窓辺ななみに始まり、クラウディア、そして「Windows 8」の窓辺ゆう&あい、海を超えた向こうの藍澤光と、2次元といえばゲイツちゃんのイメージから一転して、萌え萌え~としてきた感もあるマイクロソフト。Windows 8も発売したことだし、2012年はマイクロソフトもやり残したことはあるまいと思っていた矢先、コミックマーケットにマイクロソフトが出展するという情報が飛び込んできた。
「どうしたんだマイクロソフト、なにをおっぱじめるんだ? だれか聞いてないのか!?」といった具合に編集部は大混乱。とりあえず、コトと次第によっちゃぁ、ASCII.jpのエライ人からエラくない人まで総動員でコミケ会場にいかなきゃならん、っちゅーことにもなりかねないので、日本マイクロソフト本社に突撃して、コトの真相を聞いてきた。
コミケに出展しようと言い出した勇者は誰?
コミケを取材してウン年のASCII.jpにニュースリリースを流すことなくブースを出展するなんて水臭いじゃないか! と息巻く編集Kを前にしても、冷静かつ大胆にコミケ出展の経緯を説明して下さったのは、“Windows Azure”チームの砂金信一郎氏と戸倉彩さんだ。“Windows Azure”チームが日頃どんなことをやっているのかは、こちらの記事を読んでいただくとして、本題のコミケの話を進めていこう。
━━早速ですが、コミケに出展しようって言い出したのはどなたですか?
【砂金】 開発者向けのクラウドプラットフォーム“Windows Azure”のチームです。
━━つまり、あなたですね砂金さん(笑) で、なぜマイクロソフトがコミケに?
【砂金】 まず、出展する話の取っ掛かりになった契機があるんですよ。今回のコミケから稼働している「コミケカタログon the Web」なんですが、Windows Azure上で作ってくれていてですね、開発担当者があるセミナーの会場にいらっしゃった時に「せっかくAzureでやるなら、話をふくらませて、企業ブースでも出展しちゃいますかね」という話になりまして。我々もおもしろいことができたらいいなという思いがあり、出展しようという話がコミケ81前後に持ち上がりました。
【戸倉】 当初は、コミケ82での出展を考えていたんですが、慣れないことも多く準備に時間がかかってしまい、コミケ83でようやく出展にこぎつけることができました。
━━コミケ出展に対して社内の反応はどうでした?
【砂金】 社内のほとんどの人がコミケを理解していないと思います。マイクロソフト主催の技術者向けカンファレンスに“Tech・Ed Japan”というのがあるのですが、10万円くらい参加費がかかることもあり、集客に苦しんでいた時期があるんですよ。そのときに、会場をパシフィコ横浜から有明あたりに移して、日程もコミケ直前にして、周辺のホテルにコミケ期間中まで延泊できるプランを用意する。これだけで軽く数万人は参加するに違いないって話を、会議で提案したことがあるんです。
【戸倉】 そういう会議の場所だと、マーケティング担当者から「その、コミケってなんですか?」と聞かれるので「エンジニア属性とサブカル属性の人はある一定層が被っていて、その被っている層が数十万人参加するイベントです」って説明するんですが、当然理解してもらえません。で、直接見てもらったほうが早いと思ったので、関係しそうな部署の人達を前回のコミケ82に連れて行って、ようやくコミケを認識してもらえました。
━━ちなみにGoogleがコミケ82に出展しましたが、やはりこれを意識しての出展ですか?
【砂金】 正直、先を越されたかというか、やられた感は否めませんが、我々はコミケ81のころから企画し準備してきたので、Googleの真似をして出展したわけではありません。マイクロソフトのブースは、IT系企業のブースとしては一線を画していると思っていただきたいですね。
━━ほう、期待できますね。具体的にはどんなブースになるのでしょうか?
【砂金】 我々も萌えキャラグッズを販売しましたってだけでは、年明けから机がなくなってしまいます。そこで、BIG PADを使ったWindwos 8のデモンストレーションを行ないます。ですが、ここでWindows 8に搭載された8つの新機能とかを紹介しても誰も集まらないと思うので、画面内のクラウディアさんに触れますとか、コミケならではのコンテンツを用意します。
━━大画面でクラウディアさんをサワサワできちゃうんですね!(興奮気味)
【戸倉】 そうですね。混雑具合によっては、来場者の方に体験していただけない時間が出てしまうかもしれませんが、できるだけそこはクリアしていきたいと思っています。
━━販売するグッズは、クラウディアさんと……あの2人のグッズも……(鼻息荒)
【砂金】 まあ落ち着いてください、順番に販売物を紹介していきますね。
━━お、お願いします!