ヤマハ(株)は10日、昨年1月に100%子会社化した独スタインバーグ・メディア・テクノロジーズ(Steinberg Media Technologies)社の音楽制作ソフトの国内販売を6月1日に開始すると発表した。
発表会が開催された渋谷ARTスタジオ |
スタインバーグは1984年設立で『NUENDO』(ヌエンド)、『Cubase』(キューベース)などの音楽制作ソフトの開発を行なっている。ヤマハとは2004年にヤマハのミキシング機材と連携した共同開発プロジェクト“STUDIO CONNECTIONS”(スタジオ・コネクションズ)を開始。2005年1月には、それまでスタインバーグの普通株式全株を保有していた米ピナクルシステムズ社(Pinnacle Systems)社から、全株を取得。米国での販売事業を開始した。
国内での販売体制は、これまで(株)カメオインタラクティブが代理店業務を行なってきたが、6月1日にヤマハに引き継がれる形になる。ヤマハは同日から専用ウェブサイトを開設するほか、インフォメーションセンター(TEL.053-460-5270)も用意する。ユーザーサポート体制や製品ラインナップに関しては基本的に従来同様とするという。
ヤマハの小島MP推進部副部長 | 同じく近藤課長代理 |
本日、東京都渋谷区のヤマハ渋谷ARTスタジオで開催された、説明会にはヤマハPA ・DMI事業部 MP推進部副部長兼マーケティンググループ マネジャーの小島高則(こじま たかのり)氏、同課長代理の近藤諭弘(こんどう さとひろ)氏が出席し、新体制に関して説明した。
説明会で小島氏は「国内でスタインバーグ製品をいかに大きくできるかが重要」と述べ、ヤマハ製品とのバンドルや連携にとらわれず、広く拡販を行なっていきたいとした。ヤマハでは、(株)スタインバーグ・ジャパンでマーケティングを担当していた3名を同社に招き、渋谷ART内に設けられたオフィスに常駐させる。メディア・プロアーティスト向けの窓口とするほか、輸入販売やローカライズも行なう。