LINEやメッセージのやりとりを撮影した複数のスクリーンショットを縦長の1枚の画像に合成したいとき、画像をPCに転送して加工していた人も多いでしょう。スクロールしても画面上で固定表示される箇所やステータスバーなどを削除したり、つなげる部分を重ね合わせたりという操作を1つずつこなさなければならず、かなり面倒な作業でした。
今回紹介する「Tailor」は、こうした作業を全自動化したiPhoneアプリ。アプリを起動するだけで、同じ画面を撮影した複数のスクリーンショットを綺麗につなぎ合わせてくれます。
この手のスクショ合成アプリはApp Storeで複数リリースされていますが、筆者が試してきた中ではかなり優秀です。
複数のスクショを縦に自動合成
Tailorは全自動でスクリーンショットをつなげるアプリです。準備は最小限。アプリを起動して、写真へのアクセスを許可するだけです。画面の[Allow Access]をタップして[OK]をタップします。
準備が終わったら、スクリーンショットを撮影します。2枚目、3枚目を撮影するときは、直前に撮った画面と一部が重なるようにすることを意識すると、うまく合成されやすくなります。
撮影が終わったらアプリを起動してください。画像が自動で読み込まれてまとめられます。画面をタップすると実寸で表示されるので、結合部に間違いがないか確かめることができます。ごみ箱のアイコンをタップして、その場で削除することもできます。
加工された画像は[Share]→[Save Images]で保存できます。画像はPNG形式で保存され、解像度もオリジナルのままです。カメラロールへ保存できるほか、メール送信やSNS投稿も可能です。
Tailorは、メッセージなどさまざまなアプリで利用できます。画面の上部と下部にスクロールしないステータスバーやメニューがあっても構いません。合成された際にきれいにカットしてくれます。
ただし重なっている部分が少なかったりすると、失敗することも。この場合は手動で調節できないので、撮影し直さなければなりません。
透かし(ウォーターマーク)の削除は有料
Tailorで加工した画像は、一番下に透かし(ウォーターマーク)が付きます。透かしが余計なら、アプリ内購入(360円)によって削除しましょう。アプリ使用中に表示される広告もあわせて削除できます。
1つ注意したいのは、iPadではアプリを使えないという点です。iPhone版をインストールしても、iPadでは機能しません。今後の対応を待つ必要があります。
スクリーンショットの撮影から加工までiPhoneひとつで完結でき、しかも全自動なので作業がとても捗ります。PCに転送してちまちま加工する必要は、もうありません。