松下電器産業(株)と松下電工(株)は31日、同社のテレビ向けオンラインサービス“Tナビ”において、ホームセキュリティーに関するサービスを7月21日より開始すると発表した。
サービスについての説明を行なう松下電工(株)の情報機器事業本部 本部長の野村淳二氏 |
新しく開始されるサービスは大きく別けて2つあり、近隣地域の防犯情報や防犯アドバイス、防犯関連機器の紹介などを行なう“くらしの防犯サイト”と、家庭内の電気、電気機器のオン/オフや施錠などをTナビ対応のテレビから行なえる“くらし安心ホームサービス”となる。
“警察署からのお知らせ”の画面 | 防犯関連の“商品/サービス紹介”の画面 |
くらし防犯サイトは松下電器産業が運営するTナビ専用オンラインサービスで、具体的なサービスは
- 警察署からのお知らせ――Tナビに登録した郵便番号を元に、その地域の犯罪情報などを表示。情報は警視庁生活安全部と大阪府警察本部から提供される
- 防犯情報――侵入犯罪の発生場所や手口、予防策などの情報を提供する
- 防犯対策――犯罪事例を元に、専門家による防犯アドバイスや対策情報を提供する
- 商品/サービス紹介――防犯関連製品やサービスの情報を提供する
などで、利用料は無料となっている。
『くらし安心ホームパネル』 |
“誰かな用心サービス”の画面 | “外からスイッチサービス”の画面 |
くらし安心ホームサービスは、ホーム設備ネットワークシステムの『くらし安心ホームシステム』と組み合わせることで利用可能なサービス。くらし安心ホームシステムは、電気配線のブレーカに宅内ネットワークのホームセンター機能を持たせた『くらし安心ホームパネル』を中心に、照明システムや警報機などをネットワークで接続し、連携させることができる。また各機器は同ホームパネル経由でインターネットに接続することが可能で、外部からの不正アクセスを遮断するセキュリティー機能も搭載する。このことから、電気配線のブレーカだけではなく“ホーム情報ブレーカ”としても機能するという。Tナビから利用できるサービスは
- 誰かな用心サービス――留守中に訪れた来客者の映像をTナビ対応のテレビで確認できる
- 留守宅用心サービス――宅内の警報システムや玄関の電気錠などをTナビから操作・設定する
- 外からスイッチサービス――住宅内の照明やエアコンなどの機器の電源オン/オフがTナビから可能になる。タイマーによる照明オン/オフ設定も可能
の3つで、利用料は月額525円となっている。
すべてのサービスを利用するには、これだけの機器を宅内に設置する必要がある |
それぞれ対応した宅内設備が必要となり、くらし安心ホームシステムを含めて新たに導入する場合、構成にもより異なるが、だいたい20~90万円程度になるという。なお、このくらし安心ホームシステムに関しては、Tナビだけではなく、外出先のパソコンなどからも利用できる。