米EMLIDはRaspberry Pi用のフライトコントローラー「NAVIO+」を開発、現在オンラインオーダーを受け付けている。製品出荷は2月5日を予定している。
Raspberry Pi(A+/B+)の上にセットするボードで、ユーブロックス製GPS、気圧センサー、フラッシュメモリ-などを搭載し、最大13個のサーボ出力(マルチコプターではモーター回転数制御を行う)のほか、UART、SPI、I2Cの拡張性を備える。
フライトコントローラーは加速度センサーやジャイロセンサーなどで機体の傾きを検出し、各プロペラの回転数をリアルタイムに制御するマルチコプターの心臓部。アマチュアや業務用マルチコプターでは学習用ワンボードマイコン「Arduino Mega」をベースとしたオープンソースの「APM(ArduPilotMega)」が多く使われている。APMのプログラムをLinuxに移植するプロジェクトが現在進められており、NAVIO+もAPMを元にしたプログラムをRaspberry Pi上で動作させている。ソースコードやドキュメントが公開され、C++とPythonでプログラムすることができる。
Arduinoより高速・高機能、I/O数も多いRaspberry Piが利用できるため、完全自律飛行や画像処理による障害物回避、各種機器への接続といった高度なマルチコプター制御が期待される。価格は168ドル、外付けGPSアンテナや電源供給ボードなどのアクセサリが用意される。