火山活動による噴火の事例。 -
富士山・宝永山の噴火の画。
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ビンのなかには、ホルマリン浸けの「海の生物」。
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里山の保全。
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昔は近所に「里山」があり、田んぼにはメダカ、ホタルが、スズメ(今ではほとんど見かけません)、ツバメも飛び廻っていましたが・・・
最近では真夏には喧しいほど鳴くクマゼミの声も少なくなり、庭の木々の葉に残る抜け殻も少なくなりました! -
サメの深海魚。
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やがて、オムニバス授業の”地球環境史学”を学ぶ!
オムニバス授業とは、研究テーマごとに講師が交代して講義します! -
本日の聴講生は、子ども連れの2家族と私の5人だけでした。
もっと多くの子ども達にこの様な施設を見学して、「地元静岡の歴史と自然の営み、生物の多様性」を学んでほしいものです! -
地球科学や生物科学の分野で活躍する研究者が、専門分野における最先端の研究成果を分かりやすく、深く、面白くお伝えします!
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人間社会のあらゆるリスクを、データ化して解説する。
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データを見て、自然の営みの変化を感じます!
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自然環境の変化の一例 ⇒
かって駿河湾の由比沖の海で収穫されて、富士川の河川敷での「サクラエビ」の天日干しの風景は、冬の季節の風物詩でした!
しかし数年前から漁獲量は、年々減少してきました! -
右側が、海の中の色鮮やかなサクラエビの自然体の姿です。
これを加工するため、茹でると「桜色」になります!
⇒ 『海の宝石』 とも云われています! -
しかしサクラエビは、ここ数年前から春先と秋口の漁期には、ほとんど獲れなくなりました!
最近では静岡県も不漁原因を調査していますが、上流域の雨畑湖(山梨県側)近くで採石業者による化学物質の排出流 (雨畑湖は⇒雨畑川⇒早川⇒富士川⇒駿河湾へ注ぐ)が、原因の一つと考えられています。 -
春先の桜が満開の時期には、自宅で母がサクラエビを入れた「ちらし寿司」を作り、食べたあの味が懐かしく思い出されます!
☆食材のイメージは、サクラエビ ⇒ 花の桜色
金糸卵 ⇒ 黄色い菜の花 -
牛丼一杯を作るのに、どの位「水」が必要かの解説。
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牛丼一杯を作るためには、これだけ大量の水と具材が必要です!
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豊富な水は、いつまでも使えるか・・・?
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モリアオガエルなど、泡を操る生き物たち。
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外のテラス席では、休憩もできます!
静岡南高校は郊外にあったため、生徒の大半は自転車通学でした。 -
マイクロ・ナノバブラーは、細かな気泡を発生させる「実験装置」です。
さらに超微細気泡を発生させ、「熱帯魚の飼育」などに利用されます!
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一人ひとりが、「自然の営み」により関心をもって・・・
百年後の豊かな静岡を考えるコーナーです。 -
今では夏休みに子ども達を連れて、有料の遊具のある人工的な施設に行くだけでなく、アウトドアでの活動、プール以外の海での水泳訓練など自然に親しむ機会を与えて、心身ともに鍛えることが大切です!
若い頃、自分は夏休みに三保海岸の沖(駿河湾)へ泳ぎに行き、一時間ほど立ち泳ぎできましたが今ではその体力は・・・?
☆ 若い頃を回想する、「老人と海」の心境です! -
生活~環境~生物に関する著作物など。
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子ども達が読書を通して、さらに「考える力」を身につけることが大切です!
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その人の知識の蓄積が、人生を豊かにします!
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子ども達がもっと自然の営みに「興味と好奇心」をもって、動植物~歴史や社会のあり方に関心を向けて欲しいものです!
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次の教室は、時代とともに移り変わる自然社会のテーマ。
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時代とともに変化する、「自然の移り変わり」を解説する!
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時代とともに移り行く社会の変化を表現する= 縄文時代。
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弥生時代。
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江戸時代。
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そして現代社会は、より進化しているだろうか・・・?
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さて次の教室(展示室)では、地学=Geography のお勉強です!
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地学マニアの研究室のようですが、巨大な「アンモナイトの化石」が目につく!
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本当にこんなにも大きな「アンモナイトの化石」を発掘したのか?
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廊下を歩いて、次の教室へ・・・
自分の趣味分野のひとつに熱中して、深く探求することは人生を豊かにします!
☆自分の趣味分野は、「海洋・艦船・港湾の研究」です! -
多彩な蝶の標本。
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地味な色合いの蛾の標本。
これを「キモイ」あるいは「カワイイ」と感じるのは、自然環境と生物への想い入れのちがいです! -
大きな蛾の標本。
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小学生の夏休みの宿題=「昆虫採集の標本」のような感じです!
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虫ピンで整列に止められた蝶。
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「生物部」の昆虫採集の成果発表のようですが・・・
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ヘラクレスオオカブトなど、世界一の巨大カブトムシ類の標本です。
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アトラスオオカブト。
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三保半島で収集された、タマムシの玉虫色の羽で作られたオウムの標本。
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キレイな青い羽が輝く蝶類。
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案内板と黒板の説明の絵とコメントは、全てスタッフの手作りです。
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静岡県の地形から眺めた地政学。
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県内で出土された鉱石や岩石。
この机は、静岡県の地形の様に作られています!
右手は伊豆半島で、左手は御前崎方面です! -
静岡県の地政学。
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上空から俯瞰すると、富士山~伊豆半島~駿河湾の姿が見えます!
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静岡県は、大地震の発生源である「太平洋プレート、フィリピン海プレート、ユーラシアプレート」が交差するため、地形的にはかなり危険な地帯に位置します!
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このため「東海大地震の予測」は、1970年代から注目され「地震の研究」では先進県でしたが、近年発生する大地震はほとんどが東海地方以外の場所です!
当時から公共団体~自治会からは回覧版で、地震・防災訓練の呼びかけなどがよく行われました。 -
ただの石ころに見えるが、学術的にはとても貴重なものです!
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この石もお宝です!
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日本列島には、ユーラシア大陸から渡ってきた動物も多くいます!
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ナウマン象の頭部と象牙。
肩高は2.5m~ 3m、現生のアジアゾウと比べてやや小型です。
氷期の寒冷な気候に適応するため、皮下脂肪が発達し、全身は体毛で覆われており日本では骨格標本が発見されました。牙(切歯)が発達しており、雄では長さ約2.4mほどあります。 -
ナウマン象の歯型。
ナウマンゾウは 30~2 万 年前の日本や朝鮮半島、中国などの南方に住んでいたのに対し、マンモスは 400~1 万年前の ユーラシア大陸北部からアラスカ・カナダ東部にかけての北方に住んでいました。
しかし、マンモスは個体の巨大化により絶滅しました。 -
蝶類も南方から渡るものもあります。
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オニヤンマのトンボ類。
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南アルプスの自然に生息する動物。
数年前には、近くのゴルフ場でキツネ、カモシカ、日本鹿、イノシシ、日本猿などに遭遇しましたが、ここから南アルプスに連なる龍爪山(南限)の麓で、月の輪グマが目撃されニュースとなりました! -
上を見よ↑
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⇒ 巨大な「カグラザメ」のはく製でした!
最大で4.7mくらい(大きさは 大型の乗用車程度です ) -
海の生物。
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この様な生物は、学校の理科室で見たことがあります!
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ヒトの進化の過程です。
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海の生物から ⇒
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陸に上り爬虫類へ ⇒
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と云うことは、ヘビも人間の祖先なのか ???
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そして最終的には、生物の頂点のヒトに進化をとげる!
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静岡県で、独自に進化を遂げた古代植生類。
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県勢標本のシダ類。
牧野富太郎先生に見習い、『植物学』を研究してみようかな・・・? -
校舎の間にある中庭。
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かっては休み時間に、多くの生徒が行き交わった廊下も静かでした!
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遠く久能海岸の沖には、駿河湾の海が見えます!
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元の職員室は、「図鑑カフェ」として生まれ代わりました!
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ここでは、読書と軽食が自由に楽しめます!
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最近では「県営・市営施設」もテーマを絞って、「見せる、お勉強する、体感する施設」が多くなりました!
★ 日本平動物園:レッサーパンダ、アザラシの生態観察・猛獣の肉球館
★ 富士山世界遺産センター:富士登山の映像とともに登山を実体験する
★ 日本平夢テラス:プロジェクション・マッピングによる映像の活用
★ ふじのくに「地球環境史ミュージアム」:映像とデータの活用による
環境問題についての学習 -
右の校舎の1~2階が「展示室」で、左の建物の2階が「図鑑カフェ」です。
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そろそろ下校します!
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かって学校の存在を現す、校舎とグランドはそのまま残っています。
本日の「小さな夏休み」は、終わりです!
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この旅行記へのコメント (4)
-
- ねもさん 2022/01/16 09:09:25
- お久しぶりです
- 風 魔さん ご投票ありがとうございます。
ふじのくに地球環境史ミュージアムは、私の職場(もうすぐ定年退職ですが)の近く、一度は行ってみなければと思ってました。詳細なご紹介ありがとうございます。
また、わが次男が南高でお世話になりました。在学中に何度か訪ねたこともあります。もう10年以上前のことなので記憶もあいまいですが、とても懐かしく拝見しました。
- 風 魔さん からの返信 2022/01/25 07:54:18
- Re: お久しぶりです
- ねもさん
ご訪問とコメントを、ありがとうございます。
最近では、世界遺産を訪ねる海外旅行も卒業して勝手に「静岡県の一人
観光大使」を自認して、地元静岡の知られざる歴史施設、寺社仏閣また
は富士山の眺望などを紹介しています!
私は訪問した施設の詳細を皆さまに伝えようと、つい長文となり反省
しています。
今年は「静岡まつり」も復活するそうで、賑やかな人出で地域も活性化
されてくると思います!
とにかく、コロナ禍で社会全体が縮小方向に向かい元気を取り戻してほ
しいと思います。
またの訪問と情報交換を!
風 魔
-
- チーママ散歩さん 2021/08/26 07:12:56
- お邪魔します
- おはようございます。
もうすぐ始業式。子供達が2学期を迎えられるのか心配な今日この頃。
コロナの数が接種していない子供にも増えていますね。
面白いお勉強のお散歩ですね。
こんな施設は是非将来を担う子供達に見せたいですね(*^-^*)
100年後もお風呂には入れる?
興味深い展示ですね。
100年と言わずその前から水問題は出て来そうですね。
外国資本が水源を買っている問題も耳にしますね。
水不足からの健康被害や水を巡っての争い人権問題など。
コロナの後は水問題なんてならないように祈ります。
高い所から低いところへ流れる水も・・
最近はお金に向って流れている。そんな気がしました。^^;
お邪魔しました。
- 風 魔さん からの返信 2021/08/26 09:20:22
- Re: お邪魔します
- おはようございます。
今日も、気温30度超えの暑い日が予報されました!
こんな施設は是非将来を担う子供達に見せたいですね(*^-^*)
⇒ その通りです 👏
水資源の問題は、政治の責任ですが某国の水源土地の買い占め問題
は政治で解決する方向に向かうべきですが、コロナ禍においても国会で
あまり討論する場面が見られなく、次期総選挙と総裁選にのみに関心が
高く、自分の利益ファーストだけの政治屋ばかりで、実に嘆かわしい限
りです!
最近では毎年台風、晴雨の激しい変化など自然災害が想定外となり
社会全体が縮小方向に向かっていることはとても残念です!
オリンピック開催も「儲ける商業主義」が前面に出てきて、素直に
喜ぶことができません。
環境問題は、これからの大切な課題ですが真剣に考えて取り組んでほし
いものです!
またの訪問と情報交換を!
風 魔
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