【E3 2000レポート Vol.2】北米版プレステ2は10月26日に299ドルで発売、ソフトは49ドル――ドリームキャストは50ドルのキャッシュバックを実施
2000年05月12日 00時00分更新
米ロサンジェルスで開催中の“E3”において10日(現地時間)、米Sony
Computer Entertainment America社は、『PlayStation 2』を今年10月26日に北米で発売することを発表した。また同日、米Sega
of America Dreamcast社は、『Dreamcast』の50ドルのリベートキャンペーンを発表している。本稿では、これらの発表の詳細をお伝えする。
“LA Convention Center”の西館入口。米Sony Computer Entertainment America社、米Sega of America Dreamcast社、米Nintendo of Americaのブースがある西ホールにつながっている |
北米市場でプレステ2が10月26日に発売
10日、(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの米国法人である米Sony Computer Entertainment America社は、『PlayStation 2』を今年10月26日に北米で発売することを発表した。価格は299ドル(約3万2000円)。米Sony Computer Entertainment Americaの展示ブース |
同製品は、日本で今年3月4日に発売されたゲーム専用機『PlayStation 2』の北米仕様製品。日本仕様の製品は現在、3万9800円で販売されている。同社によると、PlayStation
2は発売以来、週末までに日本市場で130万台を出荷しているという。本年中には日本市場で400万台を出荷する予定とのことだ。
今回発表された北米仕様では、ドライブベイと拡張ユニットが標準で追加されている。ドライブベイには、3.5インチHDDが搭載可能。拡張ユニットは将来のアップグレードに備えたもので、ネットワークインターフェースの拡張が考慮されているという。本体のサイズは日本仕様とまったく同じ。
『PlayStation 2』のデモ機が置かれ、実際にゲームをプレイできた |
オプションの『デュアルショック2コントローラ』、8MBのメモリーカード、マルチタップはそれぞれ34ドル(約3700円)で用意される。また、PlayStation
2対応のゲームタイトルは、49ドル(約5300円)で販売されることになるという。
ドリームキャスト、50ドルのキャッシュバックを実施
10日、(株)セガ・エンタープライゼスの米国法人であるSega of America Dreamcast社は、ロサンゼルス市内の“クラブ ソーホー”においてパーティーを開催。同会場において、『Dreamcast』のリベートキャンペーンを発表した。このキャンペーンは、北米でDreamcastを購入したユーザーに50ドル(約5500円)をキャッシュバックするというもの。同製品は現在、199ドル(約2万1500円)で販売されているため、実質的な販売価格は149ドル(約1万6000円)となる。同時に、新規購入者に対しては、“SegaNet”の1ヵ月間無料試用を用意する。
米Sega of America Dreamcastの展示ブース |
また11日(現地時間)、同社は、2Wire社、独GTE社、marchFIRST社、ShotTok社、SoftAware社との提携を発表。併せてDreamcast対応の専用ウェブブラウザー『Sega
Dreamcast Web Browser』のVersion 2.0を発表している。Version 2.0では、Flash
3.0・MP3・PNG画像フォーマットへの対応、仮想メモリーユニットの改善、JavaScriptのアップグレードといった機能強化が施されている。出荷は今年の秋からとなる。
熱気に満ちたニンテンドーの展示ブース
“LA Convention Center”の4つの大ホールのうち西ホールは、米Sony Computer Entertainment America、米Sega of America Dreamcast、米Nintendo of Americaがそれぞれ主催する広大な展示ブースで占められていた。米Nintendo of Americaのブースでは、次世代ゲーム機『Dolphin』(コードネーム)についての新しい発表こそなかったものの、『ゲームボーイカラー』や、全米の子供たちに絶大な人気を誇るポケモン製品で活気づいていた。
米Nintendo of Americaの展示ブースには、全米の子供たちの絶大な人気を誇るポケモンが並んでいた |