一口にヘッドフォンアンプと言っても
1万円前後から18万円超までさまざま
据え置き型はバッテリーを内蔵しておらず、サイズも比較的大きいので屋内でしか使用できないが、その分音質にはかなりこだわったモデルがあり、価格の幅は広い。
自宅で大型の高級ヘッドフォンを使って音楽などを楽しんでいる人ならば、ヘッドフォンの実力をフルに引き出すためにも、ぜひとも使ってみてほしいアイテムだ。基本は普通のアンプと変わらず、一般的なアナログ入出力を備える。
携帯プレーヤーだけでなく、CDプレーヤーやテレビの音声をヘッドフォンで高音質で聴くといった使い方もできる。
ラックスマンの「P-1u」(標準価格18万9000円)は、値段は高めだが高級ヘッドフォンアンプとしては定番的存在と言えるモデルの最新バージョンである。
高級オーディオアンプで知られる同社の高音質技術がふんだんに盛り込まれており、ヘッドフォンアンプとしては異例ともいえる「パラレルプッシュプル」(パワー増幅のために素子を並列に接続した構成の回路)の出力段も備える。
電源部には本格的なオーディオ用トランスを使用するなど、そのこだわりは高級オーディオグレードだ。
オーディオテクニカの「AT-HA20」(標準価格1万4700円)は、比較的コンパクトなサイズでお値段も手頃な使いやすいモデルだ。クリアの天板越しに基板が見えるデザインで、使用時には青色のLEDで内部がライトアップされるイルミネーションもお洒落だ。
左右独立のアンプ回路構成など造りは本格的。AT-HA20については今回実際に試聴し、後半にその感想を書いているのでぜひ参照して欲しい。
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