ASCII Power Review 第77回
4KOLEDにインテル最新モバイルCPUとNVIDIA最新GPU搭載なのにスリムで軽いのだ!!
新AERO 15 実機レビュー = 最新最上位コンビi9-10980HKとRTX-SUPERを試したっ!!
2020年05月14日 13時00分更新
GIGABYTEは第10世代(Comet Lake)のインテルCore「H」プロセッサーと、NVIDIAの最新GPU「RTX-SUPER」を搭載するクリエイター向けの15.6型ノートPC「AERO 15」シリーズを4月13日に発表、4月18日より販売を開始した。
ここで紹介する「AERO 15 OLED YB-9JP5750SP」は同シリーズの最上位モデル。「インテルCore i9-10980HKプロセッサー」と「NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Design」を組み合わせた、最新ハイエンドノートである。
クリエイターだけでなくゲーマーにも訴求力のあるマシンに仕上げられている。詳細スペック、使い勝手、そして気になるパフォーマンスまで細かくチェックしていくぞ!
最新・最上位のモバイルチップコンビ
コアi-HとRTX-SUPERを実装だ!!
「AERO 15」シリーズにはCPU、外部グラフィックス、メモリー、ストレージ、ディスプレーの異なる下記の6モデルが用意されている。今回試用したのはCPUに「インテルCore i9-10980HKプロセッサー」(8コア16スレッド、2.40~5.30GHz)、外部グラフィックスに「NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Design」、メモリーにDDR4-2933 64GB(32GB×2)、ストレージに1TB M.2 NVMe SSD、ディスプレーにサムスン製4K OLEDを搭載した最上位モデルだ。
CPUはi7-10875Hとi7-10750Hが、GPUはRTX2060と2070、GTX1660Tiを搭載するモデルがそろっている。
・「AERO 15 OLED YB-9JP5750SP」(48万9800円)
Core i9-10980HK/RTX 2080 SUPER with Max-Q Design/64GB RAM/1TB SSD/4K OLED
・「AERO 15 OLED XB-9JP5450SP」(34万9800円)
Core i9-10980HK/RTX 2070 SUPER with Max-Q Design/32GB RAM/1TB SSD/4K OLED
・「AERO 15 OLED XB-8JP51B0SP」(27万9800円)
Core i7-10875H/RTX 2070 SUPER with Max-Q Design/16GB RAM/512GB SSD/4K OLED
・「AERO 15 OLED SB-8JP5130SH」(19万9800円)
Core i7-10875H/GTX 1660 Ti/16GB RAM/512GB SSD/4K OLED
・「AERO 15 OLED KB-7JP1130SH」(19万9800円)
Core i7-10750H/RTX 2060/16GB RAM/512GB SSD/FHD IPS
・「AERO 15 OLED SB-7JP1130SH」(17万9800円)
Core i7-10750H/GTX 1660 Ti/16GB RAM/512GB SSD/FHD IPS
なお、17.3型4K HDR液晶またはFHD IPS液晶ディスプレーを採用した「AERO 17」シリーズも用意されている。4K OLEDはDCI-P3カバー率100%、4K HDR液晶はAdobeRGBカバー率100%、FHD IPS液晶はリフレッシュレート144Hzとそれぞれ強みが異なっている。パフォーマンス、画面サイズも重要だが、ディスプレーの特性も踏まえて購入するモデルを選ぼう。
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15.6型と17.3型のどちらの最上位モデルも「インテルCore i9-10980HKプロセッサー」と「NVIDIA GeForce RTX 2080 SUPER with Max-Q Design」が組み合わされている。冷却効率に違いがある可能性はあるが、スペック上の性能差はない
DCI-P3カバー率100%の色域
4K OLEDの映像は必見なのだ
CPU、外部グラフィックス、メモリー、ストレージ、ディスプレー以外のスペックは基本的に同じ。本体サイズは356×250×20mm、重量は2kg。94Whの大容量バッテリーを内蔵し、バッテリー駆動時間は8.5時間と謳われている。
ただし、このバッテリー駆動時間は低負荷時のもの。CPU、外部グラフィックスがフル稼働する作業では、上位モデルのほうが処理を早く終えるぶん、バッテリーの消費は激しいはずである。
インターフェースはThunderbolt 3(USB Type-C)×1 、USB 3.2 Gen1(Type-A)×3、HDMI 2.0×1、mini DP 1.4×1、3.5mmヘッドセットジャック×1、SDメモリーカードリーダー(UHS-II)×1、有線LAN端子 (1000/100/10)×1を用意。通信機能はWi-Fi 6(11ax)、Blouetooth V5.0+LEをサポートしている。
上位4モデルが搭載している4K(3840×2160ドット)OLEDディスプレーは、DCI-P3カバー率100%の色域、DisplayHDR 400規格への準拠、1msの応答時間が謳われているサムスン製パネルが採用されている。また出荷前にはX-Rite Pantone キャリブレーション技術でキャリブレーションが実施されている。
実際、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「Color AC」で計測したところ、sRGBカバー率100%、AdobeRGBカバー率92.3%、DCI-P3カバー率99.8%という広い色域を確認できた。OLEDはIPS液晶よりも消費電力は高いが、それを補って余りある画質を備えていることは間違いない。
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本体右側面(上)にUSB 3.2 Gen1(Type-A)×2、Thunderbolt 3(USB Type-C)×1 、SDメモリーカードリーダー(UHS-II)×1、電源端子×1、本体左側面(下)にHDMI 2.0×1、mini DP 1.4×1、USB 3.2 Gen1(Type-A)×1、3.5mmヘッドセットジャック×1、有線LAN端子 (1000/100/10)×1が配置されている
専用ユーティリティー「GIGABYTE Control Center」で
バリバリチューニングするのだ
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