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No Room For Squares ! https://blog.goo.ne.jp/6x6_2008

レンズという窓を通じて見えるもの。あるいは見えざるもの。

写真自体そのものよりも、寧ろそこから喚起される「もの」に意味があると考えています。全てのものは消え去っていきます。それでも、この儚い時間を、ほんのひと時だけでも繋ぎ止めてみようと思います。 ※機材紹介ブログではありません。撮影した写真を掲載するブログです。

6X6
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秋田県
出身
静岡県
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2008/06/13

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  • Like a Film Camera~私的3D写真

    フィルムシミュレーション「クラシックネガ」、レンズはノクトン23㎜、WB固定(5900K)。もはやこれはフィルムで撮った写真そのものだ。少し前にメッセージで批判を受けたという話を書いた。批判内容を確認すると①トーンが暗い、②色が濁っている、③被写体が廃れている、だった。これを僕流に解釈して、①Dark(暗い))、②Dull(濁った)、③DieOut(廃れた)と言い換えよう。3つのD、つまりは3D写真である。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1.2AsphericalLikeaFilmCamera~私的3D写真

    地域タグ:由利本荘市

  • 先走って赤く染まる

    裏庭の葉が赤く染まった。全体的に染まったわけではない。写真の枝だけ真っ赤になり、あとはまだ青々としている。陽当たりの問題ではないと思う。どんな環境であっても、必ずそういう先走った葉(とか花とか実)が出てくる。裏庭の無花果(いちじく)もそうだった。ひとつだけ突出して早いのである。人間の世界だって同様かもしれない。先走った誰かが何かをやり、例えそれが失敗でも、あとに続く者がいる。進化とか変異もそういう生物の観測気球的な動きが最初にあるのかもしれない。まあ裏庭でそんなこと考えても仕方ないか。X-PRO3/XF90mmF2.0LMWR先走って赤く染まる

    地域タグ:秋田県

  • 大きな大きな樹

    酒田市(山形県)の山居倉庫。大きな木造の倉庫に、ケヤキの大木が影を映す。まるで影の森のような光景。田舎暮らしには良いところも悪いところもある。僕の家から山居倉庫に日帰りで往来できることは、僥倖の恵みだと思う。飽きっぽい性格だけれども、四季折々、様々な時間帯の写真を撮らなきゃと思う。X-PRO3/XF16-80mmF4ROISWR大きな大きな樹

    地域タグ:酒田市

  • マジックアワーの海にて

    最近、ブログにAi関連の記事を載せた。ひとつは熱海のジャズ喫茶で隣に座ったオジサンを女性に差し替えたし、もうひとつは拙い作詞にAiで曲をつけた。凄いなあと思いつつ、それは本物ではないことも理解している。でも理解しない人もいるだろうし、その比率はどんどん高まっていくだろう。僕自身もその線引が揺らいでいくだろう。実は写真の世界にもAiはガッツリ入ってきている。広告業界などでは当たり前のツールだし、個人用途でも簡単に使うことができる。我々は古くから、自分の見た世界をどうやって伝えるかに苦心してきた。長くなるので技具体的な説明は割愛するが、それは多くの場合、撮影段階の技術で対応してきた。デジタルになると後処理の可能性が格段に向上したが、それでも撮影段階が重要なことに変わりはない。それが削除したいアイテムを簡単に削...マジックアワーの海にて

    地域タグ:由利本荘市

  • 裏庭の空、そして楽曲発表

    写真は裏庭の空。突然寒くなり、ストーブを用意したところ、何故か暖かい日が続くようになった。猫の性格みたいな気象だと思う。さて、少し前にも道祖伸人形の写真を掲載した。以下リンクの9月24日の記事である。雨振りで川が増水していて、越水しそうだった。もし道祖神人形が流されてしまったら悲しむ少女がいるだろうか、と思いつき、ジョークの作詞をした。川に流された道祖神人形を嘆く歌で、まあまあの出来だった。でも考えてみれば秋田県は大雨災害の直後であった。大雨の被災者の方がいるのに不謹慎ではないか、そう不安になった。ネタにする話ではない。その時点では被害情報は入っていなかったが、丁度能登地方が大雨に襲われていたタイミングだった(後に大被害が判明する)。そこで僕は詞を相当マイルドなものに変更した。面白味は消えたが、リンク先の...裏庭の空、そして楽曲発表

    地域タグ:秋田県

  • タブレット交換

    僕は鉄道に乗ることは好きだけど、いわゆる鉄道の知識は皆無である。これまで鉄道ファンだったことはないし、車輌の名前なども全く知らないし、興味もない。旅情としての鉄道には共感はしている。今回の写真は秋田県の由利高原鉄道の前郷駅での一コマだ。運転手さんと駅員さんのやっていることは、タブレット交換というらしい。お互いの持つ「輪っか」をタブレットといい、それを互いに交換する。単線路線なので、交差する駅でこれを交換しないと先に進めないということだろう。僕は当初、駅員が「輪っか」を運転手に渡す行為だと思っていたが、実際には交換する。現在は殆どの鉄道で電子制御で行っているだろうが、こういうアナログの手順が確実な場合もある。ちなみにこの時はタブレット交換のことは頭になかったが、駅員さんが「撮られるのだろうな」と身じまいを整...タブレット交換

    地域タグ:由利本荘市

  • 猫の疑問〜お前は誰だ?

    猫「おい!これは誰ニャンだよ?」僕「誰って、お前だよ」猫「まじ?」僕「まじ。とりあえず編集の邪魔だからどいてくれ」新作の写真が全くないので、こんなネタ写真でお茶を濁している。お茶濁しでも、休まず掲載しようと努力するところが、これまでと異なる。猫の疑問〜お前は誰だ?

    地域タグ:秋田県

  • 冬の海を思い出した

    先日、荒れた天候の際に見た海の写真である。海がこんな感じになったのであれば、もう冬は近い。去ってしまうときには未練を感じる冬も、これから来るとなると気が重くなる。それは僕が北国の男になりきれていないからだと思う。毎日毎日続くグレーの世界。やはり他所から東北に来た人間は、DNAレベルでそれに耐えるメンタルを持ち合わせていないと思う。それでもやってくる冬。どうやって過ごすべきか考えている。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1.2Aspherical冬の海を思い出した

    地域タグ:秋田県

  • 全力の大あくび

    我が家の猫、銀次郎さんの大あくび。銀次郎さんの長所を挙げろと言われれば、この大あくびは欠かすことが出来ない。欠伸という行為に真っ直ぐ、かつ全身全霊を傾けて臨む姿勢。それは彼の生き方そのものを象徴している。こんなストレートな大あくびは、とても人間には出来ない。・・・。という風に、無理筋に褒めておきましたよ。多分、眠かっただけだと思うけど。X-PRO3/XF56mmF1.2RWR全力の大あくび

    地域タグ:秋田県

  • シンクロナイズド猫

    双子なのだろうか。ミラーリングした画面のように全く同じ動きをするので驚いた。仲良きことは美しき哉。X-PRO3/XF56mmF1.2RWRシンクロナイズド猫

    地域タグ:秋田県

  • 利は川下にあり

    オークションでカメラ関係のものを2つばかり処分した。もう自分の家にお宝なんかないと思っていた。お宝はなくても思わぬ利ざやを稼ぐことができた。家の中の不用品を再度チェックしようと思った次第である。今回の処分は以下の通り。一つは上段のMamiyaRB67である。6x7版で撮影できる大型カメラだ。むかしカメラのキタムラでたたき売りされていたものだ。確か2万円のものを試しに値切ってみたら、1万5千円になったのだと思う。その店にはRB67が4〜5台並んでいたので、写真館などが一斉処分したのかもしれない。普通のフィルムカメラと一線を画する120フィルムの描写。素晴らしい描写だけど、田舎故にフィルム撮影は困難となってしまった。しかも無駄に大きなカメラなので、防湿庫の中で広大な空間を占有している。最後に使ったのは2〜3年...利は川下にあり

  • 花よりアケビ

    今年の我が家の裏庭は色々と変化があった。最大の変化は無花果(いちじく)の大量収穫である。生で食べたり、コンポートを作ったり、チーズとオリーブオイルと合わせワインの肴にしたり、かなりの数を食べた。もう終わり、もう終わりと思っても、今だに実が熟すから弱っている。最近では鳥でさえ飽きたのか、盗まれることもなくなった。もう一つは、何故かアケビが大量収穫されたことだ。アケビは勝手に生えてきたもので、例年何個か実をつけてはいた。それが今年は一気に大量発生。先日十数ケ収穫したが、まだまだ大量に実をつけている。これまた食べるのに困るので、人にあげたりしている。試しに食べてみたところ、ほんのりとした素朴な甘みが口に広がった。料理に応用するまでは至っていない。そんな「団子」の豊作をよそに、例年咲く向日葵は咲かなかったし、昨年...花よりアケビ

    地域タグ:秋田県

  • あの頃の大東町(終)〜こんな風に過ぎて行くのなら

    初めて大東町に来たのは何時のことだったのか、それは覚えていない。確かなことは、僕が最初に来た頃と今では多少の変化はある。何かが失くなったり、どこかが変わったり・・・。それでも大きく捉えれば、ここは紛うことなく大東町であり、本質的なことは変わっていないようにも見える。こうして撮っている自分はどうだ?。進歩がないとも言えるけど、自分では何も変わっていないと思ってはいる。でもそんな訳はない。町が経年するように、僕という一人の人間も同じだけ歳を取っていく。以前はその事実に焦燥感が募ったが、今ではそれも別に悪くないと考え始めた。ああこうやって僕は歳を取っていくのだな。町を歩きながらニヤッとした。MakiAsakawa浅川マキ「こんな風に過ぎて行くのなら(歌詞付)」X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23...あの頃の大東町(終)〜こんな風に過ぎて行くのなら

    地域タグ:一関市

  • あの頃の大東町①〜君子、危うきに近づく

    岩手県の旧・大東町大原地区である。丁度、昨日掲載したラーメン屋さんの周辺だ。大東町には、大原、猿沢、摺沢という3つの町並みがあり、どれも魅力的な町並みだから困る。岩手コンプリート達成後、訪問機会が減っているが、それは飽きたからではない。なまじ町の魅力を知ってしまったから、生半可な気持ちで来ることが難しくなっているのだ。どうしても本腰を入れて歩かざる得なくなる。前後の予定とか、帰宅時間とか、色々なことに支障が出る可能性がある。支障が出たとしても歩くことを選ばされてしまう、そういう危険な町なのである。この日はラーメン屋さんに行くことありきで訪れたけど、正直「面倒なことにならないだろうか」と腰が重かったのも事実である。とにかく摺沢や猿沢には近づかないようにして、大原地区だけを歩こう。上原師匠の写真から岩手の街道...あの頃の大東町①〜君子、危うきに近づく

    地域タグ:一関市

  • 幻の中華そば食堂は健在だった

    暑かった(秋田県ではそうでもなかったけど)夏が嘘のように、急に冷え込んできた。気づけば10月も半ば。本来は秋真っ只中であり、東北地方では雪を想定してスタッドレスタイヤのCMも増えてきた。こんな季節になると岩手県花巻市の竹駒の中華そばが無性に食べたくなる。でももう竹駒は閉店してしまった。現代の技術を持っても、味だけはアーカイブのしようがない。これは現地に行って現物を食べ、自分の身体と記憶に残すしか方法がない。そんなことを考えているうちに、「そうだ大原の中華そばを食べに行こう」と思い付いた。大原といっても京都ではなく、岩手県の旧・大東町(現・一関市)の大原地区のことである。そこでは金物屋さんの奥に併設された食堂で、素朴な中華そばを食べることができる。暖簾こそ掛かっているものの、ここがラーメン屋さんとは一見では...幻の中華そば食堂は健在だった

    地域タグ:一関市

  • 青空の下に大鰐温泉

    青森県の大鰐温泉。大鰐温泉には2~3回泊まったこともある。でも多くは弘前方面へ出かけた際の帰り道に立ち寄ることが多い。クルマで行くにしても、鉄道で行くにしても、秋田から弘前とか青森方面に行くのであれば必ず通過する場所だからだ。温泉街だけに限らず、日常生活の町並みも魅力的で、いくら歩いていて飽きない町である。今回立ち寄ったのは久しぶりのことだった。イメージなので実際は違うかもしれないが、大鰐温泉を歩くときは、曇りの日、雨の日、雪の日が多い。それが似合っている町並みだと思う。からっと晴れた日に歩くことは滅多にない。一般的には秋晴れの休日には大鰐温泉を歩くよりも、別のことをした方が良い。でも今回は秋晴れだった。予想に反し、青空の下の大鰐温泉も悪くなかった。この微妙な違和感は表現が難しい。バリバリの演歌歌手がジャ...青空の下に大鰐温泉

    地域タグ:大鰐町

  • 弘前アフターダーク

    今回は所用があって弘前に行った。それを済ませ、スナックホテルに泊まれば目的は達成されたも同然だ。とはいえ僕は写真撮リなので、行く以上は街を歩いて写真を撮る。前週に伊豆に行っているので、体力的にも財力的にも控え目な夜の写真撮影となった。弘前という街は、夕刻に差し掛かっていく時間帯が最も魅力的だ。定点観測のように過去に撮影した古い建物を探していると、街はあっという間に暮れてゆく。今回は二次会など行かなくても、ホテルに戻れば良い。そこは前回の記事の「スナック」なのだから。そんなわけで弘前の短い夜は終わったのである。それにしてもフィルムシミュレーション「クラシックネガ」と弘前は相性抜群だ。以前はオリジナルのプロファイルをLightroomで作成していたけど、いまはクラシックネガに頼り切りだ。弘前アフターダーク

    地域タグ:弘前市

  • 衝撃の泊まれるスナック街〜Good Old Hotel

    まず一枚目の写真を見て欲しい。誰がどう見ても、これはスナック街というか、スナックの入ったビルの内廊下と見えると思う。実際、少し前までは本当にそうだった。でも、今ではホテルとなっている。つまりここはホテルの廊下である。そして各スナック店舗が、そのままホテルの客室となっている。ここは青森県弘前市の「GoodOldHotel」と言い、「じゃらん」とか「楽天トラベル」などにも掲載されているれっきとしたビジネスホテルである。スナックが営業していたビルの1フロア丸々をホテルに改装してあり、廊下を歩く限りスナックそのもの。とてもホテルとは思えない。以前から気になっていたが、今回泊まる機会があったので報告する。僕が泊まったのは、「ニューうさぎ」である。三枚目の写真、スナック時代そのままの木製ドアが、すなわち部屋への入口と...衝撃の泊まれるスナック街〜GoodOldHotel

    地域タグ:弘前市

  • GR SPACE TOKYOに行った

    先般の伊豆道中の帰り道、東京に立ち寄った。そして原宿にある「GRSPACETOKYO」に行った。僕も愛用しているリコーのコンパクトカメラ「GR」についての情報発信をするギャラリーである。目的は同時開催されている「森山大道写真展」だ。僕が原宿を歩く姿など想像できないかもしれないが、実は学生時代を含めて10年近く東京で生活したことがある。最初に住んだのは代々木上原だった。駅前の粗末なアパートから原宿までは、代々木公園を突っ切る形で徒歩25~30分くらいだったと思う。お金もなかったので、よく散歩代わりに歩いたことを思い出す。まあでも、もう原宿は歩きたくないな。田舎暮らしに慣れると、こんなゴチャゴチャしたところは落ち着かない。歩きながら、早くここを脱出したいとばかり考えていた。そんな思いまでして行った「GRSPA...GRSPACETOKYOに行った

    地域タグ:東京都

  • 繁華街の猫〜やさぐれとは呼ぶには品がある

    繁華街の猫は、僕の大好物の被写体である。ここ数年は繁華街にあまり出なくなった上に、猫の数自体も少なくなったような気がする。猫との遭遇も減っているので、千載一遇のチャンスだった。日々、僕は猫たらしになるべく努力している。何度も往復して少しづつ猫との距離を詰めてゆく。「何だよ?、」が徐々に「またか?」に変わっていく。気を許す猫もいれば、最後まで頑なの猫もいる。今回の猫たちは、やさぐれというには品があった。X-PRO3/VoigtlanderNOKTON23mmF1.2Aspherical繁華街の猫〜やさぐれとは呼ぶには品がある

    地域タグ:弘前市

  • 今年も妖しい彼岸花が咲いた

    <帰宅直後の彼岸花><翌日>以下にリンクを貼ったのは、昨年10月に裏庭で彼岸花が咲いたときの記事だ。裏庭で彼岸花が咲くのは、いつも僕が出かけた時であるという内容だ。大抵は他の場所で彼岸花を撮ったときであり、まるで花が嫉妬しているようだとも書いている。今年は僕が伊豆に行っている間に咲いた。昨年よりも多少早いとはいえ、ちょうど彼岸花が咲く時期ではある。だから僕が出かけて不在の時に、花が咲いても全く不思議はない。頭では分かっているけど、どうしても偶然とは思えない。何かの力のように思えてならない。事前に連絡をがあり、彼岸花が咲いたことは知ってはいた。それでも旅から戻った夕刻、薄暗い中で彼岸花が浮かび上がっている姿を見ると、少し怖かった。翌日に明るい陽の下で見れば、普通の彼岸花ではあった。◯2023年10月18日「...今年も妖しい彼岸花が咲いた

    地域タグ:秋田県

  • 熱海(番外編)〜ジャズ喫茶とストリップ劇場

    ①<ジャズ喫茶ゆしま>まずは「ジャズ喫茶ゆしま」。昭和27年創業の老舗中の老舗のジャズ喫茶である.四半世紀以上前に何度か来たことがある。多分ほとんど変わらない店構えである。無粋となると思って聞かなったけど、なんとママさんは103歳にしてご存命であり、最近まで店に出ていたそうである。以前に来たときは、エセ文化人みたいな輩がドヤ顔を芸術論を語り合っていた。やたらとエピゴーネンという単語を乱発していた。使いたかったのだろうなと生暖かくスルーしていた記憶がある。今回はそういう輩もおらず、コージーでリラックスした雰囲気が漂っていた。なおマスターに写真を撮っても良いかと尋ねたところ、何故か僕のスマホで写真を撮ってくれた。隣に座っていたのは、本当のところは近所のオジサンで、PhotoshopのAi画像処理で美女に差し替...熱海(番外編)〜ジャズ喫茶とストリップ劇場

    地域タグ:熱海市

  • それぞれの熱海(終)~昭和の夜は続いている

    熱海の繁華街は、「熱海銀座商店街」周辺に位置している。JR熱海駅から距離にして1kmちょっとだが、坂道や曲がりくねった道の先にある。隣のJR来宮駅から行った方が若干近いようだ。今では熱海に来た観光客の多くは、ほJR熱海駅周辺、海岸付近、ホテル内で過ごすので、繁華街に繰り出す人は減っている。しかしながら僕のような人間からすると、ここは天国だ。まさに昭和の真空パック。居ぬきで改装された飲食店の中には、「新鮮な魚料理」を売りにした今風の店もあった。正直、ファミレスと大差はないようだった。滅多にない機会なので、そういう店ではなく、きちんとした職人のいる料理店で食べた。生シラスに煩い僕も納得の味だった。若者の姿はファミレスのような飲食店にチラホラあるだけで、時間と共に町を歩く年齢層も高くなる。みんな気になるであろう...それぞれの熱海(終)~昭和の夜は続いている

    地域タグ:熱海市

  • それぞれの熱海①~栄枯衰退の果てに

    熱海に来た。熱海という街を語ることは難しい。首都圏に住む人の大半は、一度や二度は熱海に行ったことがあるだろう。当然それぞれの胸に、それぞれの熱海がある。その分、最大公約数を算出し難い街なのである。僕は伊豆で育ったので、当然ながら熱海には何度も行ったことがある。伊豆を離れてからも訪れている。僕にとって熱海は、地元圏内の町であると同時に、観光地でもある。そして東北に移住した現在では、遠く離れた地にもなった。これから書く熱海は、あくまで僕にとっての熱海である。それが貴方にとっての熱海と少しでも共通点があれば嬉しいし、異質であったとしても何らかの示唆が含まれていればと思う。さて、今回いつもと違う点は鉄道で熱海入りしたことだ。まず驚いたのは、熱海駅の改札付近の混雑状況だ。これはもう都会並みではないか。調べたところ、...それぞれの熱海①~栄枯衰退の果てに

    地域タグ:熱海市

  • かつて伊東には伊藤君が住んでいた

    僕が学生の頃、静岡県には「高校学区」が存在していた。というか、それが無くなっていることは最近知った。詳細は忘れたが、先の記事の下田市であれば、下田市と賀茂郡が一つの学区となっていた。僕が進学する高校は、三島市、駿東郡(うち清水町、長泉町)、田方郡、熱海市、伊東市が一つの学区であったと思う。確か、地理的要因で、下田市周辺では例外も認められていたように思うが、基本的には学区は厳守された。三島市と沼津市は隣接しており、互いの通学には便利だが、越境は認められない。そんなわけで、僕が通った高校には、熱海とか伊東から通学する生徒もいた。伊東なんて、僕からすれば夏休みに遊びに行く観光地であり、日常の生活圏がクロスするなど考えられなかった。でも伊東から三島、あるいは伊豆箱根鉄道沿線の高校には十分通学が可能であった。そして...かつて伊東には伊藤君が住んでいた

    地域タグ:伊東市

  • 下田幻影(終)〜和解の朝

    心の中で必要以上に肥大化した町、下田。前日の午後には、その肥大化した町の一端を見て、日が暮れてからはシャボン玉が弾けるように幻想から解き放たれた。翌朝の別れの刻、町はどんな顔を見せたのだろうか。多分、知ってはいけない秘密を見たことで、親密さは消え失せ、ギスギスした朝を迎えることになると思っていた。ところが実際には、下田は普通の魅力的な町となっていた。このご時世に表現することが憚られるが、初めて一夜を共にした女性と共に迎える朝みたいなものだ。がっかりすする(される)こともあれば、望外の親密さを感じることもある。それは相性としか言いようがなく、そうなってみないと分からないものだ。下田で迎えた朝。生活感のある町並みも、観光的な外面も、ペリーが来航した歴史的な地形も、すべてが普通にそこにあった。何の衒いもなく、気...下田幻影(終)〜和解の朝

    地域タグ:下田市

  • 下田幻影②〜日暮れとシンクロ

    この日は用事を済ませてから下田に来て、市内の温泉ホテルに宿泊した(朝食のみ付いたプラン)。普通の町でビジネスホテルに泊まるよりも格安だった。下田に着いた時点では青空が残っていたが、歩いてホテルに向かい、チェックインしてから温泉に浸かり、街に出る頃になると日が暮れ始めていた。それが前回の記事で、その続きとなる。商店街を抜けて辿り着いたのは市中観光の目玉である「ペリーロード」だ。最後に来たのは小学校の時だと思う。平日の夕方なので、もう観光客は殆どいない。日が暮れるのと比例して、町は静かになっていく。明るいうちは大きく見えた町が、段々と狭く小さくなっていく。これは当たり前のことなのだ。下田市は人口でいえば約2万人の町だ。観光客が沢山来るし、港町の賑わいがあるにしても、そんなに大きな町である筈はない。考え方によれ...下田幻影②〜日暮れとシンクロ

    地域タグ:下田市

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