さるすべり菩提寺の空たかく高く#百日紅 #菩提寺 #墓掃除
はや四十路母の残せし君子蘭母から譲り受けた君子蘭が今年も咲きました。子かぶ、孫かぶと続いてはや四十年が過ぎました。
梅東風やわが生誕の日なりけり1月28日72歳うめごちやわがせいたんのひなりけり
雁が音のあまきに春のにほひ立つ雁が音:茎茶かりがねのあまきにはるのにおいたつ
天空は春の初風晴れ渡る
しあわせといふものありて去年今年
ゆらゆらと想ひゆれたる冬至のゆ
満天星のいろあざらけし冬日照るどうだんのいろあざらけしふゆひてるあざらけし:鮮やかである。
生誕の優しき夏の月上がる
竜泉の穹ひとすじの秋の雲
花手水かけひのみづの涼やかに花手水(はなちょうず) 筧(かけい)
枯れがれの薊の花や夏盛る
老鶯の声かろやかに梅子の忌
地にありてなほ紅の桜なるちにありてなおくれないのさくらなる俳句
孫の居て娘のいて嬉し春うららまごのいてこのいてうれしはるうらら
ものの芽のいざ動きだす深空なる
七十路とひとつの齢冬椿ななそじとひとつのよわいふゆつぱき
初笑おんすがたこそ輝ける
天に舞ひ地に黄金なる黄落期黄落期(こうらくき):黄葉した葉が落ちる頃のこと。黄葉した葉が風に舞ったり、地面を彩る様に秋の深まりを感じます。
涙せる斑鳩の里秋高し
菊花展天神の空晴れ渡る
母と子の在所言葉や秋祭在所:田舎
秋園の中の初宮参りなる
秋水の音幽かなる水車小屋しゅうすいのおとかすかなるすいしゃごや
天空の台風一過あふぎたる
秋天の 須弥山こへて 母逝けり
稲刈の鎌一閃を曳きにけりいねかりのかまいっせんをひはきにけり
今生の命あふるるけふの月
外にも出よ待宵の月上がり来しとにもでよまつよいのつきあがりきし
寂光の小倉の山や十三夜
白萩の里山さやか空まさを
天に青地に緑なる秋高し
初秋や優月てふ名のまご生るるはつあきやゆづきてふなのまごあるる
夏空の一日ひとひを愛しむる愛しむ(かなしむ):いとおしく思う
同級生想ひひとしお夏盛る
爽やかにたださわやかに夏の風吹く
小さき手のちさき糸くず星涼し
命欲し時間なほほし夏日影
遠嶺に田の面に夏の声聞こゆえんれいにたのもになつのこえきこゆ
十薬の花やおもてや雅景の忌
緑蔭の果てや光道開きけり
コロナ禍としるやしらずや梅子の忌
過去を捨て我をすて詩に生きるひと我:自己を常往のものとして執着するこころ 仏教
青葉風ふきぬく中を退院す
生と死のまあひや夏の空暮るるまあひ:間
吉祥の空や二層の虹立てる吉祥(きっしょう):よいことのあるきざし仏語
新緑や命の風の吹きぬくる
病棟の命あふるる夏の月
ろ吾妹子を連れて彼の地へ花衣わぎもこをつれてかのちへはなごろも
激痛の病棟ありて夏来る
執刀のメスや春光さしたるか8時半頃から手術です。
弥生町根津の躑躅や芳子の忌
たらちねの母おはしますはは子草
抗へどあらがへどなほ春疾風
抜歯せる若きドクター春うらら
あを深きパリ-の空や花林檎パリ在住のInstagram友の林檎の花を拝見して詠み詠みました。
醜草と言ふといへども春の草醜草(しこくさ)
ふりかへりふりかへり見む春女苑ふりかえりふりかえりみんはるじおん
蒼穹の深き美そらや花は実にそうきゅうのふかきみそらやはなはみに
春灯下蠢くやから執し見るしゅんとうかうごめくやからしゅうしみる執す:執着する
万感の須弥山のそら桜舞ふばんかんのしゅみせんのそらさくらまう須弥山∶古代インドの世界観の中心にそびえる山宇宙(そら)
ははそはの母のにほひのあればこそ
東雲の春のなぞへの朝なさなしののめのはるのなぞえのあさなさな東雲:明け方に東の空に棚引く雲なぞへ:傾斜地朝なさな:朝ごと
母の背まろみてひくし麦を踏む なかじははのせなまろみてひくしむぎをふむふと母を思い出しました。
吾妹子のなみだ愛しき春の雨わぎもこのなみだかなしきはるのあめ吾妹子(わぎもこ): 妻 愛し(かなし):いとおしい
チュ-リップ一輪たむけ卒業す
春昼や癌病棟に出頭す
医学部の棟幽かなる春北斗
国東のそらやそぼふる春の雨
かはたれの蕾ふたつや花の兄花の兄:梅の花 かはたれ:夕暮れ時
渓谷の流れ急くとも春のみづけいこくのながれせくともはるのみづ
すやすやすやねいき愛しき春のにはすやすやすや寝息かなしき春の庭
雛飾る今年は妻とふたりなる
春まけて華ひとひらのいろ美しき春まけて:春になって美し(はし):美しい
冬菫そはむらさきのにほひなる
わぎもこと命つがひや水温むわぎもこ:妻 つがひ:番
藁焚いて今年の飾納とす
七十路の祝ひこぞりて酒や酒
大神楽音色うるはし雨しづく
人日や出逢ひと別れありてなほ
初富士のその真白きを拝すなる 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。
”有り難う御座いました!どうぞ佳いお年をお迎え下さいませ。”
たをやかになほたをやかに年明くる なかじ
去年今年ふきぬく風の如くなる
去年今年添削の紅いとほしき
吾妹子とわれと聖夜の灯を纏ふわぎもことわれとせいやのひをまとうわぎもこ:妻
わが道もゆずもたゆたふ湯のけむりたゆたふ:定まる所なく揺れ動く
母いくつ娘幾つや年るる
秋津洲穹覆ひたる鱗雲あきつしまそらおおいたるうろこぐも秋津洲∶日本の本州の古代の名称(古事記)
幾千の命を抱き山眠る
健やかに只すこやかに日短日短:ひみじか
秋天の真中にタワー光りけり
星月夜ありがとうてふ汝のもとへ
あえかなる秋の薔薇のいろ美しきあえかなるあきのそうびのいろはしき#薔薇∶そうび あえか∶頼りない、弱々しいさま
烏瓜一つ吾娘の手傷ひとつ
朝外出や金木犀のにほひ来る
吉原は明治の屋並月今宵
鶏頭の燃えて墓石を照らしたる
繋がるる御霊のゆるる月こよひ
生業をもちてこそなれ古稀の秋生業;なりわい
送り火の照らせる京の都はも
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