エコが声高に叫ばれるこのご時世、移動手段兼運動不足解消に「自転車」をオススメしたいと思い、今回から自転車の連載を始めることになった。また、実は自転車とIT系ガジェットは親和性が高いのである。そこで、ASCII.jpのカメラ記事(ネコ記事?)でもお馴染み、プライベートでは自転車でロングツーリングをしまくっている荻窪 圭氏に、GPSと自転車を組み合わせた連載をお願いした。第1回目は、自転車にGPSを装着するとどんなことができるのかを解説する。
自転車とGPSは相性がバツグン
もし「いろんなところを自転車でめぐるのが好きで、帰宅後に今日はどこをどう走ったんだろう」と気になるなら、GPSである。「今日は何km走ったんだろう」とチェックしたい人もGPSである。「今どこを走ってるんだろう」と思ったらGPSである。道に迷うのが好きな人にもGPSである。
自転車のハンドルにGPSユニットを装着すると、遠乗りの楽しさが20%くらい増す感じだ。
私は2005年秋にガーミン社のハンディGPSを買って以来、それを使っているが、もう手放せない。ちょっと遠出するときは必ずこれを装着している。
ただ、専門のハンディGPSはちょっと高い。特に日本語版は10万円近くする。でも今なら手元にあるGPS機器を工夫して使うこともできる。ちょっと試してみるにはちょうどいい時代なのだ。
人はなぜGPSを自転車に装着するのか
何しろ、カーナビやケータイを含むと、日本人のほとんどがGPS機器を持ってるといって過言じゃない時代。GPSをどう応用するかは機器次第で、地図データと照らし合わせて現在地を地図上に表示したり、ナビゲーションしたり、現在地を教えたり、位置情報をログとして記録しておけばその日の移動経路がわかる。GPS情報とデジカメの撮影日時情報をマッチングすれば、撮影場所も特定できる。
そして自転車に装着して走れば、自動的に走行ルートを記録してくれるし、走行距離もわかるし、なんと速度もわかるのである。
速度や走行距離表示は「サイクルコンピュータ」代わりになる。サイクルコンピュータは自転車用スピードメーターと思えばいい。スポーツ自転車に乗ってる人の多くは装着しているが、GPSがあれば無くても済む(表示精度はちょっと劣るが)。
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