2021/12/10 - 2021/12/10
99位(同エリア259件中)
naoさん
京都府・大阪府・奈良県の、3府県の府県境が交わる地点に位置する京都府京田辺市の中心部である田辺地区は、古くから南北方向に通る奈良街道(府道22号線)と東西方向に通る河内街道(旧国道307号線)が交差する陸上交通の要衝で、木津川の水運も相まって、南山城地域における重要な物流拠点として栄えました。
かつては奈良街道と河内街道が交差する辺りを中心に、伝統的な町家が軒を連ねる町並みが広がっていましたが、国道307号線のバイパス化により南側へ移転するのに合わせて、旧国道307号線も拡幅されたため、河内街道沿いに広がっていた風情ある町並みは、ほとんどその姿を消してしまいました。
とはいえ、かつての奈良街道沿いには、厨子2階建てに、煙出しの越屋根、虫籠窓、格子、駒留などをしつらえた伝統的な町家が点在しており、往時の繁栄ぶりを今に伝えています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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京田辺市の田辺地区にやって来ました。
ここからかつての奈良街道(府道22号線)の町並みを歩きます。
街道沿いの道標には、「左 よと(淀) 八はた(八幡)」の文字が刻まれています。 -
虫籠窓と格子をしつらえた、伝統的な町家です。
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焼杉板を貼った土蔵と町家です。
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自然石の石垣に、石臼の目立て面が見えるようにはめ込んでアクセントにしています。
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西日を避けるためなのか、西側に全く窓のない町家です。
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厨子2階部分の浅黄色の土壁は、漆喰を上塗りする前の下地のままのようです。
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1階の白漆喰壁と、2階のタイル壁を使い分けている町家です。
これは、あえてアンバランスを狙っているようです。 -
こちらの町家は、右側の小さなくぐり戸が奥に通じているようです。
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煙出しの越屋根や漆喰塗り籠めの虫籠窓など・・・
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伝統的な様式で建てられた町家です。
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この交差点が奈良街道(府道22号線)と河内街道(旧国道307号線)が交わるところで、かつてはこの辺りを中心に、伝統的な町家が軒を連ねる町並みが広がっていました。
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交差点の一角を占める大きな町家には、黒漆喰塗籠の虫籠窓などがしつらえられています。
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さらに、1階の格子窓の外側には、名栗加工の外格子もめぐらせておられます。
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大きな「むくり」の付いた屋根が架かった町家です。
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改修のために所々手が加えられていますが、決してかつての風情は損なわれていません。
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この様に、奈良街道と河内街道が交わる辺りには、今も伝統的な町家が集まっていて、往時の姿を彷彿とさせてくれます。
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街道筋に妻面を見せる町家にも漆喰塗籠めの虫籠窓が見えます。
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同じように、街道筋に妻面を見せるこちらの町家には・・・
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瓜型の虫籠窓が開けられています。
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京田辺市の汚水桝の蓋。
中央に市章を配し、その周囲を市の花「ヒラドツツジ」が埋めるようにデザインされています。 -
ひとひねりしたデザインの格子を入れた町家です。
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全面にガラス窓のある町家です。
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なるほど、割烹料理屋さんだったんですね。
では、ここで一旦奈良街道を離れ、脇道沿いの町並みへ向かいます。 -
厨子2階部分の、黒と白のくっきりした対比に惹きつけられてしまいます。
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前の写真の町家の裏側外観です。
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表側とは、意図的に外壁の色合いを変えておられますが、窓の種類や位置は同じです。
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白漆喰塗籠めの虫籠窓のある町家です。
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石積みの上に土塀をめぐらせた町家です。
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土塀に続く附属屋には、出格子窓が開けられています。
では、ここで折り返して、奈良街道と河内街道が交わる交差点へ戻ります。 -
少し先に奈良街道と河内街道が交わる交差点が見えてきました。
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今度は、この交差点を右(東)に曲がって、河内街道(旧国道307号線)の町並みを歩きます。
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河内街道(旧国道307号線)沿いの町並みにやって来ました。
国道307号線のバイパス化による移転に合わせて、河内街道も拡幅されたため、沿道の風情ある町並みはほとんど姿を消してしまいましたが、それでも、所々に伝統的な町家が残されています。
なお、こちらの町家の前に京阪バスと奈良交通の田辺本町バス停が見えていますが、この辺りにも奈良県のバス会社のバス路線が走っているようです。 -
何かの工場ではないかと思われる大きな建物です。
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これだけ長大な建物ですから、どう見ても単なる町家とは思えません。
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取って付けたかのような塀が建物に張り付いているのをみると、河内街道の拡幅の際に塀を移設したのではないかと想像されます。
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ここには、虫籠窓のある町家も残っています。
では、JR学研都市線の京田辺駅の方へ向かいます。 -
残り少なくなってしまったハナミズキの紅葉。
こうなると紅葉が名残惜しいですね。 -
こちらは、京田辺市の玄関口になるJR学研都市線の京田辺駅です。
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京田辺市には「一休さん」の愛称で親しまれている「一休禅師」が晩年を過ごした酬恩庵一休寺があり、そんな関係から、京田辺駅前には「一休さん」のモニュメントが立てられています。
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さらに、『この橋わたるべからず』のとんちで名高い「一休さん」にちなんで、府道22号線から酬恩庵一休寺までの間を「一休とんちロード」として整備し、「一休さん」に親しみと愛着を持ってもらうべくPRされています。
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では、この辺りで田辺の町歩きを終わります。
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