『HOTEL 宇多野京都別墅』 鳴滝本館 松 -MATSU- 宿泊記(ブログ)

【千本玉壽軒】
https://www.sentama.co.jp

2024年11月30日(土)，午前11時過ぎに阪急京都線「大宮」駅に到着。「四条大宮」バス停8番のりばから，6系統のバス（46，55，206系統などでも可）で千本通（=平安京の朱雀大路）を北上。「千本今出川」まで約14分。

S君，K君とは，15時に直接ホテルで待ち合わせています。

和菓子が好きなS君のために，【千本玉壽軒】さんで生菓子を買います。
　■亥の子餅（羽二重餅製，粒あん，486円）←K君に盗られた
　■龍田（こなし製，白こしあん，454円）←おれ
　■錦秋（きんとん製，黒こしあん，454円）←S君が食べた
を購入。毎度のことながら，何も言わなくても（僅か32円とは言え）一番高い餅に手を出したK君のさもしい才能には感服する。

旧暦の亥の月，最初の亥の日，亥の刻に亥の子餅を食べて無病息災を祈るのは関西の風習。2024年は11月7日（乙亥）でした。

二軒右隣の【茶寮SENTAMA 】 にて
　■唐錦（外郎製，白こしあん） 干菓子付き
と抹茶をいただきました（セットで 1,210円）。

今日のこれからの行程は，
千本今出川→北野天満宮→「北野白梅町」駅―(嵐電)→「御室仁和寺」駅→仁和寺→【 HOTEL宇多野京都別墅】。北野白梅町→御室仁和寺間のみ嵐電（京福電車）北野線を利用，他は徒歩。

【北野天満宮】
https://kitanotenmangu.or.jp/

正午頃，【茶寮SENTAMA 】を出発して10分強で北野天満宮へ。

［写真左上］国宝「本殿,石の間,拝殿及び楽の間」
［写真右上］本殿の破風
［写真左下］表参道の撫牛
［写真右下］重要文化財「中門（三光門）」

北野天満宮・御本殿は，「拝殿」と「本殿」を石畳の廊下「石の間」で連絡した権現造。拝殿の東西に「楽の間」を，本殿の西に脇殿を附属しています。1607年造営。

史跡「御土居」のもみじ苑

北野天満宮の境内西側を流れる紙屋川（天神川）沿いに，もみじの散策道があり，毎年紅葉の時期に公開されています。写真は，朱塗りの太鼓橋「鶯橋」。

もみじ苑の入場料は，利久が考案した麩の焼を再現したお菓子（「有職菓子御調進所 老松」の「北野大茶湯」）付きで 1,200円。もみじ苑出口で湯茶のサービスがあります。

「御土居」の遺構現存地マップ
　（北野天満宮の「史跡 御土居」説明版を撮影）

「御土居（おどい）」とは豊臣秀吉が築いた京都の市壁（土塁）で，北区，上京区，中京区に残るものが国の史跡に指定されています。北野神社境内の西辺にある御土居は，1965年に史跡「御土居」に追加指定されたものです。

「北野白梅町」駅から嵐電に乗り，13時前に「御室仁和寺」駅に到着。写真は嵐電の御室1号踏切。

【そば沙門】

まずは腹ごしらえ。仁和寺門前の【そば沙門】で天ざる(1,800円)を。北海道・美瑛町産の新蕎麦に舌鼓。

厚切りの南京がおいしく揚がっている。サツマイモのように甘い。芋，栗，南京，おれの嫌いなものだけどね。

【仁和寺】
https://ninnaji.jp/

御室桜の仁和寺。もみじの名所というわけではないためか，さほど混雑はしていません。写真は，重要文化財「二王門」。

「金堂」は国宝。「五重塔」「経蔵」「鐘楼」「御影堂」「御影堂中門」「観音堂」「九所明神本殿 （中殿，左殿，右殿）」「中門」「二王門」「本坊表門」「遼廓亭（茶室）」「飛濤亭（茶室）」が重要文化財に指定されています。

今回は名勝「御所庭園」を中心に見て回りました。

名勝「仁和寺御所庭園」

宸殿の北側にある写真の北庭は，池泉式の雅な庭園。滝組に池泉を配し，築山に茶室「飛濤亭」を設え，その奥には重なり合う「中門」と「五重塔」。絶景です。御所庭園は令和3年に国の名勝に指定されました。

宸殿は御殿の中心となる建物ですが，現在の建物は1914(大正3)年に竣工したもの。襖絵や壁画は，全て原在泉(1849-1916)の筆です。

仁和寺から徒歩で【 HOTEL宇多野京都別墅】に向かいます。同ホテルに最も近い嵐電の駅は「宇多野」駅（徒歩5分，350m程度）ですが，仁和寺の二王門からも徒歩11分，800m程度です。

予定通り15時前にはホテルに到着。JR花園駅から「双ヶ丘(標高116m)」に登ってからやって来た京都の御曹司K君，S君と合流。なお，双ヶ丘は「雙ヶ岡」として国の名勝に指定されています（指定基準：展望地点）。

Hotel 宇多野の北側には，高い塀で囲まれた地所があります。京都市の条例に基づいて設置されている標識（写真は一部加工してあります）によると，2千坪を超える土地に，延べ面積1千坪を超える専用住宅1戸（地上2階，地下1階，2棟）の建築が計画されているようです。

芦屋・六麓荘も真っ青？　ラスベガスの富豪の別荘かな…。

庭園側（南側）から見た旧鳴滝寮【 Hotel 宇多野京都別墅】全景

中央は鳴滝本館。一階は【 MURASAKINO DINING 】，二階は客室【松-MATSU- (22号室)】。庭の方に突き出ているのが【 GELATERIA SHIMA-OTO 】です。

向かって左が，鳴滝本館・離れ【禄-ROKU- (12号室)】。平屋で，塀に囲まれた専用庭園を有する客室です。

向かって右は洋館。一階が【樟-KUSUNOKI- (11号室)】，二階が【橙-DAIDAI- (21号室)】です。

中央の鳴滝本館の北側には中庭を挟んで新館が建てられており，
一階には
【山桜-YAMAZAKURA- (14号室)】
【 つつじ-TSUTSUJI- (15号室)】
【楓-KAEDE- (16号室)】の3室，
二階には
【撫子-NADESHIKO- (24号室)】
【 萌黄-MOEGI- (25号室)】
【若竹-WAKATAKE- (26号室)】の3室があります。

洋館の外観

旧・大渡光蔵邸の広大な庭園は，東福寺・方丈庭園などでも知られる作庭家・重森三玲(1896-1975)の指導の下に作られました。

庭園は，次のような特徴的な要素から構成されているということです。
　① 蓬莱山の巨石による石組
　② 浜石敷 及び 船石
　③ 飛石 及び 延段
　④ 露地庭のつくばい 及び 燈籠
　⑤ 芝張りの平庭

写真は鳴滝本館「松」の南側縁側からのものですが，二階から見下ろすとこの庭園が名勝「雙ヶ岡」を借景としていることがよくわかります。

敷地の東側にある【 Hotel 宇多野京都別墅】の玄関

HOTEL とは言っても，ここで靴を脱いで素足で上がります。靴箱の鍵が渡されます。

「宇多野京都別墅」の扁額は，書家で文化功労者の黒田賢一氏の揮毫。

【 MURASAKINO DINING (Daytime) 】

ラウンジ&ダイニング【 MURASAKINO ダイニング】。日中はホテルメイドのお菓子とコーヒー，紅茶，ソフトドリンクを，夕食後(21:00-23:00)は食後酒を無料でいただけるラウンジとなり，夕食(18:00-22:00)と朝食時(7:30-10:00)にはダイニングとして使用されます。鳴滝本館の一階になります。

京都在住の和紙デザイナー・堀木エリ子氏による光壁（写真左側）が歴史的建造物によく調和しています。

欄間障子の雅な彩りにも心癒されます。特に夜は映えます。

お着き菓子もお洒落で可愛らしい。専任のパティシェさんがおられるそうです。

ホテルメイドのお菓子もなかなか凝ったものが用意されています。
　■京トマトのケークサレ（甘くない惣菜系ケーキ）
　■ブールドネージュ
　■淡路島オニオンクッキー（甘くないクッキー）
　■原了郭の黒七味アーモンド
　■カシューナッツとピスタチオのクリスタリゼ

エスプレッソとブールドネージュもいただきました。Boule de Neige（雪の玉）は，口どけの良いクッキー。白は白砂糖，茶色はきな粉，緑は抹茶です。

京都・錦の「玉屋珈琲店」の「鳴滝ブレンド」や「玉屋ブラック」もいただけるコーヒーマシンがあります。もちろん，朝食後にも…

【 GELATERIA SHIMA-OTO 】

MURASAKINO ダイニングに隣接して，ジェラテリア&ショップ【 GELATERIA SHIMA-OTO 】があります。宿泊客は9時から22時まで利用できます。

写真は，ホテル案内TVより。

三人で，
■淡路ミルク　■淡路島いちじくとカシス　■京豆乳とラ・フランス
を。他にも，
■祇園 辻利 抹茶　■ほうじ茶ショコラ　■八つ橋クッキー&クリーム
の各フレーバーが。

ダブル，トリプルもあります。宿泊者は1割引になります。

鳴滝本館の階段と大津壁

エレベーターも設置されています。大津壁は土壁上塗りの一種で，色土と消石灰を混合して苆（すさ）を加えたもの。

【鳴滝本館 松-MATSU- (22号室)】

写真は2階の避難経路図。向かって右が庭園のある南側になります。2階にあるのは鳴滝本館 松(137.9㎡)，洋館の橙(70.4㎡)，新館の撫子(62.2㎡)，萌黄・若竹(57.8㎡)の5室。各建物は回廊で繋がっており，鳴滝本館と洋館の間にはエレベーターも設置されています。

1階の客室は，鳴滝本館離れ 禄(95.9㎡+専用庭園)，洋館の樟(72.1㎡)，新館の山桜(71.4㎡)，つつじ・楓(61.9㎡)の5室。

各部屋の間取り図はこちらからご覧になれます。
https://hotel-utanokyoto.com/

鳴滝本館と新館の間の中庭。写真は新館側から鳴滝本館を望んでいます。「鳴滝本館 松」の北側の縁側からもこの中庭を見下ろすことができます。

「鳴滝本館 松」のリビング(1)

5間半の長い南側縁側に面したリビングルーム。広大な庭園を見下ろし，双ヶ丘を望みます。縁側の雪見障子を開けていると少し寒いものの，床暖房が入っています。

【鳴滝本館 松-MATSU- 】を動画でご覧ください。
https://youtu.be/5FCfLa3nZZQ

「鳴滝本館 松」のリビング(2)　床の間と平書院

「鳴滝本館 松」のリビング(3)　ミニバー

玉露と和紅茶のティーバッグ，ドリップ式の有機コーヒー，ボトルのミネラルウォーターの他に，冷蔵庫には，
　■HAVARY'Sの紙パック天然水×3本
　■碾茶入り宇治茶 (500ml)
　■京都miyakoサイダー (250ml)
　■アサヒ プレミアム生ビール 孰撰 (小瓶)
　■ピルスナー TANGO KINGDOM Beer (330ml)
　■IPA TANGO KINGDOM Beer (330ml)
が入っていました。アルコール以外は無料です。

「鳴滝本館 松」のリビング(4)　和室前のソファー

「鳴滝本館 松」の寝室・和ツイン(1)

6畳の和室に2畳大の板間付き。

「鳴滝本館 松」の寝室・和ツイン(2)　クロゼット

クロゼット内に金庫があり，パジャマ，浴衣，羽織，足袋が用意されています。パジャマは客室内のみ，浴衣は館内どこでもOKです。

「鳴滝本館 松」の寝室・和ツイン(3)　USB電源

各ベッドのベッドボードには USB Type-A と Type-C の電源も。

「鳴滝本館 松」の寝室・和ツイン(4)　欄間の意匠

「鳴滝本館 松」の和室(1)　欄間の意匠

「鳴滝本館 松」の和室(2)

15畳の和室で，北側には3間の縁側があり，中庭を見下ろします。

「鳴滝本館 松」の和室(3)　軸，紅葉の襖，襖引手

「鳴滝本館 松」の和室(4)　狆潜りのある床脇

「鳴滝本館 松」の和室(5)　付書院

「鳴滝本館 松」の和室(6)　雪見障子と北側の縁側

「鳴滝本館 松」のバスルーム(1)

床暖房が入っています。バスローブも用意されていました。

「鳴滝本館 松」のバスルーム(2)　アート作品

「鳴滝本館 松」のバスルーム(3)　バス・アメニティ

シェービングジェル，男性用化粧水ジェル，ホット アイマスク シート，MARVISトゥースペースト（ホワイトニング ミント，クラシック ストロング ミント）など。

「鳴滝本館 松」のバスルーム(4)　バス・アメニティ

フェイスマスクも人数分ありました。

「鳴滝本館 松」のバスルーム(5)　バス・アメニティ

ホテルニューアワジグループのオリジナルかな。潮の香りがしたような…。

「鳴滝本館 松」のバスルーム(6)　温泉風呂

浴槽は比較的深く，お湯には微かに濁りがあります。41℃に設定されていましたが，変更してもらうこともできます。窓を開けて外気を入れながら入浴しました。

お湯は，同じホテルニューアワジグループの【清水小路 坂のホテル京都】敷地内に湧出する自家源泉「京都清水温泉」が使用されています。タンクローリーで運んで来るのかな。

「鳴滝本館 松」のバスルーム(7)　温泉成分表

泉質はアルカリ性単純温泉。加水，加温あり。

【 MURASAKINO DINING (Dinner) 】

19時半から【 MURASAKINO DINING 】で夕食。テーブルクロスが敷かれ，同じ部屋でも日中とはずいぶん違う雰囲気です。

S君の誕生日祝いに奮発してボランジェで乾杯！

お品書き

［4travel 当局より，しばしば，強制的措置（旅行記の公開停止）を伴うプライバシーに関する指摘を受けますので，誠に僭越かつ無礼ながら，料理長のお名前を不可視化しております。］

先付
　香箱かに　甲羅盛り　土佐酢ジュレ

蟹味噌も楽しめる逸品。

煮物椀
　金目鯛　紅葉人参　堀川牛蒡
　うぐいす菜　霙仕立て　すりゆず

お出汁の旨みが素晴らしく，みぞれの加減も丁度よい。日本料理の真髄です。

お造り
　本まぐろ　鯛　しまあじ　あおりいか

京都・伊根町の黒マグロ，淡路島の鯛とアオリイカ，愛媛の縞鯵。珍しいコーンスプラウトがあしらわれ，ツマにも工夫が見えます。

上品な味わいと旨みのシマアジが，脂もよくのっていました。鯛は新鮮過ぎるのか，口の中に残り，少し嚥下しにくい感じが…。京都で鯛のお造りといえば，「瓢亭」さんの雌の明石鯛のへぎ造りがデフォルトです。

こちらはS君が注文した「日本酒飲み比べ三種(2,057円)」。

計8種類の地酒から3種類選べます。S君の選択は，
　■まつもと 守破離　富田酒造（滋賀県）
　■鯉ヶ瀧 京辛口　佐々木酒造（京都府）
　■裏神蔵 無濾過生原酒　松井酒造（京都府）
佐々木酒造は洛中に現存する唯一の造り酒屋。俳優の佐々木蔵之介さんのご実家です。

八寸
　くわい豆腐　菊菜と茸お浸し
　かます小袖寿司　車海老艶煮
　合鴨ロース　蓮根もち　絹かつぎ

焼き物
　まながつお西京焼き　銀杏松葉
　吹寄せ　すぐき卸し

この写真をみたK君が「龍みたいや！」と言う。左上のモミジの天ぷらが龍の頭。月夜に天翔る昇り竜？　なにかいいことありそうw

お凌ぎ
　にしんそば　九条ねぎ　粉山椒

K君の感想：そばつゆの塩味がやや強め。関東風？で少し違和感があった。

鰊にしっかり味が付いている割には出汁の量が少ないので，余計にそう感じるのかもしれません。

強肴
　淡路牛　えび芋　万願寺唐辛子
　青味大根　柚子ソースと白みそ餡

オーソドックスなソースでも十分に美味しいとは思いますが、創意に富むソースの組合せ。全体的に，ベストな状態で料理を提供したいという料理長の意図もよく伝わって来ました。

お食事
　松葉かに蒸し寿司　錦糸玉子　三つ葉
　赤だし

このあとデザートも続くことを考えれば，少し量が多いかな。残してしまって申し訳ない。〆のかに寿司に蟹味噌は要らないと思いました（満腹感のある者にはしつこく感じられます）。

S君の感想：全部美味しかった！

水菓子は，アバンデセール＋グランデセールから1品選択。専任のパティシエさんによる珠玉のデセールです。

淡路サツマイモとメープル　紅茶のフォームと木の実

本体の料理との関連性は？だけど，華のある凝った演出のデザートを，全く別腹で愉しむことができました。

K君の感想：デザートはいい意味で和食と一線を画しているけど，上品で出しゃばりすぎない仕上がりは印象に残った。

祇園辻利ほうじ茶とショコラのオペラ
　京豆乳とラフランスのジェラート

和栗と京きな粉のモンブラン
　イチジクとカシスのジェラート
　（S君の誕生日仕様）

ゴマと京豆乳のブランマンジェ　柿のコンポートとキャラメリゼ
　八つ橋のジェラート　

夕食時の酒代は 34,243円。
内訳は，
■ボランジェ スペシャル・キュヴェ (bottle) 26,620円
■ジョッシュ・セラーズ ソーヴィニヨン・ブラン (glass) 1,815円×2
■ブローリオ キアンティ クラッシコ 2021 (glass) 1,936円
■日本酒飲み比べ三種　2,057円

K君の感想：注文したお酒がすぐにサービスされる。料理とのタイミングを逸することがないのが最高だった！

ごちそうさまでした。

【 MURASAKINO DINING (Digestif) 】

夕食後は席を移動して食後酒をいただきます。客筋がいいですね，昔からの質実たるお金持ちといった感じ。大阪で言えば，正月に家族でリーガロイヤルホテルに泊まりに来るような層。満室だというのに，無料の食後酒に群がっているのは，ほぼオレたち三人だけでしたw

ディジェステイフのラインナップは，
　■季の美（京都ドライジン）
　■季のTEA（京都ドライジン）
　■カルパノ アンティカ フォーミュラ（ヴェルモット）
　■竹鶴ピュアモルト（モルトウイスキー）
　■カルヴェンツァーノ（メロンリキュール）
　■エッセンツァ ディ ソッレント（レモンリキュール）

ヴェルモットはどちらかと言えば食前酒のイメージかな。ブランデー，イタリア産で揃えるならグラッパがあるといいな。

カプリ島産のリモンチェッロは爽やかな酸味にほろ苦さも感じられる中甘口。イタリアでは食後酒としてはストレートで飲むのが一般的だそうですが，アルコール度数は30度あります。

三人でメロンチェッロ，リモンチェッロ，竹鶴などを，サンペレグリノで割ったりしながらいただきました。光壁は，京都在住の和紙デザイナー・堀木エリ子氏の作品。

【 MURASAKINO DINING (Breakfast) 】

2024年12月1日(日)。宇多野御屋敷町の地名どおり，昨夜は町中とは思えない静けさの中で，ぐっすりと眠ることができました。朝8時半から朝食をいただきます。

湯豆腐ではなく，鯛骨スープのしゃぶしゃぶ＋和風バーニャカウダが目を引きます。京豆腐，平ゆばとともに，京野菜をたっぷりと。鯛骨スープの旨みも抜群。

スムージーは無花果とカシスと豆乳。

京のおばんざい，焼き物，炊き物‥。壬生菜，牛蒡，赤かぶらなど美味しい京漬物も奮ってる。味噌汁はなめこ汁。加えて卵かけご飯用の「淡路放し飼いたまご」をもらうこともできます。

デザートは、クリームヴァニーユとフレッシュフルーツ。

朝食後も，各自，部屋の温泉を満喫しました。

K君の感想：開業1か月にも満たない中，スタッフの方々が良いホテルになるよう模索しながらも精進されている，その地に足のついた努力が如実に感じられて，とても好感が持てた。洋館にも泊まってみたい。

【龍安寺】

せっかくですから，紅葉の【龍安寺】に立ち寄っから，帰路につくことにします。【ホテル宇多野】最寄りの嵐電・北野線「宇多野」駅から「龍安寺」駅へは「御室仁和寺」「妙心寺」を経て3つ目。写真は龍安寺の鏡容池。

今年の紅葉はいまいちかもしれませんが，それでもモミジとイチョウの見事なグラデーションを愛で，本年の「京都納め」といたしました。


了