JavaScriptでスマートフォン向けネイティブアプリを作成できる、Titanium Mobile 2.0がリリースされました。
今回のバージョンアップの目玉は、Appcelerator Cloud Service(ACS)と呼ばれるクラウドサービスと統合されたこと。
ACSの特徴は、クラウドならではのスケーラビリティに加えて、サーバからのプッシュ通知や画像のアップロード、位置情報やチェックイン機能、ソーシャルメディアとの統合など、モバイルアプリが必要とするサービスをAPIとして提供していることです。こうしたクラウドサービスは、BaaS(Backends as a Service)と呼ぶのが一般的になりつつあるようです。
4/24、25と、マイクロソフトが主催する開発者向けイベント「Windows Developer Days」が開催されました。話題の中心は当然Windows 8で、開発に関する話題とWindows Storeに関する話題が中心を占めていました。
ぼくも、html5j.org代表として登壇しました。「html5j.orgがHTML5+JavaScriptで Metro Style アプリを作ってみた」と題したスライドは、Web技術者向けにMetroスタイルアプリの開発方法を分かりやすく解説したものです。興味がある方は参照してみてください。
CSSで変数を使えるようになる仕様のドラフトがついに公開されました。保守性の高いCSSを記述するため、CSS内で変数を使えるようになることは待ち望まれていました。
例えばbgColorという変数を宣言するには「var-bgColor: black;」、この変数を使うには「background-color: var(bgColor);」と記述します。以前はdataという接頭辞でしたが、varという接頭辞に変わったようです。
一般的なダイアログを表す新しい要素、dialogがWHATWG HTML(コミュニティベースで進められている、HTML仕様を更新していくためのワーキンググループ)に追加されました(4.11.6 The dialog element)。
この新要素がHTML5にも反映されるのか、実装が登場するのかは未知数ですが、WebアプリにダイアログのUIは不可欠なだけに、使い勝手がよさそうで期待できます。以下の記事によれば、ダイアログをフルスクリーン表示することも可能なようです。
まだアンオフィシャルなドラフトです。
メディアデータをJavaScriptで生成し、video/audioに「食わせて」再生できるというもの。
これはまた、Webアプリで「やれること」を大きく広げてくれそうなAPIですね。WebSocketでストリームデータ配信&videoで再生、とかがパッと思いつきました。
File API:Writer(Webアプリからのファイル書き出しを実現する仕様)とFile API:Systems and Directories(Webアプリが利用可能な仮想ファイルシステムの仕様)が正式に公開されました。
Webページ上でWYSIWYGエディタを作成するためのAPIが公開されました。以前はHTML5仕様の一部でしたが、ラストコール前に分割されたものです。
background, border-radius, border-image, box-shadowなどが定義された仕様が勧告候補になりました。ここらへんのCSSプロパティはすでになじみ深い感があります。
background-imageなど、画像を指定できるCSSプロパティに、新しくimage()という記法を使用できるようにする仕様です。image()を使うと、従来のurl()を使ったものに対して、以下のようなメリットがあります。
この仕様では他にも、画像の向きを変えるimage-orientationや、画像をオブジェクトにフィットさせるobject-fitなど、注目に値するプロパティがたくさん。勧告候補になったということもあって、一度きちんと目を通しておきたいです。
W3Cの仕様書でAPIを定義する際に使用されるIDL(インターフェイス定義言語)が勧告候補になりました。仕様書を書く人にとっては重要ですね。
サーバからのデータプッシュをHTTP上で行うための標準仕様がラストコールになりました。
最近はやりのレスポンシブWebデザイン、中核をなすのはこのテクノロジーです。
表示メディアの種類やスクリーンのサイズに応じて、適用するCSSを切り替えられます(詳細)。
HTML5の仕様編集者が現在のイアン・ヒクソン(hixie)さんから交代になり、現在募集中です。
これらの経緯については矢倉眞隆さんのブログ記事に詳しく書かれています。
HTML5が勧告に向けて仕様の安定化を図られる一方、HTML.nextと呼ばれる次期HTMLに向けた動きも加速していきそうで、今後もHTML関連仕様から目が離せません。また、WHATWGがコミュニティグループとして仕様を提出する体制もでき、早速フルスクリーンAPIの仕様が公開されています。
今回は、2012/4/9から2012/4/27の3週間分のニュースをまとめてお伝えしました。今回もさまざまなニュースがありましたが、特にMeteorには個人的に注目しています。
ではまた、次回の記事でお会いしましょう!
白石俊平(@Shumpei)
シーエー・モバイルWeb先端技術フェロー
オープンウェブ・テクノロジー 代表取締役
Google API Expert(HTML5)、Microsoft Most Valuable Professional 2011 (IE)
HTML5開発者コミュニティ「html5j.org」管理人
趣味は読書、子どもたちと遊ぶこと。読書するエンジニアの会も月一開催中!
著書
・「HTML5&API入門」(2010 日経BP社)
・「Google Gearsスタートガイド」(2007 技術評論社)
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