現在使用しているスマホ回線から楽天モバイルに乗り換える際、事前に何を準備しておけばよいか悩んでしまう人もいるでしょう。事前にやるべきことがわかっていれば、スムーズに乗り換えられるはずです。
そこで本記事では、他社からの乗り換え(MNP)で楽天モバイルに申し込む前にやるべきことをリスト化してまとめました。具体的な乗り換えの手順も詳しく解説しているので参考にしてください。
楽天モバイル乗り換え「前」にやることリスト
さっそく、楽天モバイルへの乗り換えをスムーズに進めるために、事前に確認すべきポイントをまとめました。
やること1:最適な乗り換えタイミングを選ぶ
乗り換える際には、現在使用中のスマホ回線(通信会社)の契約状況を確認し、最適なタイミングを選ぶことが重要です。
特に確認しておきたいのが、「料金の締め日」と「解約月に料金が日割りされるか否か」です。これらの状況次第で、乗り換えのお得な時期が異なります。
サービス名 | 料金の締め日 | 解約月の日割り請求 |
---|---|---|
ドコモ | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
au | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
ソフトバンク | 10日/20日/末日いずれか | なし(1カ月分満額請求) |
楽天モバイル | 月末(※) | なし(データ使用量に応じて満額請求) |
Y!mobile | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
ahamo | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
LINEMO | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
povo2.0 | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
UQモバイル | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
IIJmio | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
BIGLOBEモバイル |
月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
mineo | 月末(※) |
あり(解約希望日の前日までの日割り計算で請求) |
イオンモバイル | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
HISモバイル | 利用開始日 | なし(1カ月分満額請求) |
OCNモバイル | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
NUROモバイル | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
日本通信SIM | 利用開始日 | なし(1カ月分満額請求) |
J:COM MOBILE |
月末(※) | 一部プランあり(J:COM MOBILE Aプラン ST) |
QTmobile | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
y.u mobile | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
エキサイトモバイル | 月末(※) | なし(1カ月分満額請求) |
(※)毎月1日~月末の利用料金を翌月に請求する
以下3パターンに分けて、乗り換えに最適なタイミングを解説します。自身の状況にあわせて確認してください。
パターン1:「月末締め」かつ「日割りなし」
現在、ほとんどのスマホ回線・通信会社が採用しているのが「月末締め」「日割りなし」のパターンです。
結論として、このパターンでは月の下旬に乗り換えるのがおすすめ。具体的には、23日〜25日のタイミングが最もお得かつ安心して乗り換えられるタイミングとなります。少なくとも、28日までには乗り換えが完了しているのが理想です。
以下、その理由を詳しく解説するので気になる人はチェックしてみてください。
理由1:重複して発生する料金を最小限に抑えられるから
「料金の日割りがない」というのは、つまり「いつ解約しても同じ料金が請求される」ということ。月末締めにも関わらず「上旬」に乗り換えた場合、たった数日間しか旧回線を使っていないのに料金は丸ごと1カ月分請求されてしまうのでかなり損です。
また、乗り換えが完了した日から「楽天モバイル」の利用料金も加算されるので、実質的に2回線分の料金を支払わなければなりません。
その反面、月末締めなら「下旬」に乗り換えることで旧回線の契約期間を最大限に活用できます。また、楽天モバイルは月末までに利用したデータ使用量次第で料金が決まる仕様です。データ使用量が3GB以下ならば料金を税込968円に抑えられるので、乗り換えた当月の費用もコントロールしやすいでしょう。
理由3:楽天モバイルは乗り換え月の費用をコントロールしやすいから
楽天モバイルは月末までに利用したデータ使用量次第で料金が決まる仕様です。データ使用量が3GB以下ならば料金を税込968円に抑えられるので、乗り換えた当月の費用もコントロールしやすいでしょう。
例えば、12月25日に「楽天モバイル」に乗り換えた場合、12月25日〜30日の6日間のデータ使用量を3GB以下にすることで乗り換え月に重複する料金を最小限に抑えられます。
理由2:月末ギリギリだと回線の切り替えが翌月に持ち越されるリスクがあるから
「下旬」といっても、30日や31日など月末ギリギリに乗り換えるのはあまりおすすめできません。万が一、月内で乗り換えが完了しなかった場合、旧回線側で翌月分の料金が発生してしまうリスクがあるからです。
乗り換え(MNP/番号移行)をする場合、楽天モバイルでの回線開通手続きが完了した時点で、旧回線が解約となります(一部例外あり)。
「eSIM」で申し込めば最短数時間以内で回線を開通できますが、「SIMカード」は郵送のため手元に届くまでに数日かかります。30日や31日など月末ギリギリに申し込んだ場合、月内で乗り換えを完了できないかもしれません。
さらに、本人確認書類の不備などスムーズに手続きが進まない可能性も考慮すると、締め日の10日〜5日前を目処に余裕を持って手続きをするほうが安心でしょう。
パターン2:「月末締め以外」かつ「日割りなし」
締め日が「月末」以外であっても、日割りがないなら「パターン1」と考え方は変わりません。締め日の5日〜10日を目処に、乗り換えの作業を開始をするのがおすすめです。
なお、ソフトバンクの締め日は10日・20日・月末の3パターン存在します。My SoftBankで自身の締め日を把握したうえで、乗り換えスケジュールを立てましょう。
パターン3:日割りあり
格安SIMの「mineo(マイネオ)」や「J:COM MOBILE」の一部プランのように、解約月の月額料金が日割りされる場合は、当月中に利用した日数に応じた金額が請求されます。
例えば「mineo(マイネオ)」の場合、解約日の前日までの日割り計算で料金が請求される仕組みです(締め日は月末)。7日に乗り換えを完了させたとすると、1日〜6日までの利用料金が日割りで翌月に請求されるというわけです。
したがって、いつ乗り換えてもお得感に大きな違いはありません。月初でも月末でも、締め日にかかわらず自身の都合のいいタイミングで乗り換えるとよいでしょう。
2022年7月1日に実施された電気通信事業法施行規則改正の影響で、「2年定期契約(俗にいう2年縛り)」の制度は全面的に撤廃されています。
したがって、いつ乗り換えても「契約解除料(解約金/違約金)」はかからないケースがほとんどでしょう。解約金があるとしても「上限1100円まで」というルールがあるので、あまり心配する必要はありません。
やること2:キャンペーン情報をチェックしておく
楽天モバイルでは、乗り換え(MNP)で契約すると楽天ポイントをもらえるキャンペーンを多数実施しています。せっかく楽天モバイルに乗り換えるなら、キャンペーンを活用してお得に乗り換えるのがよいでしょう。
そこで以下、他社から楽天モバイルへの「乗り換え」で利用できるキャンペーンを(キャンペーン同士の併用パターンも込みで)お得順にまとめました。
表で詳しくチェック
順位 | キャンペーン名とキャンペーンコード(略称) | 単体で獲得できるポイント数 |
---|---|---|
【1位】単独利用 | 三木谷キャンペーン(※)(2162) | 楽天ポイント1万4000pt付与 |
【2位】単独利用 | 楽天モバイル紹介キャンペーン(1784) | 楽天ポイント1万3000pt付与 |
【3位】併用 | 楽天カード会員限定キャンペーン(1234) | 楽天ポイント3000pt付与 |
他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン(2091) | 楽天ポイント6000pt付与 | |
【3位】併用 | 初めての申し込みで3000ポイントプレゼントキャンペーン(1173) | 楽天ポイント3000pt付与 |
他社から乗り換えでポイントプレゼントキャンペーン(2091) | 楽天ポイント6000pt付与 | |
【5位】単独利用 | ただいまキャンペーン(2207) | 楽天ポイント2162pt付与 |
(※)正式名称は「楽天従業員から紹介された方限定 Rakuten最強プラン紹介キャンペーン」
結論、「三木谷キャンペーン」を単体で利用するのが一番お得です(2025年1月現在)。楽天ポイントを1万4000pt獲得できます。
なお、三木谷キャンペーンは正式には「楽天従業員から紹介された方限定 Rakuten最強プラン紹介キャンペーン」という名称ですが、実際に楽天従業員からの紹介を受ける必要はありません。特設ページから楽天モバイルに申し込めば、「三木谷社長からの紹介」という形でキャンペーンが適用されます。
やること3:MNP予約番号を取得する(一部の格安SIMのみ)
MNP予約番号とは、現在の電話番号を維持したまま別の通信会社に乗り換える際に必要な識別番号です。現在使っている通信会社の種類によって、MNP予約番号の取得が「必要ないケース」「必要なケース」が分かれます。
MNP予約番号の取得が必要ないケース
結論からいうと、下記の事業者から楽天モバイルに乗り換える場合は「MNP予約番号」を取得する必要はありません。
- NTTドコモ
- ahamo
- au
- UQ mobile
- povo
- ソフトバンク
- ワイモバイル
- LINEMO
- 楽天モバイル
- 日本通信SIM
- mineo
- センターモバイル
- LPモバイル
- IIJmio
- NUROモバイル
- イオンモバイル
- BIGLOBEモバイル
- J:COM MOBILE
上記の事業者(楽天モバイル含む)は「MNPワンストップ」という仕組みに対応しており、MNP予約番号の手間が省かれます。
上図の通り、楽天モバイルでの手続きだけで電話番号の移行が完了するので、乗り換え前の通信会社での準備は特に必要ありません。ここを飛ばして、次のステップに進んでOKです。
MNP予約番号の取得が必要なケース
前述したリストに記載がない事業者から楽天モバイルに乗り換える場合は、事前に「MNP予約番号」を取得しなければなりません。
とはいえ「MNP予約番号」はWebサイトでかんたんに申請・取得できるケースがほとんど(取得は基本無料)。長めに見積もっても、10分ほどあれば取得できるはずです。
ただし、MNP予約番号には「15日間」の有効期限がある点には注意が必要です。15日以内に他社回線の開通が完了しなければ、その番号は無効になってしまいます。回線の切り替え日の8〜10日前を目安に発行しておくとスムーズでしょう。
MNP予約番号を発行しても、現在使用中の通信会社が解約されることはありません。安心してください。解約されるのは、あくまでも楽天モバイル回線の開通(切り替え)が完了した時点です。MNP予約番号を発行した後、15日以内に申し込みをおこなわければ、変わらず契約された状態が続きます。
やること4:手持ちの端末が楽天モバイルに対応しているか確認する
楽天モバイルへの乗り換えパターンは、以下の2つに大別されます。
- スマホ本体は手持ちのものを使い、SIM(eSIM、SIMカード)のみを契約する
- 楽天モバイルが販売している端末とセットで回線契約する
このうち(2)の端末とセットで契約するパターンなら、難しいことは何もありません。楽天モバイルのSIMカードが挿入、もしくは設定された状態で端末が届くので、そのまますぐに使用できます。
注意したいのは、(1)の手持ちのスマホを楽天モバイルで使いたいパターン。手持ちのスマホを使う場合は、その端末が楽天モバイルで使えるかどうかを確認しなければなりません。動作確認ができていない機種だと、楽天モバイルでは使えない可能性があります。
手持ちの端末が楽天モバイルに対応しているかどうか判断するには、楽天モバイル公式サイトの「動作確認済のスマホ」ページでチェックするのが手っ取り早いです。質問に沿って端末の特徴を入力していけば、利用できるか否かの診断結果が表示されます。
「この製品は楽天回線対応製品です」と表示された場合
上図と同じように「楽天回線対応製品です」と表示されていれば、その端末は問題なく楽天モバイル回線で使えます。
iPhoneであれば「iPhone 6s」以降の機種はすべて楽天モバイルに対応しているので、あまり心配する必要はありません。対してAndroidスマホは、楽天モバイルに対応していない機種もあるので注意が必要です。同じ機種でも販売元のキャリアによって対応可否が異なる場合もあります。
「この製品は一部の機能がご利用いただけます」と表示された場合
「一部の機能がご利用いただける端末です」と表示された場合は、画面をスクロールして対応している機能の詳細をチェックしてください。
「4Gデータ通信」「通話」「SMS」に対応していれば、十分普段使いできます。この3点に対応しているかで利用の可否を判断するとよいでしょう。
「この製品はご利用いただけません」と表示された場合
「この製品はご利用いただけません」と表示された場合、その端末は楽天モバイル回線に適用していないことを意味します。楽天モバイル回線を利用するには、回線契約とセットで新しい端末に買い替えるほかありません。
楽天モバイルでは、端末購入時に利用できるお得なキャンペーンが複数開催されているので、ぜひチェックしてみてください。
やること5:「SIMカード」か「eSIM」か決めておく
楽天モバイルは、「eSIM」と「SIMカード」の両方を取り扱っています。申し込み時にSIMのタイプをスムーズに選択できるように、あらかじめ概要や特徴を確認しておきましょう。
SIM | eSIM | |
---|---|---|
構造 | カードをデバイスに挿入 | デバイスに内蔵、カード不要 |
乗り換え方法 | 物理的にSIMカードを入れ替える | オンラインで管理・変更する |
デバイス設計 | SIMスロットが必要 | SIMスロットが不要 |
利用方法 | SIMカードを手配して郵送で受け取る | ネットで回線の契約・開通ができる |
乗り換えにかかる時間 | 3〜4日 | 最短3分(※) |
デバイス | ほぼすべての機種が対応 | 対応機種が限られる |
(※)楽天モバイル公式サイトより引用
筆者個人的に、可能であれば「eSIM」を選択するのがおすすめ。物理カード型のSIM(SIMカード)の場合、自宅に郵送されるのを待ったり、SIMカードを抜き挿ししたりと、手間も時間もかかります。
一方、eSIMなら楽天モバイルの審査が完了し次第、すぐに開通&利用が可能です。郵送を待ったり、SIMカードを入れ替えたりする必要がないため、より手軽に乗り換えができます。
また、1台で2つの回線を使い分けられるのも、eSIMの魅力です。デュアルSIM対応のスマホ1台に物理型のSIMカードとeSIMを両方設定すれば、スマホ上で簡単にデータ通信回線や電話番号の切り替えがおこなえます。
SIMカードとは?
指の爪ほどのサイズのカードをスマートフォンなどのデバイスに差し込む形で使われます。通信会社を乗り換える場合には、物理的にSIMカードを入れ替える必要があります。
- 対応機種を選ばない(比較的古い機種でも利用できる)
- デバイス間でSIMカードの共有がしやすい(例えば、スマートフォンからタブレットに差し替えて使うなど)
- 挿入するだけで使えるので、仕組みがシンプルで分かりやすい
- SIMカードの手配に時間がかかるので急な乗り換えや契約に対応できない
- 物理的に取り外しが可能なうえサイズが小さいため、紛失や破損のリスクがある
- シングルSIMスロット搭載デバイスでは、1枚のSIMカードしか利用できない(デュアルSIMが利用できない)
eSIMとは?
eSIMは「embedded SIM」の略。スマートフォンに内蔵されているので、物理的に入れ替える必要がありません。通信会社を乗り換える際には、オンラインで回線の開通(切り替え)が可能です。
- カードの郵送を待たなくていいので、急な乗り換えやプラン変更にも対応できる
- デバイス内部に埋め込まれているため、物理的に破損や紛失する心配がない
- 「デュアルSIM」を利用しやすい(2つの電話番号を使い分けることができる)
- 廃棄物や資源の無駄が少なく、環境への負荷が低い
- 対応機種を選ぶ(古い機種では利用できない場合がある)
- 物理的なSIMカードのように差し替えられないので、機種変更の際にやや面倒
やること6:本人確認書類を用意する
楽天モバイルでは、契約時に本人確認書類の提出を求められます。必要な本人確認書類を確認し、あらかじめ用意しておけばスムーズに申し込みできるでしょう。
契約方法 | 本人確認方法 | 本人確認方法の概要 | 対象の書類 |
---|---|---|---|
店舗 | 店頭で本人確認書類を提出 | 店舗に本人確認書類を持参(原本のみ。コピー不可) |
|
オンライン | 本人確認書類を撮影・アップロード | 対象の本人確認書類を撮影し、アップロード | |
AIかんたん本人確認(eKYC) | 本人確認書類と自身の顔を撮影する。最短即日より開通可能(eSIMを選んだ場合のみ選択可) |
|
|
楽天グループに提出済みの書類を流用 | 楽天銀行・楽天証券・楽天生命いずれかの本人確認記録を連携 | 不要 | |
SIMカードの配送時に本人確認書類を提示する | SIMカードを受け取る際に配達員に本人確認書類を提示する |
|
(※)補助書類として、発行から3カ月以内の公共料金の請求書・領収書(電気・ガス・水道)、住民票、届出避難場所証明書のいずれかが必要
本人確認を素早く済ませたい場合は、「AIかんたん本人確認(eKYC)」がおすすめ。前述したSIMタイプで「eSIM」を選択した場合にのみ利用できる本人確認方法です。
AI(人工知能)を用いて本人確認書類に写っている写真と、リアルタイムで撮影した顔写真を照合し、本人であるかどうかを確認します。
「AIかんたん本人確認(eKYC)」最大のメリットは、契約までのスピードが早いこと。即時認証がおこなわれるため、楽天モバイルの契約が迅速に進みます。締め日ギリギリに乗り換える場合など、急ぎの契約や即日利用したい場合に便利です。
やること7:必要に応じて名義を変更しておく
乗り換え元と乗り換え先で契約者名義が一致していないと、MNPの手続きがスムーズに進みません。
例えば、「親の名義で回線を契約をしている」「結婚や離婚などで苗字が変わった」といった場合は、あらかじめ乗り換え前の通信会社で名義の変更を済ませておくのがおすすめです。
なお、楽天モバイルの「実店舗(ショップ)」で契約する場合に限り専⽤の委任状を提出すれば、乗り換え前の通信会社での名義変更を経ずにMNPの手続きが可能です(2024年7月9日より運用開始)。詳しくは、以下を確認してください。
やること8:必要に応じてSIMロックを解除する
「SIMロック」とは、自社販売の端末に他社のSIMカードを挿して使えないように制限する仕組みのこと。手持ちの端末にSIMロックがかかっていると、楽天モバイルのSIMカードを挿入してもモバイルデータ通信や通話ができません。
2021年9月30日「以前」に以下の対象キャリアで販売されたスマホには、この「SIMロック」がかかっている可能性があります。あらかじめ確認し、SIMロック解除の手続きをしておきましょう。
なお、総務省の指導により2021年10月1日時点で「SIMロック」は廃止されました。したがって、2021年10月1日以降に新しく発売された端末には、購入先のキャリアを問わずSIMロックがかかっていません。
手持ちの端末が2021年10月1日以降に購入したものであれば、SIMロックの確認も解除もしなくてOKです。
やること9:必要に応じてメールアドレス持ち運びサービスに申し込む
2021年12月頃から、主要キャリアで「キャリアメール持ち運びサービス」の提供が開始されました。このサービスを利用すれば、楽天モバイルへの乗り換え後もキャリアメールアドレス(@docomo.ne.jp、@softbank.ne.jp、@au.comなど)を維持できます。
ただ、キャリアメール持ち運びの申し込みは、そのキャリアの契約中におこなう必要があります。解約後に申し込むことはできないため、必ず乗り換え「前」に手続きしてください。また、上表の通り利用料金がかかる点にも注意が必要です。
MNPワンストップで楽天モバイルに乗り換えてみた、実際の手順をスクショ付きで解説
ここからは、実際に楽天モバイルに乗り換える具体的な手順をスクショつきで解説します。
スケジュールを立てて「やることリスト」を消化する
現在契約中の通信会社の請求締め日を確認し、スケジュールを立てて「やることリスト」を消化しましょう。
下表は2025年1月に「日割りなし・月末締め」の通信会社から、楽天モバイルへの乗り換え(MNP転入)を検討している場合のスケジュールの一例です。
理想のスケジュール | やること |
---|---|
2025年1月1日(水)〜23日(木)まで |
必要に応じて旧通信会社でSIMロック解除の手続き(※)をする |
必要に応じて旧通信会社でメールアドレス持ち運びサービスに申し込む | |
必要に応じて旧通信会社で名義の変更をする | |
手持ちの端末が楽天モバイルに適応しているか確認する | |
2025年1月23日(木)〜28日(火)まで | 必要に応じて、旧通信会社でMNP予約番号を取得する |
楽天モバイルでMNP(乗り換え手続き)を開始する |
|
楽天モバイルの開通(旧通信会社の解約完了) | |
2025年1月31日(金) | 旧通信会社の請求締め日 |
(※)2021年9月30日以前にドコモ・au・ソフトバンクで購入した端末を引き続き楽天モバイルでも利用する場合にのみ必要
前述したように、請求締め日を1日でも過ぎると翌月1カ月分の料金が余計に請求されてしまいます。月末締めの場合は、余裕を持って1月28日(火)までには乗り換えを完了させておくのが理想です。
キャンペーンの特設ページにアクセスする
冒頭で述べた通り、2025年1月現在は三木谷キャンペーンを単独で利用するのが一番お得です。楽天ポイントを1万4000ポイント獲得できます。
三木谷キャンペーンの特設ページにアクセスしたら、画面を下にスクロールして楽天モバイルお申し込みボタンをタップします。楽天カードを持っていない人は、下にある楽天モバイルと楽天カードお申し込みに進んでください。
特設ページ以外から申し込んだ場合は、楽天ポイントは付与されません。必ず特設ページを経由して申し込んでください。
楽天IDでログイン
手続きを進めるにあたって、楽天会員情報でのログインが求められます。楽天IDとパスワードを入力してログインしてください。楽天のユーザーIDを持っていない人は、[楽天会員登録]に進んでください。
改めてキャンペーン画面が表示されるので、画面を下にスクロールして[新規/お乗り換え(NMP)お申し込み]をタップしましょう。
「Rakuten最強プラン」を選択する
プランの選択画面にはデフォルトで「Rakuten最強プラン(通常タイプ)」が表示されるはずなので、[プランを選択する]ボタンをタップします。
SIMのタイプやオプションを選択する
画面を下にスクロールしつつ、必要に応じて通話や保証などのオプションを選択しましょう。オプションは申し込み後の追加・解約も可能です。
最後にSIMタイプのうち「SIMカード」または「eSIM」のどちらかを選択し、[この内容で申し込む]をタップします。SIMタイプについての詳細は前述を確認してください。
本人確認を済ませる
「契約者情報と本人確認書類の情報が一致していることを確認しました」にチェックを入れたら、本人確認をおこないます。以下4つの方法から本人確認の方法を選んでチェックを入れてください。
- 楽天グループに提出済の書類で確認する:楽天証券もしくは楽天生命のユーザーのみ利用可能。すでに提出済みの本人確認書類が使用される
- 書類画像をアップロードで確認:本人確認書類を撮影し、アップロードする
- AIかんたん本人確認(eKYC):本人確認書類と自身の顔を同時に撮影。eSIM対応スマホでeSIMを申し込んだ場合、最短5分で回線の開通が可能
- 受け取り時に自宅で確認:SIMカードの受け取り時に配達員に本人確認書類を提示する(eSIMを選択した場合、後日スタートガイドが配達された際に提示)
本人確認方法を選択したら[次へ進む]をタップ。画面の案内に従って本人確認を完了させましょう(詳細は前述)。
他社からの乗り換え(MNP)を選択して電話番号を入力する
続く画面で「他社から電話番号そのままで乗り換え」を選択。画面をスクロールし、自身が現在使用している電話番号を入力します。なお、「MNPワンストップ」を利用する・しないにかかわらず、この時点では使用中の電話番号を入力するだけでOKです。
支払い方法を選択
SIMカードの配送先を自宅または店舗から選択します。ここでは自宅を選択しました。そのまま画面を下にスクロールしましょう。
「プランのお支払い」項目に楽天会員情報に登録中の支払い方法が反映されます。変更したい場合は、タップして任意の方法を選択しましょう。楽天モバイルで利用できる支払い方法は以下の通り。
月額料金の支払い | 端末代金の支払い | |
---|---|---|
クレジットカード | ◯ | ◯(※1) |
デビットカード | ◯ | ◯(※2) |
口座振替(※3) | ◯ | ✕ |
代金引換(※4) | ✕ | ◯ |
楽天ポイント/楽天キャッシュ利用(※5) | ◯ | ◯ |
- ※1:「買い替え超トクプログラム」に申し込む場合は、本人名義の「楽天カード」しか利用できない
- ※2:支払いの登録ができても、請求時に何らかの理由で手続きが出来ない場合がある
- ※3:毎月の引き落とし時に手数料110円が発生する
- ※4:以下の場合には代金引換は利用できない
- 本人確認方法で「受け取り時に自宅で確認」を選択した場合
- 楽天モバイルショップ(店舗)で製品を購入した場合
- 送料含む商品合計額(税込)が3万1円以上の場合
- ※5:期間限定ポイント→通常ポイント→楽天キャッシュの順に利用される
どの支払い方法でも、楽天モバイルのRakuten最強プランは同じ料金体系です。ただし、口座振替の場合は毎月の引き落とし時に手数料110円が発生します。なるべくお得に楽天モバイルを利用したいなら、クレジットカード、もしくはデビットカードでの支払いを選択するのがおすすめです。
なお、楽天モバイルの支払いに楽天カードを利用すると「端末を購入する際の分割手数料(24回払い)が無料になる」「買い替え超トクプログラムを利用できる」といった特典があります。
申込みを確定させる
楽天ポイント使用の有無を選択したら、[申し込む]をタップします。続く画面でプラン内容やオプション、MNP転入電話番号などを確認し、[この内容で申し込む]を押してください。
あらためて申し込み内容や電話番号を確認し、[この内容で申し込む]をタップ。「重要事項説明・利用規約」を確認してチェックを入れたうえで、[同意して申し込む]ボタンを押してください。
最後に、「お申し込みを受け付けました」と表示されていれば完了です。そのまま[電話番号の引き継ぎ(MNP)申請を行う]をタップしてください。
基本的にユーザーはキャンペーンが適用されたかどうかを確認できません。申し込み完了画面にも、キャンペーン適用に関する記載は一切ありませんでした。
この件について楽天モバイルに問い合わせてみたところ、やはりキャンペーン適用の可否や条件達成の状況を確認する方法はないとのこと。ユーザーは楽天ポイントが付与された時点で、初めてキャンペーン適用の成否を知ることができます。
「my 楽天モバイル」にアクセスしてMNP申請を開始する
[電話番号の引き継ぎ(MNP)申請を行う]をタップすると、楽天会員情報の入力画面に遷移します。ユーザーIDやパスワードを入力して「my 楽天モバイル」にログインしましょう。
「my 楽天モバイル」に正常にログインできたら、後述する[電話番号の引き継ぎ(MNP)申請を行う]ボタンが表示されるまでしばらく待ちます。筆者の場合は10分程度で表示されましたが、最大で1日かかるケースもあるようです。
しばらくして[電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする]ボタンが表示されたら、これをタップ。続く画面に引き継ぐ電話番号が表示されるので、確認して改めて[電話番号の引き継ぎ(MNP)申請をする]に進みましょう。
現在使っている通信会社を選択します。「MNPワンストップ」に対応している通信会社の場合は、[MNPワンストップの申請ページへ進む]ボタンが表示されるのでこれをタップしましょう。
乗り換え元の通信会社のサイトで手続きをおこなう
乗り換え前の通信会社のログインページが表示されます。IDやパスワードを入力してログインしましょう。
auの場合は、MNPに関する注意事項が表示されました。一読して問題なければ[MNPのご予約へ進む]をタップします。この後は、各通信会社の案内にしたがって手続きを進めてください。
ステータスが「MNP転入待ち」に変わるまで時間を置く
乗り換え前の通信会社でMNPワンストップの申請が完了したら、「my楽天モバイル」にアクセスしましょう。ここで、回線状況のステータスが「MNPワンストップ申請受付」になっていればOKです。「MNP転入待ち」ステータスに変わるまでしばらく時間を置きましょう。
なお、以下の通りMNPワンストップ申請の受付時間によって、手続き完了時間が変わります。また、手続きが完了していても「my 楽天モバイル」に反映されるまで数時間~1日程度かかる場合があるようです。
申請時間 | 「MNP転入待ち」ステータスに変わるタイミング |
---|---|
午前0時00分~午前8時59分 | 当日の午前9時00分以降 |
午前9時00分~午後9時20分 | 当日中(※) |
午後9時21分~午後11時59分 | 翌日の午前9時00分以降 |
※午後9時20分直前に申し込んだ場合、翌日に手続きが完了する場合がある
「SIMカード」を選択した場合は郵送されるまで待つ
「MNP転入待ち」ステータスに変わったら、SIMカードが発送されます。SIMカードが手元に届くまでしばらく待ちましょう(eSIMの場合は郵送を待たなくてもOK)。
なお、配送時の本人確認を選択した場合は、配達員に以下いずれかの書類を提示する必要があります。あらかじめ準備しておくとスムーズでしょう。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 日本国パスポート(※補助書類として、発行から3カ月以内の公共料金の請求書・領収書(電気・ガス・水道)、住民票、届出避難場所証明書のいずれかが必要)
MNP開通手続きを行う
SIMカードが手元に届いたら、「my楽天モバイル」の申し込み履歴にアクセスし、[転入を開始する]ボタンを押しましょう。
なお、[MNP転入を開始する]をタップして手続きが完了した時点で、転入元(今まで利用していた携帯電話会社)での契約は解約となる場合があります。必ず、楽天モバイルのSIMカードを受け取った“後”に手続きをしてください。
楽天モバイル回線を開通する(SIMカードの入れ替え)
審査完了後、SIMカードが自宅に届いたら「my楽天モバイル」にログインし、Rakuten最強プランの利用開始手続き(開通)を済ませましょう。なお、eSIMの場合は審査完了後すぐに開通作業ができます。メールで届く案内に従って、「eSIMプロファイル」をダウンロードしてください。
SIMカードはデータを保存するものではありません。写真や音楽、電話帳、インストールしているアプリなどあらゆるデータは、スマホの内部ストレージやmicroSDカード、クラウドストレージに保存されています。
SIMを入れ替えても、保存されているデータは元のままです。消えたり、初期化されたりといったことは通常起こりません。しかし万が一、予期せぬ不具合が端末側に起きてデータが破損・消失する可能性もないとは言い切れません。不安な人は、事前にデータのバックアップを取っておくと安心でしょう。
キャンペーンの特典ポイントを受け取る
三木谷キャンペーンの特典(楽天ポイント1万4000pt)は、キャンペーン条件達成(楽天モバイルの開通)から4カ月後の末日に付与されます。
ただ、1万4000ptは3回に分けて付与される仕組みです。一度にすべてのポイントを受け取れるわけではありません。
例えば、7月1日に楽天モバイルを開通した場合、11月30日ごろに4000ポイント付与、12月31日ごろに5000ポイント付与、1月31日ごろに5000ポイントが付与され、合計1万4000ポイントとなります。
なお、付与される楽天ポイントは「期間限定ポイント」です。有効期限はポイント付与日から6カ月後の月末までに設定されているので、失効しないように注意しましょう。