詩を、歌詞を、時に、日々の語り部を。
もしかしたら、少数派であったかもしれない、というのは誰にでも、あなたにも経験のある事でしょう。それが辛い経験として記憶されてる人もいれば、はたまた、孤独の勇者たる、唯一無二の選民意識と捉える方もいらっしゃるでしょう。そしてそれらは、恥ずべき事ではなく、暖かく見守られています。感じ動く事は大切で、皆さんもご存知でしょう。では、それぞれの色彩豊かな人生談話を語りましょう。私はその中の一人に過ぎない。
かつて 詩人のバイロンは 祖国を離れ 郷愁の雨に濡れながらも 大海原へと身を投げだした 異国を追い求め続けた そして ここにもまた ドイツ フランス イスラエル と 駆け巡る迷い子がいる 同じく 異国の血液を輸血しながら 最後はどこへ向かうのだろう 今夜演じるのは そんな ...
年を追う事に得るのは 経験と老い 良い事も悪い事も 経験 老いの捉え方は その人次第 魅力と見るか否か 過去に留まったり 嫌う人 明日を不安がったり 未来を夢見る人 正解も間違いもない だってその人にしか分からない 痛みや悲しみがあるから その人にしか掴めない 輝かしい未来...
冬の澄みきった朝 窓を開け 煙草に火を付ける 珈琲を淹れる タバコの煙は出ていき コーヒーの香りある湯気も 出ていこうとする その窓から 鐘の音が 礼拝の讃美歌が 近くの教会から 転がり込んでくる 外では 雪がきらびやかにチラついている 旅は終わる 帰るべき場所へ 帰らねば...
結果が出ると 人間って 嬉しくなるもんだなって 思う 例えそれが 小さなものだったとしても でも だからって 結果が出ずとも その努力は無駄じゃない 残念なものだったとしても その何かに 突き動かされ 貴方は 感じ動いたのだから 堂々と 誇らしくしていればいい 誰かが 見て...
レストランで 朝から晩まで 働いて おもてなし 終わった後は ビールでも飲んで 今宵をおもてなし 夢物語は 今も昔も 変わらぬまま 少年のように ヨーロッパへと渡り 中東経由で 人生は 廻るメリーゴーランド あなたは 貴方を もてなしていますか
Noël クリスマス休暇 クリスチャンの ヨーロッパの 皆は 家族と共に 一時の休息 街も静まりかえる お正月のように 草木も小鳥のさえずりも 息を潜めるように 西へ向かった 古都Nantesの美しき旧市街 いくつかの小さいお店が開いていた 店主がやわらかな笑顔で言う J...
イスラエルでは 滅多に日本人と出くわす事はない エルサレムやテルアビブ等の 大都市ならともかく 私がいるような小さな街では 恐らく 日本人は私一人だと思う そんな中 日本大使館に出向けば 当たり前に日本人と出くわす 眼が合えば 心を見られてるような感覚に陥る 姿勢を正さねば...
パリから電車で1時間程 ベルギーとの国境沿い フランス北部 リール 雨のLille 旧市街を抜けて レトロな喫茶店で 彼女は珈琲で 男はビールで フランス語と 英語と 日本語が入り乱れ よい一日を、と別れて ホテルの窓から見てた パリへと向かう高速道路を リールの町並みを ...
仕事に費やしたドイツ生活 プライベートな時間など殆ど無く ただただ働きっぱなしだった それも自分で選んだ一つの選択 かけがえのない人生 だった 今では懐かしく すべては記憶となる 頭の中庭に 心の湖に 悲しみ 孤独さえ このドイツビールが語ってくれる お前さん、たまには、ド...
初めての夜のParis それは憧れだった でも 誰もが想う華やかなパリじゃない パリジェンヌ気取りでもない わたしのParis わたしだけのそれ ここに 映画があった 画家がいた 詩人がいた 大好きなそれら クロワッサンを食べ カプチーノを飲み サティを聴きながら 溶けてい...
エルサレムの中庭でパーティーは行われる アラブの商人が踊り始める 物売りの少年が口笛を吹いた 皆が一斉に輪を作った シーシャの煙に巻かれていった きらびやかな装飾品 ばら蒔かれた宗教本 口紅を塗り直す老婆 壁に嘆くは信仰深き民 東から西から同胞が駆けつける 桜桃の味に唸る ...
ジワタネホへ 行こうと言っていた オレ達も 目覚そうって もう一度やり直そうって オレ達のジワタネホ あの映画のように まだ何も始まっちゃいないって あのセリフのように 自分達を信じて 辛い出来事 あっという間の人生 こぼれる笑顔 幸せ 悲しみ 孤独 そしてまた 小さな幸せ...
その行方知れずのコリンヌを見たのは 路地裏の盛り場付近 そのあざとい理由を男は認めず エスプレッソ 飲まず見つめる 夕暮れ テラス ざわつく 泥棒 ドイツ語 賑わう 涙もろい性格 儚き欲望 現時点ではそれだけ 過度な決めつけに世間が溺れていく 見え隠れてる牧師の影 遊具と...
検察官がフランス語で仕掛ける 被告人はチュニジアに逃げ場を作っている 弁護士はしかしながら事の発端に的を絞り 笑いながら ロシアの手品師を召喚する そのあざとさに目を見張るイスラエルの陪審員 アルジェリア出身の 見事な証言 それはポーランドでの記憶 裁判官が何かを記した 妻...
あんなどっかの快楽は拝まず 見世物小屋で弾き語れ 今宵も 段取り良く進んだあと 口直しにシェリー酒で あんたはもうこの結末をアイシテル どんでん返し食らわす London訛りの女 大胆にステップ踏んで 人生談話と燃えた 夕べ どっかの哀しみと乾杯 急に始まる人形劇に手拍子 ...
アイリッシュウイスキーのボトルをマイク代わりに 彼は滑稽に踊る 椅子の上で 赤っ鼻がちょっぴり照れるみたい 揺れて 消えた 大多数の笑い屑を振り撒くあたり 例の事件は噂で終わるだろう アイリッシュウイスキーは今も琥珀色で 揺れて 消えた 今日も身震いする程冷たい夜 壊れる...
ようやくたどり着いた場所で獲物は狙われている 一くち、二くちと、裸体に渦巻く欲望に 光が遮断されるのを拝まされる しかし それはもう白昼夢の中では済んだ出来事であった プラハで既に在ったではないか 忘れたのか それは 漆黒の闇にそびえ立つカトリック教の修道院がバビロンの塔を...
如何にしてロードムービーが作られるのかを私は知っているし、今まさにその流れの中にある。それはこれからも続いていくだろうし、止まる術など初めから用意されておらず、そしてまた使命の如く、永遠に続いていくのだろう。子供の頃に描いた夢から現実の日々を実演する上での葛藤、暖かくも、と...
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