50型ワイドで薄さ24.7mmのプラズマテレビ――16日に開幕した、リード エグジビション ジャパン(株)主催のディスプレー関連展示イベント「Display2008」(東京・江東区の東京ビックサイトで18日まで開催)で展示されていたソレは、ビックリの薄さだった。
松下電器産業(株)のブースで参考展示されていたフルHD対応極薄プラズマテレビは、「Neo PDP」と呼ばれる技術を採用した試作機。1月に開催された「2008 International CES」に合わせて発表された技術で、新材料の開発やパネル構造、回路・駆動技術の見直しにより、高輝度化や薄型化、大画面化などを実現できる。Neo PDPを採用した製品は2009年5月稼働予定の同社「尼崎第五工場」で生産可能になるという。
ちなみに、極薄プラズマといえば、今月14日に行なわれた(株)日立製作所の「Wooo」発表会(関連記事)で、薄さ約35mmのプラズマテレビを参考展示していた。すでにうすうす次世代プラズマ戦争は開発レベルで始まっており、2009年には本格的な競争に突入しそうだ。
このほか、世界最大の150型プラズマテレビも参考展示されており、同工場が稼働すれば生産可能とのことだ(製品化するかは未定)。
薄すぎて撮影ムリ! ソニーの有機ELテレビ
薄いといえば、ソニー(株)の有機ELテレビだ。すでに製品化されている11型有機ELテレビ「XEL-1」のパネルの厚さは約1.4mmだったが、今回はさらに薄い0.3mmの11型有機ELパネルを技術展示していた。ここまでくると紙のような薄さで、真横から撮影すると線にしかなっていない状態。 この紙のようなディスプレーが製品化されたらどうなるのか、非常に楽しみだ。
液晶テレビの薄型化競争はすでにはじまっているが、今後テレビ製品全体の薄型化が進んでいく様相で、来年登場する製品は、50型以上でも壁掛け型が当たり前、という状況になっているかもしれない。