明日、8月25日に静岡 東富士演習場で防衛大臣臨席の元で行われる陸上自衛隊唯一の公開実弾演習「富士総合火力演習」。今年の一般観覧チケットは、アニメ「ガールズ&パンツァー」などの影響もあり、例年以上の倍率となっている。
難関を突破して見事、チケットを入手できた人には、いち早く見どころを、チケットが取れなかった人にはその雰囲気を少しでも知ってもらえるようにと、25日の本番を前にして8月22日に行われた予行演習の模様を写真で紹介していきたい。
総火演に持っていくべき
大事なものをチェック
さて、演習の模様をお伝えする前に、25日の演習に参加する人に向けに持ち物のアドバイスをしておきたい。会場となる東富士演習場には、臨時の売店などが作られているが、その数は2万5000人近くの人に対応できるほどとはなっていない。
そこで、熱中症対策に水分を多目に用意しておこう。もし余裕がある人は、事前に凍らせておき、保冷バックなどに詰めて持ってくるのも有効だ。また日差しを遮るものも一切ないので、帽子とタオルもしくは手ぬぐいを用意しておくといいだろう。
会場は混雑する上に、音速を超える速度で発射される砲弾などによって衝撃波が発生するため、日傘を差すことはできない。加えて、女性であれば日焼け止めも忘れずに塗っておくといいだろう。
ちなみに筆者が今回使用した機材は、ワイド側で24mm、望遠側で400mmのレンズに、1.4倍のテレコンバーターも用意。これだけの画角があれば、各装備へ寄った絵を収めることができるだろう。
また、カメラ本体をこの演習ために買うわけには行かないと思うが、連写性能を最大限に活かすために可能な限り高速なメモリーカードを用意しておくことも忘れないでいただきたい。
前置きが少々長くなってしまったところで、前段演習の様子から紹介していこう。
主要装備を紹介する
前段演習
前段と後段の2部構成からなる「富士総合火力演習」。前段演習では陸上自衛隊の主要装備の紹介しつつ、それらの装備品の活躍を紹介する構成となっている。
前段演習は、まず数十キロ先にいる敵を攻撃する特科火力による砲撃から始まり、続いて、迫撃砲や各種誘導弾による中距離攻撃、個人携帯火器や装甲車両などに搭載されている機関銃などによる近距離攻撃、74式、90式、10式の自衛隊が誇る戦車部隊による砲撃。最後に空挺降下といったプログラムになっている。
22日の予行演習では、天候の関係により固定翼機からの空挺降下は実施されず、ヘリの支援のみ実施された。また、昨年初お披露目となった「中距離多目的誘導弾」の発射も行なわれなかった。