バナーズ・ネットワーク(株)は8日、同社の運営する会員制ポータルサイト“banners.com”をリニューアルし、音声の流れるバナー広告などの新しいサービスを開始した。
“banners.com” |
“banners.com”は、2000年4月にサービスを開始した会員制ポータルサイト。会員数は現在約19万5000人で、登録料・利用料は無料。同サイトの“CM コマーシャル”と“CAMPAIGN キャンペーン”の2つのコーナーには、会員登録の際に選んだ項目に応じてバナー広告が並んでおり、これらをユーザーがクリックしてアンケートに答えるなどすると、“バナーズポイント”と呼ばれるサイバーキャッシュを受け取れる。この“バナーズポイント”を使って、同サイト内の“SHOPPING ショッピング”や“GAME ゲーム”コーナーで買い物やゲームが楽しめる。
また、バナーズ・ネットワークは、ページビューやバナーのクリック数ではなく、ユーザーがバナーをクリックしてアンケートに答えたり資料を請求したりというアクションを起こした回数によって、広告収入を得ている。
音の鳴るバナー広告
リニューアルした“banners.com”では、掲載されている一部のバナー広告にカーソルをあわせると、音声が流れるようになった。特にプラグインなどは必要なく、ユーザーは通常の環境で聞くことができる。
「音声付きバナー」と書かれたバナー広告をポイントすると、リンク先のサイトの音声による説明が流れる。 |
これは、圧縮した音声ファイルを専用の音声サーバーに蓄積しておき、ユーザーがバナー広告をポイントすると音声がサーバーからストリーミング再生されるというもの。バナー広告をポイントしてから1~2秒で再生が開始され、15~30秒程度の音声が流れる。技術的には音声ファイルの長さに制限はないが、広告ということを考て30秒程度にしているという。
そのほかに追加されたサービスは、以下の2つ。
- バナーズメッセンジャー
- 無償提供のメッセンジャーソフトを使って、バナーズ会員同士がチャットやメッセージ送受信などを行なえる。また、一部の他のメッセンジャーサービスとの通信も可能。
- グリーティングカードサービス
- バナーズ会員が、誕生日、結婚などに応じたグリーティングカードを送信できるサービス。送り先は会員、非会員を問わない。
音声バナーサービスは現在はまだ試行段階だが、4月以降に本格サービスを開始する。バナーズ・ネットワークでは、将来はタレントの写真を使ったバナー広告をポイントするとそのタレントの声が流れたり、アニメーションGIFと音声を連動させたりする仕組みを検討しているという。