“買ってすぐに使える”Androidタブレットがついに登場
防水&DLNA対応の“実用”タブレット、富士通「ARROWS Tab Wi-Fi」 (5/5)
2012年01月17日 11時00分更新
生活の中で役立つ、買ってきてすぐに使えるタブレット
このように、ARROWS Tab Wi-Fiは、Androidタブレットとしてかなり充実したスペックや機能を採用しつつ、具体的な利用方法としては「バスルームにもテレビがほしい」「台所でインターネットを使いたい」「録画しておいた番組を寝室で見たい」といった、非常に家庭的な需要にマッチしていることが分かる。
そのような狙いは、プリインストールされているアプリの細かい部分にもよく表れており、キッチンタイマーや時間割といった家庭/家族のためのウィジェットなどが用意されている。壁紙やホーム画面などの組み合わせを一度に変更でき、家族で1台を共有する際に便利な「スタイルの選択」ツールも特筆すべき点だろう。また、29辞書+6分野別検索に対応したマルチメディア辞書「富士通モバイル統合辞書+」を搭載しており、ちょっとした調べごとならネットにつなぐ必要もない。
辞書を除けばそれぞれ小さなアプリにすぎないが、Androidマーケットから類似のアプリを探し出し、家庭で使えるような環境を構築するには相当の時間や苦労が必要なはずだ。この点では、「素」の状態からユーザー自身がカスタマイズを加えていくことが主流だったAndroidタブレットの世界で、“買ってすぐに使える”ARROWS Tab Wi-Fiはユニークな存在だといえよう。
ARROWS Tab Wi-Fiは、非常におもしろい可能性を秘めた製品だ。極端なシーンを想定すれば、デジタルガジェット自体にはほとんど興味はないが、家事の合間や作業をしながらテレビやYouTubeを見たいという主婦が使用する例が考えられる。この場合であれば、Googleアカウントすら登録しなくても、実用的に使える製品ではないだろうか。「お父さんが買ってきた富士通のテレビ(ARROWS Tab Wi-Fi)って、インターネットも見れちゃうみたい」くらいのきっかけで、タブレットの世界に入ってくるというパターンが、今後はあるのかもしれない。
タブレットといえば、携帯電話とノートPCの間を埋める存在と語られる一方で、実際に使いこなしている人々の多くはデジタルガジェット好きのパワーユーザーと考えられ、利用者層という意味では従来のノートPCユーザーと大きく変わらなかった。
しかし、ARROWS Tab Wi-Fiが備えるさまざまな特徴、とりわけ“防水タブレット”という新機軸によって、それが変わる可能性がある。ITリテラシーの高いアーリーアダプター層はもちろん、これまでとは違うユーザーにも門戸を開くのではないかと期待させてくれるのだ。
主な仕様 | ||
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製品名 | 富士通「ARROWS Tab Wi-Fi」 | |
型番 | FAR75A | FAR70A |
直販価格 | 6万7800円(富士通 WEB MART)価格 | 5万9800円(富士通 WEB MART価格) |
CPU | OMAP4430 Dual Core 1.0GHz | |
ディスプレー(解像度) | 10.1型液晶(1280×800ドット)、静電/10指マルチタッチ対応 | |
メモリー | RAM:1GB/FLASH ROM:32GB | RAM:1GB/FLASH ROM:16GB |
インターフェース | microUSB端子、ヘッドホン端子 | |
カードスロット | microSDカードスロット | |
カメラ画素数 | リア510万画素、フロント130万画素 | |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 2.1+EDR | |
テレビ機能 | ワンセグチューナー内蔵 | |
センサー機能 | GPS、加速度センサー、地磁気センサー、照度センサー、指紋センサー | |
OS | Android 3.2 | |
サイズ/重量 | 幅262×高さ181×厚さ11.3mm/599g | |
バッテリー駆動時間 | 動画再生約10時間、音楽再生約83時間、スタンバイ時約2900時間 |