携帯電話やスマートフォン、あるいは「プレイステーション 3」や「Xbox 360」といった据え置き型ゲーム機など、さまざまなプラットフォームで動画を楽しめるようになった。しかし難点は、ハードウェアによって対応する動画のフォーマットが異なるため、必要に応じて変換作業を行なわなければならないということ。
この作業はなかなか敷居が高い。そこで各社から登場しているのが、動画変換を手軽に行なうためのアプリケーションである。あらかじめ各ハードウェアに最適な設定がプリセットされているため、ユーザーはフォーマットやビットレートを意識することなく変換できるのが特徴だ。
今回紹介するのは、サイバーリンクからリリースされたばかりの「MediaEspresso 6」である。直販価格は通常版が3980円、アップグレード版が1980円(いずれもダウンロード版)となっており、手を出しやすい価格設定と言えるだろう。
動画変換時のオプションが充実
動画変換ツールにおいて、まずチェックしたいのは対応する動画フォーマットだ。MediaEspressoでは入力フォーマットとして、MPEG-1/2、AVI、FLV、WMV、MOV(H.264)、MP4、VOBなどのほか、リアルメディアのRMやRMVBなど、24種類をサポートしている。一般的に利用されている動画の変換であれば、まず困ることはない。
出力フォーマットとしてサポートしているのは、MPEG-2、MPEG-4、MPEG-4 AVC、WMV、DivXの5種類。書き出しの設定も細かく調整することができる。
項目としては、ファイル形式や圧縮フォーマット、解像度、縦横比、ビットレート、フレームレートなどが用意されている。細かく見ていくと、ファイル形式として選択できるのは、MP4/M2TS/AVI/MPG/WMVの5種類。
この中でもっとも使うケースが多いと思われるMP4を選択したときの各項目の内容を見ていくと、まずコーデックとしてはH.264とDivXのいずれかを選択可能。解像度の選択肢は、320×180ドットから1920×1080ドットまで12種類が用意されている。
縦横比は4:3と16:9のいずれかとなる。ビットレートは768kbpsから13Mbpsまでの10種類、フレームレートは15fpsから30fpsまでの6種類に加えて「自動」という選択肢もある。音声もサンプリングレートとビットレートをそれぞれ指定可能だ。
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