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初めての歌舞伎を楽しもう https://munakatayoko.hatenablog.com/

歌舞伎初心者に、歌舞伎の魅力を伝えます。 趣味は歌舞伎、文楽、落語、映画鑑賞。 ブログでは、初心者も通の方も納得する歌舞伎にまつわる楽しい話をつづっていきます。日常生活もぽちっと。

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2022/07/14

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  • 【2月22日】第12回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」忠臣蔵パート2

    前回に引き続き、『仮名手本忠臣蔵』をテーマに開催される第12回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」が2月22日(土)に開催されます。 あっという間に日にちがたち、開催まで1ヵ月を切っております。 前回、熱心にお話いただいた加古川本蔵のパートは今回3月歌舞伎座の通し上演ではカットとなりますね。残念ですが、長いお話なのでしょうがないですね。 今回の内容についてはもう少し情報が入ったらこちらでもお知らせしたいと思います♪お楽しみに。 そして、どんどん参加者は増えていますので、どうしようかな!と思っている方は迷わずお早目に申し込みをお願いします!(^^)/ 日時:2月22日(土)14:00…

  • 歌舞伎座7月以降の上演作品発表

    昨日、2025年7月以降に歌舞伎座で上演される上演作品が発表されました。 www.kabuki-bito.jp 7月以降のいつかは定かではありませんが、 『鬼平犯科帳』幸四郎 『野田版研辰の討たれ』勘九郎 三谷幸喜の作品 『超歌舞伎』 の4作品だそうです。 新作多いですね。全く歌舞伎を知らない人が歌舞伎を観るきっかけになるとは思いますが、新作は完成までに非常にエネルギーがかかりますから、これから半年で『研辰の討たれ』以外の3作品が新作って大丈夫かな。租製乱造にならないといいなと思います。 若手が古典を学ぶ機会がそれだけ減ってしまうというのも心配。 いい追い風になるとよいのですが。。。

  • 3月大歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』詳細発表

    今年は歌舞伎の3大名作が全て通しで上演されるということで、大変歌舞伎界隈は盛り上がっております。※歌舞伎の三大名作とは 『仮名手本忠臣蔵』『菅原伝授手習鑑』『義経千本桜』※通しとは? 昔の歌舞伎は丸一日中やっていたので、話が長い。全部やるのは現代ではむずかしく、見取りといって作品の中の人気の場のみ上演することが多い。(国立劇場主催では、通しでやることも多い)そして、3月の『仮名手本忠臣蔵』の出演予定者が発表された後、詳細の発表がなく、ファンはヤキモキヤキモキしていたのですが、 ついに詳細が発表されました。 幸四郎の出演なし。 これは大きな驚きを持ってうけとめられています。というのは、最初の予定…

  • 新春浅草歌舞伎、昼と夜をコンプリート。印象に残った人

    新春浅草歌舞伎。昨日夜の部をみました。これで昼と夜コンプリート。 今回は、昼の部と夜の部で同じ演目があって役者の違いなど見比べも楽しめますね。印象に残ったところをご紹介。一個人の感想ですが。 染五郎の武智十兵衛光秀(昼)と太郎冠者(夜) 鷹之資の武智十次郎光義(昼)と次郎冠者(夜) 鶴松の光秀妻操(昼)と静御前(夜) 左近の佐藤虎之助正清(昼)と初菊(夜)と曽我五郎(夜) 染五郎の武智十兵衛光秀(昼)と太郎冠者(夜) 良かったのは、昼の部の武智十兵衛光秀。染五郎です。またまたびっくりするほどよいので、いつもびっくりさせられます。竹藪から笠に顔を隠して現れます。じりじりゆっくりと笠をとって少しず…

  • 1/26 古典芸能への招待『妹背山婦女庭訓 御殿』と『山姥』!

    今月末のNHKEテレ「古典芸能への招待」は、うれしや昨年6月の時蔵襲名のときの『妹背山婦女庭訓 御殿』と『山姥』です。 「妹背山婦女庭訓」は長いお話ですが、この御殿の場は、「不思議の国のアリスのように、異次元の世界に迷い込んだお三輪ちゃん」のお話ですよ!(と時蔵さんが言っていて、わが意を得たり!だったのでした。) くわしくはこちらのブログにあらすじと感想を書いていますので読んでくださいね。 munakatayoko.hatenablog.com この時の舞台はとても時蔵のお三輪ちゃんが良かったことと、歌舞伎界の中の小川家が大集合して、悪い官女チームを結成し、お三輪ちゃんをいじめまくるところがと…

  • 阿修羅のごとく~Netflix版を観た!

    大変面白かった。「阿修羅のごとく」 Netflixは「地面師たち」と「サンクチュアリ」はとても面白かったけれどその後はご無沙汰でそろそろやめようかと思っていたけれど、やめなくてよかった。 昔観た印象的なシーンも再現 すでに何回か映像化されている向田邦子の「阿修羅のごとく」。私が見たのは1978年の土曜ドラマだが、それが再ドラマ化されてNetflixで見られるというのでさっそく観た。 1978年のときは長女綱子が加藤治子、次女巻子が八千草薫、三女滝子がいしだあゆみ、四女咲子が風吹ジュン。 今でも忘れられないシーンは、お母さんが夫の浮気の確たる証拠を手にしてガッとふすまに向かって投げつけるシーン。…

  • 今日のおやつ〜マルナンシェ

    今日のおやつは、家族が京都で買ってきてくれた「マルナンシェ ほうじ茶」しっとりとしているフィナンシェでありながら中にはほうじ茶の香りがホワッと。とてもおいしかった。 ほうじ茶のほか「和三盆」味もあるようです。箱もセンスがあって素敵です。ありがとう〜!

  • 花篭で食事(歌舞伎座3階)

    時系列が前後していますが、先日の夜の部では、幕間に花篭で食事をしました。5年ぶりくらい?いつもは、お腹いっぱい食べると眠くなるし、さりとてお腹がぐーぐーなるのもご迷惑。と言うことで、軽くサンドイッチなどを持参してちょっとだけお腹に入れる感じにしています。ですが、今回は久々の友人との歌舞伎見物だし、終わってから食事だと遅くなってしまうので、思い切って奮発。お正月だしね!事前予約のみ。 幕間に花篭に行くとすでに準備されているから、待たされてイライラもないし、味もいいです。私たちが頼んだのは花車膳。 通常価格3400円。 オンライン割3200円。 さらに私が歌舞伎会会員なので3100円。じわじわ安く…

  • 和樂2・3月号「にざたま」のすべて

    やっと購入!年末に売り出されましたが、伏せっており本屋に行けず。今日木挽町広場でやっと見つけましたー!話題の和樂。思った以上にすごいにざたま特集。 写真もすごいが、おふたりの楽屋前の暖簾の写真をパッと開くと、あらまあ楽屋の写真があったり。お二人の対談も。国宝カップルダブル年表は、お二人が生まれてから今までの軌跡が写真と共に見やすい構成で!そして、なんとおふたりの写真シールが付録に。どうするの、これ。どこに貼るの。いやもうすごいな。記事はこれからゆっくり読むことにして、まずは写真を愛でます。なにげに他のページも充実していて、義太夫の織太夫さんと三味線の清介さんの対談も!そこの写真の中に、藤蔵さん…

  • 『二人椀久』~誰にでもある幸せと絶望を美しく表現

    歌舞伎座夜の部に行きました。二つ目の演目が『二人椀久』でした。まずはこちらの感想から。 誰にでもある幸せと絶望を美しく表現 右近と壱太郎 『二人椀久』は、椀屋久兵衛という豪商が、松山太夫という傾城に入れあげてしまったため、座敷牢に入れられて発狂してしまったという実話を元に作られています。 すでに呆然自失のようになっている久兵衛が現れ松山を思い踊りながら、木の根元で眠ってしまうと、夢かうつつか松山が現れて踊ります。廓での楽しかった日々の思い出の中、二人はうっとりと踊りますが、長くは続きません。いつしか松山は消えてしまい、後に残された椀久は悲しみの中倒れていきます。 右近の久兵衛、松山太夫の壱太郎…

  • 新春浅草歌舞伎昼の部。華やかに。

    行ってきました。新春浅草歌舞伎は、若手主体で、若手が主役を張れるフレッシュな公演です。特に昨年までのチームメンバーが多く卒業し、今年から新たなメンバーになり、フレッシュ度も格別です。お正月は浅草界隈はとても混んでいるので、駅から時間に余裕を持っていた方がいいですよ。空いていれば5分くらいですが、お正月は15分はみておけば、安心かな。スターの手形を見ながら浅草公会堂へ急ぎます。七之助の手が意外とふっくらしていました。兄、勘九郎よりぽってりしてますね。踊っている時はあんなにシュッとした手なのに。昼の部は、11時開演で、13時45分には終演だったので、短かったですね。新国立劇場とエライ違いでした。中…

  • 初歌舞伎・新国立劇場『彦山権現誓助剣』(ひこさんごんげんちかいのすけだち)

    今年の初歌舞伎は初台の新国立劇場から! 本日初日。大変楽しゅうございました。ロビーも華やかです。 華やかなのは酒樽ではなくて、着物姿とかね。そういうことだけど笑。 『彦山権現誓助剣』は今回は通しなので発端からみることができて、話の筋もよくわかりました。 13時開演ですが、12時半から花道で獅子舞があって、お正月らしい気分が盛り上がりました。 菊五郎劇団ではありますが、いつもは出る萬壽、松緑などが出演なく、どうかなと思いましたが見劣りもなく、セリフも初日から完璧に仕上がっていて、また恒例の時事ネタや、手ぬぐい撒きもありました。 とにかく時蔵のお園ちゃんが大変よく、鎖鎌をぶん回すわ、ヒョウタン棚か…

  • おせち

    面倒なものは全部やめて、それでもなんとかできました。大きなお重は出さずじまい。 でもうちのお重、可愛いでしょ?

  • 新年明けましておめでとうございます

    年末から体調崩して、何もできなかったので、今頃おせちを作っています。と言ってもだいぶ短縮バージョン。 なんだかどれを作ってもイマイチ。 勘も悪いし段取りも悪い。 やらない方が良かったかな。初詣には行ってきました! おみくじは大吉!2年連続で嬉しいです。 今年もたくさんの素晴らしい出会いがありますように! (舞台だったり、人だったり、仕事だったり、土地だったり)今年もどうぞよろしくお願いします。

  • 新国立劇場の歌舞伎も楽しいよ。お正月

    いつものお正月なら、歌舞伎座のほか、浅草、新橋演舞場と国立劇場で歌舞伎が上演されていました。残念ながら今年も国立劇場主催は、新国立劇場での上演となります。 独特の楽しさがあった国立劇場のお正月。あれが過去のものになるとは。何とかしてほしいものです。 今年の新国立劇場では、『彦山権現誓助剣』(ひこさんごんげんちかいのすけだち)の通しです。 杉坂墓所からは、以下にあらすじ、見どころを参照してください。その前段というと、六助の師である吉岡一味斎が、にっくき京極内匠に闇討ちにされるところが描かれます。 杉坂墓所からは、以下にあらすじと見どころがありますので参照してくださいませ。 munakatayok…

  • 1月寿初春大歌舞伎・歌舞伎座演目紹介

    お正月の歌舞伎座演目をご紹介します! 昼の部 11:00開演 『寿曽我対面』(ことぶきそがのたいめん) 『陰陽師』(おんみょうじ) 『封印切』 夜の部 『熊谷陣屋』 『二人椀久』(ににんわんきゅう) 『大富豪同心』 上演スケジュール チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス 昼の部 11:00開演 『寿曽我対面』(ことぶきそがのたいめん) 11:00~11:46 お正月といえば、これですね!曽我兄弟が仇に出会って、ぐぬぬ!となるというだけの1時間足らずの芝居なのですが、まるで歌舞伎のおもちゃ箱のようにたくさんのキャラクターが出てきて楽しいです。仇討ちなのに、なぜめでたい演目とされるでしょうか。日…

  • 1月1日から4日まで。「古典芸能への招待」にどっぷりつかろう

    毎日テレビの放映情報ばかりが続き、すみません。芝居小屋は幕を下ろし、こちら未だ病が完治せず、お外にもいけず、ベッドの中からぽちぽちと打っているブログゆえ、出せる情報は限られているのですが、それよりもやはり年末年始は歌舞伎情報が多い!こんな時に 「歌舞伎でもいっちょ見てみるかー」と思ってくれる人が1人でもいれば嬉しいな。 今日ご紹介するのはまたもや「古典芸能への招待」 www.nhk.jp 1月1日から4日まで、今までの再放送とはなりますが、どれも選りすぐりの舞台です。 でも朝の6時から8時ですって😅 1日の『文七元結』と『太刀盗人』 2023年博多座での舞台ですね。どちらも気楽に楽しめます。こ…

  • 本日NHKBS「大富豪同心」放映

    本日19:30より「大富豪同心」スペシャルですよ~。 www.nhk.jp 主人公は歌舞伎役者の中村隼人。歌舞伎界きってのイケメンボーイ。しかも清々しくさわやか。ほかにも松也、幸四郎という歌舞伎役者が出てきます。が、今回ぜひ観てほしいなと思うのは、「大富豪同心」が初の歌舞伎化となり、1月の歌舞伎座で上演されるからです。歌舞伎ファンならもう知っていると思いますが、よし、来年から歌舞伎をちょっと観てみようかななんて思う方はぜひ、今晩「大富豪同心」を見てください! そうだ。テレビの「大富豪同心」を見ていて中村隼人が気になっている人はぜひ、歌舞伎座にも行って本物を見てくださいね~。 「大富豪同心」はイ…

  • 2024年のベストテン

    今年もベストテンを考える時期になりました。 素晴らしい舞台をありがとうございます。 1月 息子 上質の短編小説を観るよう。白鸚の芸の深さよ munakatayoko.hatenablog.com 2月 野崎村 鶴松のお光ちゃんが切なくて泣かされましたなあ munakatayoko.hatenablog.com 2月 籠釣瓶 哀れ八ツ橋、狂気の次郎左衛門に中村兄弟新境地 munakatayoko.hatenablog.com 3月 綱豊卿 なんならポスターだけで1等賞 munakatayoko.hatenablog.com 4月 夏祭浪花鑑 愛之助 数々の見得がバシバシと決まって本当に気持ちがよ…

  • 風邪

    千穐楽の幕が降りたら、なんだか気が抜けたのか、風邪をひいてしまいました。まるで風船がシューっと萎んだようにやる気が失せていると思ったら、今朝から喉が痛くて熱も出てしまいました。やることはいっぱいあるんだけどなあ。困った困った。とりあえず寝ています。 いくらでも寝られます。どうぞ皆さんもお気をつけて。しゅん。。

  • 千穐楽。

    本日千穐楽 千穐楽という言葉 本日千穐楽 本日は、歌舞伎座と新橋演舞場の千穐楽でした。 無事に千穐楽を迎えることができて、よかった。おめでとうございます。 どちらも見ごたえのある舞台を見せてくれて、充実していました。2024年のよいしめくくりとなりましたね。 私は千穐楽はどちらにも行けませんでしたが、たくさんの人に拍手でねぎらわれていたことでしょう。新橋演舞場はカーテンコールもさぞかし何度も行われたことでしょう。 歌舞伎座はどうかな。1部の「あらしのよるに」では、精四郎さんの最後の口上ご挨拶に、お世話になった人の名前にいつもよりたくさんの人の名が挙げられたようです。やっぱり涙涙かな。カーテンコ…

  • 12/29 古典芸能への招待 Eテレは『大津絵道成寺』と『元禄忠臣蔵 仙石屋敷』

    今月末のNHKEテレ「古典芸能への招待」は恒例の京都南座の「顔見世」の舞台です。 『大津絵道成寺』と『元禄忠臣蔵 仙石屋敷』 『大津絵道成寺』は、片岡愛之助が主役の予定でしたが事故のため、急遽壱太郎が代役をつとめました。いつかやりたいと思っていたそうですが、こんなに早くやることになるとは本人もおどろいたことでしょう。それにしても壱太郎は昼の部で『蝶々夫人』の主役。『ぢいさんばあさん』のきく、夜の部では『五所五郎蔵』の皐月を演じている上に、この代役。本当に大車輪の活躍でしたね。 『大津絵道成寺』は楽しいですよ。絵から飛び出したキャラ達が縦横無尽に駆け巡りますが演じるのは一人。 壱太郎の早替わりを…

  • 圧巻の『天守物語』團子あっぱれ。玉様すばらし

    昨年に引き続き今年も上演された『天守物語』。 昨年も素晴らしかったが、さらにバージョンアップしていて、玉三郎のあくなき探究心には敬意と驚き、賞賛しかない。 バージョンアップし続ける舞台 團子図書之助が図書之助すぎる 描かれる世界が縦横無尽 バージョンアップし続ける舞台 実は、先日某忘年会で「今年1年間のベストの舞台について一人ずつ言う」というお題があった。まだ12月の舞台を全部見ていない人も多かったので、今年の舞台だけではなく昨年の12月からも候補を挙げてよいということになった。そうなると、私にとってベストは昨年12月の『天守物語』だった。 で忘年会のあと、今年の『天守物語』をみて、はっきりと…

  • 『仮名手本忠臣蔵』をどう見るか~人は誰のために死ねるか、死ねないか。

    お天気にも恵まれた12月15日(日)第11回「作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ」が神楽坂の赤城神社で行われました。概要をレポートいたします。 それは義か、不義か おかると本蔵に注目をする 誰のために死ねるのか。死ねないのか。 次回は2月22日(土) ▲準備中 ▲打ち合わせ中! 今回のテーマは『仮名手本忠臣蔵』。2回に分けての講座の今回は第1回目。 来年の3月に歌舞伎座にて通しで『仮名手本忠臣蔵』が上演されるとあって、講師お二人も気合が入っておりました! とはいうものの、忠臣蔵を知らない層が増えているとのこと。 大学で若者に教えている木ノ下さんによれば、今の学生はほとんど忠臣蔵を知ら…

  • 『舞鶴雪月花』〜おかしくてちょっと胸がキュン

    12月の3部。 17世勘三郎のために作られたという変化舞踊を孫の勘九郎が踊り尽くす。 舞鶴は、17世勘三郎の俳名だそうな。春の桜の精は、可憐に。驚くほどのスピードの早替わりもあった。 秋のまつ虫は、長三郎と。そして最後は冬の雪だるま。恋心が熱くなって思わず溶けそうになる我が身。ぼろぼろと熱いハートに溶ける我が身を慌てて取ってつけたりして滑稽だけれどちょっと哀れ。なんだろう?ただおかしいだけではないペーソスを感じる素敵な舞踊だった。そして、最後は朝日が昇り、気温が上がり、雪だるまは溶けていく。それをどういうふうに表現するのか楽しみだったが、よろよろと、カクンと、そして倒れて、セリに落ちていって、…

  • 作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ第11回

    作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 無事終了しました。 テーマは『仮名手本忠臣蔵』 詳しくは後ほどレポートしますが、3月の歌舞伎座での通し狂言が大変楽しみになる内容でした。神楽坂の赤城神社。大変雰囲気も良いだけでなくアクセスも良いのでありがたいです。 おまけに神楽坂ですから、打ち上げの会場にも困りません(って、スタッフが探してくれたんですが) 赤城神社 乾杯よ♪

  • 石井いり豆店 小石川

    所用あり、小石川へ。豆好きにはたまらんお店を教えてもらいました。石井いり豆店。創業明治20年! 日露戦争!? この風情を見てください。 おみせの中では、ざざーざざーっとお豆を炒っていました! そしてうまーい豆。 いただきまーす!

  • 朧の森に棲む鬼

    やっと観に行ってきました。 新橋演舞場。『朧の森に棲む鬼』 本日は松也ライでした。 ▲好きな言葉 なかなか素敵な大道具と演出でした。宙乗りも花道もバッチリ見える席。声は若干聞こえづらいかなあ。パンフレットが大変良いです。 帰りは歌舞伎座の前を通ってご挨拶。ここから見ると、屋上庭園の緑がちょぼちょぼ見えて歌舞伎座の髪の毛みたい。大好きな歌舞伎座。朧の森に棲む鬼については別稿でまた。書けるかな?

  • 『あらしのよるに』で劇中口上

    先の記事でもかいたように、今月の1部『あらしのよるに』の中で、劇中口上がありました。 劇中口上とは 精四郎とかいて「きよしろう」 「門閥外」にとって希望ある歌舞伎界のために。 劇中口上とは 口上というのは、役者が観客に向かって挨拶をすることです。「今度これこれこういうものがこういう新たな名前になります」というご挨拶は襲名の時に披露される口上です。大きな名前の襲名でずらりと役者が羽織はかまの正装で並んで一幕つけて口上をすることもありますし、芝居の中で芝居の衣裳もそのままに行うこともあります。この芝居の中で行われる口上を「劇中口上」と言います。劇中口上では、芝居の途中で、いきなり「狂言半ばではござ…

  • 学食って安くて美味!

    今日は調べ物があって明治大学和泉校舎の図書館へ。お昼は学食で。いやー安くて美味しい! 安いとは思ってたけど、味に期待はしてなかったからびっくり。 ▲これはご飯を小盛りにしてもらってます。 本日のランチA 540円しかも大豆ミートのトマト煮込みハンバーグなんてヘルシーだし!今日のメニューはこんな感じ。 ほかにもいろいろ ハマりそうー!若者たちよ。 しっかり食べて勉学に励んでください!そしておばさんにも時々お相伴させてね。

  • 『あらしのよるに』~おのれを信じ、自分らしく生きようというメッセージが心打つ

    私にとっては2016年の歌舞伎座以来の『あらしのよるに』でした。 原作は絵本 菊之助のめい 獅童のがぶ 獅童と勘三郎 松緑のぎろ 演出や大道具 衣裳 小さな子にもおすすめできる。いじめられている子にもおすすめできる 原作は絵本 原作は絵本「あらしのよるに」(きむらゆういち)。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。え?それがきっかけ?と思われる方もいると思います。そうなんです。 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それ…

  • 今年の目標で達成したものは…

    今年の目標はいくつかあったのですが、たった一つだけ、目標到達できたものがあります。 それが年間ブログ投稿数!今年の目標は240件でした!このブログは244件目です。 私ははてなブログを始めたのが2014年。そう、今年でちょうど10年になります。その割には読者数は少ないですが(;^_^A ブログを始めた2014年の総投稿数は1件でした!2015年(9)2016 (8)2017 (44)2018 (47)2019 (33)2020(58)2021(104)2022(167)2023(215) です! 最初は全然書けなかったんですね。 2019年にさらに減っているのですが、これは仕事がめちゃくちゃ忙…

  • 第547回花形演芸会

    今日は、花形演芸会へ。@大和田伝承ホール 柳家 㐂三郎 まんじゅう大帝国 爆笑問題 玉川太福 柳家 㐂三郎 印象的だったのは、柳家 㐂三郎。今回で花形演芸会卒業とのことですが、不覚にも初めて知りました。「夢八」という落語も面白かったし、話す「間」がとってもいい。若手の落語は早すぎて、聞いていてこちらが窒息しそうになってしまいますがこの人はその点違いました。 柳家さん喬の弟子とのことなので、5代目柳家小さんの孫弟子ってこと?うわあ。とてもうれしい。あの「間」の良さは小さん譲りだったのか~。 さん喬さんもよく知らないのですが(すみません)今Wikipedea見たら小さんに弟子入りする前には圓窓に教…

  • 『加賀鳶』かっこええ人と、かっこ悪い人とのギャップが楽しい

    ▲松緑道玄かっこえ~!ところがこれが間抜けなのよ 簡単なあらすじ 登場人物 もう少し詳しく! ■ズラリと並ぶ加賀鳶たち。大喧嘩一触即発で待った! ■ある夜の殺人事件 ■道玄の家 ■伊勢屋 ■道玄の家 ■大詰め 〇みどころ ■加賀鳶がかっこええ! ■梅吉と道玄は一人二役 ■失敗続きの悪党道玄 ■大詰めのおかしみだんまり これはちょっと予習をしておいたほうが良いと思います。 世話物なのでそんなに難しいというものではないのですが、とにかく前半と後半が全然つながらないので、ん?あれはどうなったんだ?と考えていると置いてけぼりになってしまいます。そこがわかっていると面白いです。どうして前半と後半がつなが…

  • 一幕見ツアー開催しました。

    久々に一幕見ツアーを開催しました。半年ぶりです。5月にうちのにゃんこが具合が悪くなったため、色々と予定が立てられず体験を企画することができなくなってしまいました。6月に虹の橋を渡ってしまいましたが、どうもそれから気が向かず、企画をしていなかったんです。今年は毎月1度はやろうと目標をたてて、5月まではやっていたのに…。 今回はリクエストがあったので、やることに。結果的にはやってよかった。久々だったのでいろいろとモタついてしまい、やっぱり定期的にやらないとダメだな!と反省です。よい機会を与えてくださって、ゲストさんには感謝です。 あたたかくてねえ、いい日でした。なんだか日本は12月が穏やかで過ごし…

  • 12月歌舞伎座初日あけましたー

    本日。12月歌舞伎座初日です! 12月というのに汗ばむほどの陽気です。 2月の演目が発表になってました! 國矢さん、襲名おめでとうございます。劇中口上あり、グッときました。 2階ロビーでは團蔵さんが追悼されていました。お別れをしました。1部の「あらしのよるに」のサイン会のお知らせ。作者の木村さんがいらっしゃいました。

  • 早明戦!伝統の早明戦ラグビー

    久々に勝てて、むちゃくちゃ気持ちいいです! しかも試合内容も良かったなあ。 追いつ追われつの展開で、最後は勝ち切った。ここ数年の鬱憤を晴らす良い試合でした! 銀杏並木を愛で 乾杯しました!いえーい!

  • 今月の振り返り 2024年11月

    今月は前半(中旬?)に北海道に行ってその後発熱というおまけがちょっと残念な月でしたが、なんとか前半と後半で歌舞伎座と巡業と明治座昼夜と能を観ることができました。仕事もしてます^^; 歌舞伎座 歌舞伎座の「ようこそ歌舞伎座へ」は企画として、1年に1回くらい今後もアリだろうなとは思いました。 munakatayoko.hatenablog.com 巡業 munakatayoko.hatenablog.com 私は初日近くに行ったのでもうずいぶん前のことのようですが、昨日千穐楽だったよう。全国各地を回り、その都度会場が違うので勝手が違って本当に大変だと思うのに皆さん楽しそう。怪我なく無事に終わって良…

  • 今日は中村吉右衛門の命日。そして丑之助くんの誕生日

    今日は11月28日。 2代目中村吉右衛門が亡くなって3年が経ちました。 今でも気持ちは変わらないので、こちらのブログを上げておきます。 munakatayoko.hatenablog.com そして吉右衛門が愛する孫の丑之助くんは11歳に。 ここ1年でますます大きく、上手くなっている丑之助くんですが、吉右衛門の命日を吉右衛門が愛した「丑之助」の名前で過ごすのはこれが最後なんですねえ。 来年、丑之助くんは6代目尾上菊之助を襲名します。 もちろん吉右衛門は天国から目を細めてその襲名を見守ることと思いますが、丑之助じゃなくなるのはちょっぴり寂しいのかな? 77歳のままずっと変わらず天国にいる吉右衛門…

  • 歌舞伎座12月の演目紹介~名作めじろおし♪

    歌舞伎座12月の演目紹介です。2024年の締めくくりはかなり面白いですよ♪ 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 2部 15:00~ 『加賀鳶』 『鷺娘』 3部 18:20~ 『舞鶴雪月花』 『天守物語』 上演スケジュール チケット金額、売り場 1部 11:00~ 『あらしのよるに』 原作は絵本「あらしのよるに」。小さい子どもがいれば読んだことのある人も多いのではないでしょうか?この原作をNHKEテレの「てれび絵本」で中村獅童が読み聞かせをしたことが発端となって、歌舞伎化となったんです。すごいでしょ? 獅童はそのとき、オオカミやヤギの出演者すべての動物の声を語り分けたのだけれど、それよりもそ…

  • 明治座昼の部を観る 『車引』『一本刀土俵入』『藤娘』

    明治座昼の部を観ました。 『車引』 『一本刀土俵入』 『藤娘』 こちらも夜の部同様行ってよかった。勘九郎、七之助が出るということでそれなりに期待して観に行くわけですが、こちらの期待の上の上を見せてくれるというのは本当にすごいことですね。 『車引』 これはもう私も大好きな歌舞伎らしさ満載の演目ですからね。はい、よかったです。 munakatayoko.hatenablog.com 私が印象的だったのは松王丸の彦三郎と藤原時平公の楽善。 特に楽善は、81歳。それほど身体も大きいわけではなく最近ではあまり大きな動きをするお役はしていません。時平はどろどろどろっと出てくるだけなのであっちに行ったりこっ…

  • 明治座夜の部を観る『鎌倉三代記』と『お染七役』

    16日に明治座夜の部に行って来ました。ちょうど前日に狂言と能を観てきたところだったので、まさに「能は武道。歌舞伎はエンタメ」を実感することとなりました。どっちもいいですねえ。 鎌倉三代記 詳しいあらすじ(前半)や見どころはこちらを読んでくださいね↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com 三浦之助義村がよろよろと深手を負って出てきます。巳之助がよかったですねえ。 深手を負いつつも母を見舞いに戦場から駆け付けますが、母は毅然として会うことを拒絶します。歌女之丞の、ピシリとした気丈な母ぶりにこちらの背筋ものびるようです。 時姫(米吉)がちょっと現代風なようなセリフ回しが気に…

  • 【明日放映】NHK「古典芸能への招待」で三島村で中村屋が上演の『俊寛』

    24日の「古典芸能への招待」(NHKEテレ9:00~)は、硫黄島三島村で行われた中村屋の俊寛です。 www.nhk.jp 『俊寛』はいうまでもなく、他のふたりとともに鬼界が島に流人となった俊寛が一人ご赦免を受けられず、取り残されてしまうという平家物語に基づいているお話です。 ただ歌舞伎化にあたっては、近松がもうひとひねり解釈を加えているのでグッとお話に深みが増しています。それは、平家物語では「自分だけご赦免になるリストに入っていなかった。嘆き」なのですが、歌舞伎の『俊寛』では「自ら残る判断をする」ということです。詳しくはこちらで。 ↓ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog…

  • バースデー観劇で感激♪ ~#ようこそ歌舞伎座へ

    本日は、私の誕生日です。歌舞伎界では時蔵さんと一緒の誕生日なので大変誇らしいです(笑)。一般社会での著名な方といえば、和歌山のアドベンチャーワールドの楓浜も11月22日です。パンダと時蔵と私。。。ユニークなコンビですね… さて、今年もバースデー観劇。 ちょうど「ようこそ歌舞伎座へ」という企画で大変リーズナブルになっていますので、1階へ降り立ちました。やっぱり歌舞伎座の1階いいですねえ。めったに行けないからこその特別感がうれしい! 前の席とのスペースもたっぷりあって、私のような足の短い人間ですと、のびのび足が延ばせるほどです。今日は前楽(千穐楽の前日)のせいか、平日にもかかわらず結構な混雑ぶり。…

  • 北海道よさようなら

    いよいよ北海道にさようならです。本当に自然が素晴らしかった。 ▲空港でついつい買ってしまうおみやげ。 ラーメンは、ホテルで350円。空港の外で400円だったのが空港の中で200円だったので思わず買ったのですが、「外にあったのは2食分だったよね」と言われてガチョーンでした。 ターミナルビルから飛行機へ通じるボーディング・ブリッジには旭山動物園の動物たちのイラストが!会いたかったよ~~。いつの日か会えると信じてます涙。 美しく光が舞い降りてきました! 抹茶チョコとプレーンチョコの組み合わせのような景色(食いしん坊すぎるか?) その後雲の上へ!天国のような景色がそこにありました。 無事に家に帰りつき…

  • ケンとメリーの木

    北海道→続きます 翌日はもう帰路につく日。旭川空港までドライブですがちょっとだけ遠回りして、ケンとメリーの木やら、マイルドセブンの丘やら見てきました。 途中の景色はうまく撮れなかったけれど、広大な北海道の景色を満喫できました。 ケンとメリーの木というのは、ある年代以上の人にしかなじみはないでしょうが、昭和47年日産スカイラインのテレビコマーシャルに使われた木です。 まだ頑張っているのね。 「寿命がちかづいているのでこの木および周囲の畑に危害を加えないようにお願いいたします」なんて看板が立ててありましたよ。いたずらする人が多かったんでしょうね、ホントにしょうもない!! この看板がたてられたのが2…

  • ラビスタ大雪山に泊まる

    旭岳ロープウェイから宿は、車ですぐ。 夕方にふと気づいて窓の外を見ると、すばらしいマジックアワーでした。 夕食はフレンチを選択しました。 お腹いっぱい。。 温泉に入って寝るだけです。 ちょっと山小屋風で素敵なホテルです。 昔の自転車?

  • 大雪山旭岳ロープウェイ

    →続きます。大雪山旭岳ロープウェイに乗りました。天気は最高。景色は雄大。 大雪山は「神々の遊ぶ庭」と言われているそうですが、本当にそんな感じでした。圧倒されました。 大雪山脈 2291mの旭岳を最高峰に、50kmに渡って連なる2000m級の山々の総称です。総面積は23万ヘクタールあり、これだけの広がりを持った山地は日本に例がありません。ビデオではないのでわかりづらいのですが、雪の降り積もる木々はまるでクリスマスツリーの行進のよう。 遠くに臨む山々と旭岳の間の空間は、神々が遊ぶ庭。 天気が良くて霧氷や樹氷は日を浴びて光り輝いていました。頂上まで着いて、お散歩コース600mのところまで歩いてパウダ…

  • 白ひげの滝

    →続きます。大雪山に行く途中で、白ひげの滝を見ました。 さっきの青い池の上流です。なかなか壮大な景色ですが、なんだか普通の滝と違うと思いませんか?そう。川がどうっと流れているのではなくて、崖の途中から水が出ているんですよね。滝の出口の上の地層は、20万年前だそうです。柱状節理が見られるということでしたが、よくわからなかったな。残念。滝の出口の下はもっと古い地層とのことです!この二つの地層の間から地下水が流れ出ているんですね。青い池と同じで、ここの水も青く見えます。石が白くなっているのもそのせいかな。さて、ここからはすぐ。 いよいよ大雪山です。続きます munakatayoko.hatenabl…

  • 青い池

    →続きます。北海道2日目。 今日は大雪山に向かいます。途中ドライブしながらのんびり行きます。青い池幻想的な池の写真を見て、一度見てみたいと思っていました。上流の「白ひげの滝」からアルミニウムを含んだ水が美瑛川に流れ、コロイドが生成され、太陽光が水中のコロイド粒子と衝突して青く見えるという説明書きがありました。 もう少し原生林っぽくて 神秘的なムードが漂っているかと思いきやそーーーーでもなかったです。観光客がそこそこいまして、青いソフトクリームなども売られていました。私たちは午前中行って、そこそこ人はいたのですが、午後はもっと人が多いそうです。 もし行くなら午前中がおすすめです。 また結構地面が…

  • 川村カ子ト(かねと)アイヌ記念館

    →北海道旅行、続きます。 川村カ子トアイヌ記念館は、アイヌの歴史を伝え、未来へつなぐために再建された記念館です。旭川のアイヌは伝統的な生活を禁止され、住む場所を変えるよう命じられ、新しい職業に就こうにもアイヌだからというだけで給料は半分にされていたそうです。測量に従事して道内の各地で測量を行った川村カ子トは、親族たちと努力を重ねて道内ばかりではなく、朝鮮、長野県など多くの危険な地域で(給料は半分で)測量を行ったそうです。この記念館ではカ子トの偉業だけではなく、アイヌの人たちの文化を伝える工芸品なども多く飾られていました。その一つが熊の彫り物です。鮭を咥えた木彫りの熊。昭和時代にはどの家庭にもひ…

  • 吉田箕助さん亡くなる

    北海道旅行にうつつを抜かしていたところ、悲しいニュースを知りました。昨日、人形遣いの吉田簑助さんが亡くなったとのことです。とても悲しいです。 簑助さんは、私が大学生の頃に新進気鋭の若手として活躍しており、それはそれは素晴らしい遣い手で、当時は歌舞伎より文楽の方が好きだったのは簑助さんのおかげと言っても過言ではありません。それは、人形の首を傾ける、肩を落とす、手を添える、背中の線、姿勢、視線、本当に人間よりも人間らしく色気があり、訴えかける情が深く、素晴らしかったからなのです。人形に魂がこもっているとはまさに簑助さんの遣いならではでした。当時は三味線の鶴沢清治さん(今もご活躍)と共に見逃せない若…

  • 神居古潭(カムイコタン)魔神の住む場所

    →続きます。ラーメン村から、30分ほど車を走らせるとカムイコタン。カムイコタンというのはアイヌ語で 「神のいる村」橋がなかった頃は、ここを渡るのは至難の業。通行人を苦しめる難所だったので、ここにいる神様は魔神だったとも言われています。激流にのまれて死んだ人も多かったそうです。 石狩川を渡る橋が、神居大橋です。 下をのぞけば川の流れはとても急です。 ▲激流渦巻く。橋を渡ると、明治時代に開通した函館本線の「神居古潭」(かむいこたん)駅跡があります。今でも駅舎跡がありSLが展示されています。 そしてお気づきの方がいるかもしれませんが、この橋では今年悲惨な事件が起こりました。この橋から突き落とされて若…

  • 旭川でラーメンを食べる

    北海道に来ています。昨日から。 旭山動物園に行きたかったのですが なんと4日から10日まで冬季準備のためお休み。 それがわかったのが行く4日前。間抜けすぎますねえ。旭川に着いたのはお昼。宿泊も旭川。 動物園に行けなくてとても残念ですが、楽しい旅にします。とほほ。旭川は寒いので、ダウンジャケット、帽子、手袋、さらにダウンの下に着ることのできるダウンベストも用意。しかも飛行機や建物内は暑いと思うので、調節できるような服装で。空港に着くと空気はキリリと冷たく、雪がちらほら。移動はレンタカーです。まずはこれ。旭川ラーメンで腹ごしらえ。 旭川ラーメン村の「青葉」にて。 次は車でカムイコタンへ。

  • 【レポ】公文協主催松竹大歌舞伎~たましんRISURUホール 立川市

    →続きます。10月31日の藤沢市民会館を皮切りに、全国津々浦々をめぐる巡業公演。その3日目、立川のたましんRISURUホールに行ってきました。 ご挨拶 引窓 身替座禅 ご挨拶 隼人くんが素顔で登場ということで、楽しみにしておりました。ちらちらと花道あたりを意識して観ていたのですが、なんと登場したのは下手側の通路から!通路を通って、客席の中をハイタッチしながら舞台へという。いきなり度肝を抜かれて観客も大興奮!品のよい王子様っぷりがうるわしい。 舞台では、双蝶々曲輪日記「引窓」のあらすじやみどころなどコンパクトに説明したり、ちょうど高校時代の恩師が観劇に来ていてマイクを渡してお話をしたり。「僕って…

  • 巡業が始まっています~。主演中村隼人

    令和6年度(公社)全国公立文化施設協会主催松竹大歌舞伎が10月31日からはじまっています。10月31日から11月25日まで全国を回りますよ。皆さんの住んでいるところのお近くに行きましたらぜひ。お値段が安いのも巡業の魅力です! www.kabuki-bito.jp ごあいさつ 双蝶々曲輪日記「引窓」 身替座禅 こんな内容です。 ごあいさつ 中村隼人が素顔でご挨拶。いやはやドキドキしますね。 浅草歌舞伎などで「お年玉」と称して若手俳優がご挨拶をしてくれることはありますが、誰がご挨拶をしてくれるかわからなかったりします。でも今回の巡業では全部「中村隼人」。私、隼人ファンの友達と行くので、自然と私もア…

  • 【初日】11月歌舞伎座特別公演「ようこそ歌舞伎座へ」行って来た♪

    初日はいいですねえ。 ウキウキします。 今月の歌舞伎座は、特別公演で「ようこそ歌舞伎座へ」 スタンプラリーあり、それに絡めて小道具の展示もあり、フォトスポットも。 スタンプラリーは、1階から3階まで巡ることができるので、初めて歌舞伎座に入った人もあちこち行けていいなと思いました。ぜひスタンプばかりに集中せず、あちこちキョロキョロしてほしいですね!▲とても重くてびっくりの衣裳の鎧 ▲スタンプラリーコンプリート歌舞伎の見方は、40分。 インバウンドの方にもわかりやすいような、歌舞伎鑑賞教室のような内容です。最初は虎之介くんがスーツに蝶ネクタイで現れました。音楽も洋楽。映像からは、幸四郎さんがご案内…

  • 作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 第11回は 「仮名手本忠臣蔵」ですよっと!木ノ下裕一×田中綾乃

    みなさまお待ちかね。 木ノ下裕一さんと田中綾乃さんの 作者と劇評家のコトバで読み解く歌舞伎のセカイ 第11回の告知です! 今回のテーマは「仮名手本忠臣蔵」ですよ! 日時は、討ち入りの翌日!12月15日です! おのおのがた。赤城神社参集殿へ参集せよ。 来年の3月の歌舞伎座は「仮名手本忠臣蔵」の昼夜通しが決まっております。 今から、誰が由良之助だろう、誰が高師直だろう、塩冶判官は誰がやるのだ。彼ではないか?いや彼はどこどこ座に出るはずだから、こちらには出ないだろうと、歌舞伎ファンたちはあれこれ想像しているわけですが、とにかく楽しみにしていることは間違いありません。 歌舞伎座で「仮名手本忠臣蔵」が出…

  • 今月の振り返り 202411

    今月は途中まで真夏みたいに暑くて、急に秋になりましたね。もう少し秋の期間が長くあってほしいところです。 さて、今月は初旬に松本、名古屋、中旬に那須(これは歌舞伎とは無関係)に行ったのと仕事が忙しかったことでヘタレなワタクシにとってはハードな月となりました。 歌舞伎座は、パスポートをギリギリ元取ったというかんじでしょうか。何とか昼、夜、2回ずつ行くことができました。 松本 木ノ下歌舞伎 楽しかったなあ!おまけの旅がなお楽し。 munakatayoko.hatenablog.com 御園座 錦秋花形歌舞伎 munakatayoko.hatenablog.com そのあと芸談を聞く会 munakat…

  • 明治座11月花形歌舞伎 演目紹介!

    さあ!待ってました。11月の明治座です。 昼の部 菅原伝授手習鑑~車引 一本刀土俵入 藤娘 夜の部 鎌倉三代記 お染の七役 明治座の紹介はこちら! 昼の部 菅原伝授手習鑑~車引 歌舞伎の様式美たっぷりでとても楽しいです。 munakatayoko.hatenablog.com 一本刀土俵入 泣かされます。勘九郎が多分絶品。 munakatayoko.hatenablog.com 藤娘 今回は、米吉が藤娘を踊ります!愛らしい藤の精が楽しみですね。munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 鎌倉三代記 予習をしておけば、ぐっと楽しめます! 三浦之助が巳之助!いいと思います! m…

  • 『鎌倉三代記』~登場人物と背景、簡単なあらすじをおさえておこう!

    これは、初めて観るにはちょっと手ごわいですよ。予習しておきましょ。時間がなければ登場人物だけでも押さえておきましょう! 長いお話です。今回の絹川村閑居の場は原作の7段目にあたります。それまでの御話を絡めながら背景と登場人物をご紹介します。 背景 鎌倉時代の鎌倉(北條時政)VS京都(源頼家)に設定されていますが、実際は大坂夏の陣(豊臣VS徳川)を脚色している作品です。江戸時代には、徳川を批判するような芝居を上演することはできなかったからですね。 登場人物 三浦之助義村 豊臣秀頼の乳母の子木村重成がモデルと言われています。木村重成は、大坂夏の陣で最期を迎えますが、自身の最期を覚悟して髪(よろい?)…

  • 正月歌舞伎座で『大富豪同心』!

    うわ~~。大変でげす。 今日発表になった1月の歌舞伎座。 夜の部の最後に、『大富豪同心』ですって! もちろん中村隼人くんです。 清少将が巳之助ってのがいいですねえ。 美鈴ちゃんは壱太郎。立ち回り練習しないと! 松也はでないんですね。 これは大変楽しみです! 暮れにはテレビで「大富豪同心」あるらしいですし、すごいなあ。 お金をばらまくぼんぼんというのが、通常だったら下品になりそうなところ、隼人だとまったくそうならないので、本当にこれは当たり役かと思います。 年の初めの最後の〆が「大富豪同心」でいいの?っていう気もしないでもないです。 www.kabuki-bito.jp その他の演目についてはお…

  • うくらいま食堂 調布市仙川

    今月、たまたま入ったレストランがとてもすてきだったのでご紹介。 仙川にある「うくらいま食堂」。 ホントにお腹がすいて、ふらっとはいったところが正解だとうれしいですよね。 こちらは小さなお店で2人くらいで回している感じでした。 ランチは肉と魚の2種類だったんですが、私は肉を選びました。あんまり自分のうちで食べている味とおんなじだとつまらないなあと思ってしまいますがこちらすごくおいしくて、自分ではこんなに柔らかくしっとりとできないし、お野菜たっぷりで味付けもよく、大満足でした。 汁は鶏のささみのすり流し汁。 「うくらいま食堂」って名前の由来を聞いたところ「ウクライナ」とは全然関係ないそうです。 御…

  • 権三と助十 長屋の風景も楽しい

    今月の昼の部はよかった。何が良かったといって、演目だてです。 ずっしりと見ごたえのある『俊寛』。 そのあとがぱーっと明るい『音菊曽我彩』。 そして最後が江戸の長屋の風景が楽しい『権三と助十』です。 『権三と助十』が作られたのは明治時代なので新歌舞伎のジャンルとなります。原作は岡本綺堂。 歌舞伎って、衣裳や道具が美しいけれど、むずかしい。。と思っている人が見たらビックリしちゃうし、美しい衣裳を期待するならおススメしません。 長屋が舞台ですからお世辞にも綺麗とはいえません!でも、言葉もわかるし楽しいですよ! こんなのも歌舞伎なんだーってぜひ驚きながら楽しんで欲しい演目の一つですね。 けんかっ早くて…

  • 「魅惑の源氏物語」~徳川美術館 秋期特別展 みやびの世界を観る

    時系列が前後しますが、名古屋に行ったときに徳川美術館 に行ってきました。 目的は今やっている秋季特別展 『魅惑の源氏物語』! 大河で「光る君へ」を見ていることもあり、よし、行ってみようと思いました。 以前徳川美術館に行ったことはありますが、企画展はひな祭りでした。それはそれは豪華で緻密でみやびで美しかったのですが、今回はまたまったく別の魅力を楽しめそう。 ただし私はあまり源氏物語に精通しているわけではなくて、その点理解できるかなあとちょっぴり心配だったのですが、とても面白かった。 名品コレクション展示では、武家のシンボルとしての武具・刀剣(第1展示室)はずっしりとした存在感のある刀がたくさん見…

  • 伝統文化交流館 港区

    今日は、港区ものづくり・商業観光フェア。メイン会場は札の辻スクエアですが、第2会場の伝統文化交流館でお手伝いしています。 ここは、昭和11年に芝浦花柳界の見番として建てられたもの。都内に現存する最古級の木造見番建造物だそうです。 芝浦の高級マンションなどが立ち並ぶ中、ちょっと異空間で素敵です。今日は、藍染体験や、工作、紙切り漫談ショー、むかし遊びコーナーなどやってます。 お近くの方、どうぞお運びください。https://minato-monodukuri2024.jp/

  • 音菊曽我彩(おとにきくそがのいろどり)~いよ!音羽屋。おやぢさまの圧倒的存在感にあっぱれ感服♪

    今月昼の部。重くて深くて見ごたえたっぷりの『俊寛』を観たあとは、こちら! 華やかでいいですね~~。 ベースは曽我物。たおやかな兄の十郎と荒々しい五郎が、仇である工藤祐経に会う。工藤祐経は、富士の狩り場の任務が終わったら仇を取らせてやるよと約束するという流れです(簡略すぎか?)曽我物のくわしいあらすじはこちらで。覚えておくといいですよ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com 様々な曽我物がありますが、今回は新しい着想とのこと。 ベースはそうなんですが、 今回は十郎(の幼名一万)が右近、五郎(の幼名箱王)が眞秀、工藤祐経が菊五郎。 富士の狩場ではなくて箱根権現の参詣だそ…

  • 平家女護島『俊寛』~菊之助の挑戦

    新しい俊寛の誕生 鬼界ヶ島で中村屋が公演 新しい俊寛の誕生 昼の部の幕開けは、『俊寛』 俊寛を菊之助が初役で、若すぎるのでは?と思ったのですが、実は俊寛って37歳で亡くなったそうで、実年齢には近いのですね。 お役としては、吉右衛門、仁左衛門らが大切に演じてきた役ですからおいそれと簡単にできる訳ではありませんが、さすが菊之助。不退転の決意のもと、仕上げてきたという感じ。年齢に応じた力強さもあり、とても人間臭い俊寛がリアルに演じられていました。 あらすじや見どころはこちら ↓ ↓ ↓ ↓ munakatayoko.hatenablog.com とぼとぼと歩みも覚束なく出てくる最初の場面。俊寛菊之助…

  • 11月は「ようこそ歌舞伎座へ」

    「ようこそ歌舞伎座へ」11:00~11:45 『三人吉三巴白浪』12:25~12:55 『石橋』1:25~1:45 上演時間が短い! 値段が安い! 午後の部は6日と13日のみ! 一幕見はなし! 上演スケジュール 休演日 チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス 11月の歌舞伎座はちょっと変則的です。 なんでも工事がはいるとかで短時間の演目です。「ようこそ歌舞伎座へ」と銘打ってまだ歌舞伎座に行ったことがない人やインバウンドの人も楽しめるよう趣向を凝らすらしいです。 「ようこそ歌舞伎座へ」11:00~11:45 ご案内は中村虎之介。 ※時間は多少変わるかもしれません。 普段は見られない歌舞伎座の裏側…

  • ハーブス ルミネ池袋店

    昨日は日曜でしたが仕事。その帰りにガッツリ食べました。 ハーブス ルミネ池袋店でクロックムッシュです。外はカリカリで中はチーズでトロリ。塩気もきつくて疲れた身体にはいい感じです。 サラダたっぷり。ドリンクはアイスコーヒーで。 しかし、ランチセットにしたのでこのあとさらにケーキがついて、かなりのボリューム。 お腹いっぱいになってしまい、夜食べられませんでした(;^_^A ちょっとお歳を考えずに欲張りすぎたかな。 なかなかの繁盛ぶりで、行列していましたよ~。ただし割と回転はよく、それほど待たされずに座れました。

  • 名古屋土産。

    名古屋方言饅頭 ごっさま さすが名古屋、どえりゃー派手な包装ですね。金ぴか。 中はいたって地味でした(笑)。 「ごっさま」の由来は、尾張徳川家の藩祖、徳川義直公の夫人「春姫」が浅野家の出であるところから「安芸御前」と呼ばれており、「ごぜんさま」がいつしか「ごっさま」へと転じて、ついには一般の妻女の呼称となったそうです。 「ごちそうさま」の略称かと思ったら違いました。 中はふんわりした皮にこしあん。おいしくいただきました。

  • 芸談を聞く会 中村種之助丈を迎えて

    御園座終演後、すぐ近くの電気文化会館で 「芸談を聞く会 中村種之助丈を迎えて」が開催されました。田中綾乃先生のご紹介のあと、颯爽と現れた種之助丈。 有料イベントのため、詳しくは書けませんがざっと概要をば。 田中綾乃さんのリードもとても上手で、種之助丈からうまく話を引き出していましたし、種之助丈もリラックスして、時には田中さんにツッコミ^_^入れつつ、終始和やかな雰囲気に。 御園座の舞台についてのエピソードから 自分自身のこと。 そしてなんと言っても吉右衛門さんのエピソード。これからのこと。 お化粧の話も楽しかったな。 などなど、盛沢山で驚くほど充実した内容でした。1時間半?だったかなあっという…

  • 御園座 錦秋花形歌舞伎 レポ

    今回の御園座での花形歌舞伎は、「歌舞伎の見方」、『正札附根元草摺』(しょうふだつきこんげんくさずり)、『太刀盗人』という演目立てでした。 「歌舞伎の見方」 『正札附根元草摺』(しょうふだつきこんげんくさずり) 『太刀盗人』 所作事ふたつということで、何かもうひとつお芝居が欲しいところではありましたが、歌舞伎の見方が充実していたし、初心者の方や子どもたちにとってもわかりやすくて歌舞伎の楽しさがわかったのではないかなと思いました。 私が行った13日は、初めて歌舞伎を観る人も多く(最初挙手したので判明)、小学生くらいの子どももたくさん、中学生?高校生も観に来ていたので、なんだか盛り上がって楽しい雰囲…

  • 広告が多すぎる

    私のブログ、いくらなんでも広告が多すぎる。調べてみたhatena.zendesk.com でも、この通りになっているんだけれどなあ。 ちゃんと広告非表示にチェックを入れているのに、なんでこんなに広告が出るのだ?見辛いブログで申し訳ありません。

  • 御園座の錦秋花形歌舞伎

    名古屋2日目は、御園座に行ってきました。最高に良い天気。ホテルからポクポク歩いてちょうど良い散歩になりました。 ▲こんな青空 ▲名古屋にも木挽町があるのね ▲御園座のすぐ裏手にこんなものがあり、こんなチョコレートがあったよなあと思い出したり。決まった時間になると、からくり人形の白浪五人男が出現するらしい。ちょうど10時半には見られるというのに、もう開場されたので待ちきれなくて御園座にはいっちゃったので、白浪五人男は見られませんでした。御園座は真っ赤で、座席も真っ赤、トイレの中も真っ赤です。座席は大変座り心地がよいです。 お弁当は、こちらを購入しました。 花形歌舞伎を観たあとは、すぐ近くの電気文…

  • なごや観光ルートバスめーぐる

    今週は名古屋です。昨日、徳川美術館に行きました。名古屋駅発観光ルートバスめーぐるで。11時半発のめーぐるは、水素バスでした。1億円なので写真を撮ってくださーいとおじさんがいうので撮りました!片道210円。一日券は500円。2ヶ所よればもう元が取れますし、乗って1周するだけでも楽しいめーぐるです。ただ、帰りが遅いと渋滞に巻き込まれるとのことで市バスに乗ることを推奨されました。 (一日券でも途中から市バスに乗り換えを許可してくれました) あんまりしつこくやさしく、乗り換えたほうがいいよ~いいよ~と運転手さんが言うので、市バスに乗り換えましたが本当に早く名古屋駅に着きました。よほどひどい渋滞なんでし…

  • 松本観光は楽し

    松本市民芸術館で上演されている『三人吉三廓初買』を観るために松本に行き、せっかくなので1泊しました。お芝居については、別稿で書いたのでその他のこと。 松本駅について、開場までの時間に腹ごしらえ。 珈琲美学アベ ABE COFFEE ここで腹ごしらえできてちょうどよかったー。市民芸術館では幕間におやきが出るので当てにしていたのですが、売り切れ。他に何もなかったので、結構お腹が空いてしまったんです。有名なお店らしくて、行列でしたが、長野のお友達が先に席を取っておいてくれました。ありがたや!有名なメニューはこれらしい 一泊泊まって翌日は、松本観光。松本はこぢんまりしていながら、センスの良いお店があり…

  • その5 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』の気になる点

    →続きます まとまってなくてすみません。 最後は、ちょっと聞いてみたいことや解決しなかった疑問点 犬の衣裳にしなかったのはどうして? 久兵衛はいずこ?生首の行方は?100両と庚申丸の顛末は? 犬の衣裳にしなかったのはどうして? 本歌舞伎では、吉祥院本堂土手墓地の場になると、十三郎、おとせの衣裳がぶち模様になり、和尚にすがるその手が犬のように丸くなっていて、なんとも言えず背中にぞぞ~~~っと寒いものが走る。犬だ!犬の祟りだ!というわけで。 でも木ノ下歌舞伎ではそれはない。空間上部を使って、きれいな感じで見せる。 それは何か理由があるのか?聞いてみたいなあ。 また、歌舞伎で犬の衣裳、犬の手にするの…

  • その4 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』アフタートークで理解が深まる

    アフタートークで、かなり理解が深まる。松本でのアフタートークは東京でのそれとまた内容が違ったので、聞いてよかった。 其の一 年越しに始まり年越しに終わる 対の構造 其の二 ほぼ底本通りの地獄の場 其の三 義兄弟、疑似家族 言葉の使い分け 空間の使い方 (東京アフタートーク) 松本では三つのキーワードについて語られた。 其の一 年越しに始まり年越しに終わる 対の構造 この話は、年越しから始まり、年越しに終わる一年の話だということ。 年越しと言っても、今の12月ではなく旧暦。だから節分のころのこと。年を越す、一つ年を重ねるということは厄を払い、新しい気持ちで年が始まるというのがこの時代の年越しだっ…

  • その3 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』まだまだ楽しむ

    →続きます 一重の憂鬱と悟り 伝吉のあきらめ 文里の愛の貫きかた 一重の憂鬱と悟り 木ノ下歌舞伎では、 「一重がお坊と兄妹という設定にもかかわらず一度も顔を合わせないので、お坊に安森家再興という目的を強く設定させるために、お坊と一重の場面を創作した」とある。(木ノ下歌舞伎叢書より) ▲思いとこだわりがぎゅっと詰まった叢書 当初、一重はイライラしていて、文里にも冷たい。苦界に身を落としたのもお家断絶のせいと世の中を憎んでいるんだろう。その上性格も、自分で 「わたしゃ、どういううまれやら、人にものを言われると、腹が立ってなりんせん。なにもいうておくんなんすな」 なんて言っている。身を怨み、社会を怨…

  • その2木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』 さらに松本上演を楽しむ

    →続きます 私は木ノ下歌舞伎の『三人吉三廓初買』は、2014年版、2015年版は見ていないので、単純な比較はできない。今回は東京に引き続き2度目だったのだけれど、すごくよかった。 というか、東京で観たときよりずっとよかった。 (1)東京で観たときはいつも見ている歌舞伎にとらわれすぎていたのだと思う。そして、「慣れた」(笑)。 ・上演時間 ・大川端 ・衣裳 (2)役者について ・三人の吉三郎 ・武居卓 ・高山のえみ ・川平慈英 ・緒川たまき (1)それは多分、東京で観たときはいつも見ている歌舞伎にとらわれすぎていたのだと思う。そして、「慣れた」(笑)。 (2)また役者が上演を重ねてさらにバージョ…

  • 木ノ下歌舞伎『三人吉三廓初買』を観に行く!

    松本へ、木ノ下歌舞伎を観に行ってきた! ▲剥き出しの階段。赤い鳥居。TOKYOの看板 5時間越えの話題の歌舞伎。原作の『三人吉三廓初買』(初演安政7年1860年)は全部上演したら10時間近くなるらしいけれど、それを泣く泣く木ノ下歌舞伎は5時間半にしたということだ。 だから、これでもカット版と言えるんだけれど、有名な三人の泥棒の話だけではなくて、文里と一重の廓での話がカットされずにはいっており、さらに初演以降カットされっぱなしになっていた「地獄の場」という場がなんと154年ぶりに上演された2014年、2015年に続く今回は3度目の上演だ。 時系列の入れ替えやセリフの現代語訳やカットはあるもののほ…

  • 「梅の花」でランチ

    歌舞伎座は本日初日です。おめでとうございます 私は歌舞伎座にはおらず、東銀座からは遠いところで長年の友人とランチをしておりました。私との関係は以下の通り。 A子 3日前にあったばかりの従姉妹 B子 新卒時代の会社の友人。10年ぶり。 C子 高校時代の友人を介して知り合った友人。10年ぶり とまるで別々の関係のようなのですが、 A子、B子、C子は同じ大学でB子とC子は同じスキー部だった。 A子と私と共通のほかの従姉妹と、B子は中高で一緒の部にいた。 A子とB子は一時私の母に洋裁を習っていた。ふたりで一緒に旅行に行ったこともある。 など、やたらと入り組んでおり、どこかで誰かがつながっている関係です…

  • 今月の振り返り 2024年9月

    今月も忙しくて大変でした。 研の會 munakatayoko.hatenablog.com 能ワールドへのいざない munakatayoko.hatenablog.com 歌舞伎座昼の部 munakatayoko.hatenablog.com 夜の部 これしかかけていませんでした(;^_^A 『妹背山婦女庭訓』と『勧進帳』いずれも素晴らしかったのに、感想書けてません。 書けたら追記します。 munakatayoko.hatenablog.com 新国立劇場中劇場『夏祭浪花鑑』 munakatayoko.hatenablog.com 新国立劇場小劇場 文楽 『夏祭浪花鑑』 munakatayok…

  • 『膏薬練』と『西行桜』

    20日(金)は国立能楽堂へ。 ■狂言『膏薬練』 シテ 茂山茂 アド 茂山逸平 膏薬練は、自分の膏薬の方が効果があるわいと鎌倉の膏薬練と京都の膏薬練が自慢をしあうというもの。クスクス笑いつつ、なんだかこういう自慢をする人って今でもいるなあとぼんやり顔を思い浮かべたりした。 鎌倉と京にふたりが分かれているのは、源平贔屓に分かれている妙。生食(いけずき)と磨墨(するすみ)がでてきたが、なんと『平家物語』の宇治川の先陣争いに出てくるあの名馬! いけずきというのは、黒栗毛「きわめてふとうたくましい」馬でも人でも見さかいなくかみついて近寄せなかったので「生食」と名付けられた。 一方、する墨は あまりに黒か…

  • 観劇パスポートの民に危機迫る 2年たって。

    歌舞伎座の観劇パスポート。2022年の9月開始でしたので、2年たちました~。 2022年、コロナ真っただ中で歌舞伎座の観客席は団体客がいないこともあってガラーン。そこで松竹が起死回生の策として出したのが、この観劇パスポートでした。 歌舞伎会に入っている人限定ではありますが、24000円出せば、何回でも2階の1等席、2等席が見られるというもの。1等席は18000円ですから2回、つまり昼夜みればもう元は取れてしまいます。 いやあこの2年お世話になりました!で、2年たってみてどうでしょう。 当初、私はこんな記事を書きました。浮かれています。 munakatayoko.hatenablog.com 詳…

  • 新国立劇場で観る『夏祭浪花鑑』

    新国立劇場で、『夏祭浪花鑑』を観た。 本当は行く予定ではなかったのだけれど、千穐楽の前日になってポッと時間が空いて、もしかして行けるかも!と思いチケットを取った。 その5分後には、自分の手にチケットが握られていたのだから、すごい時代になったものだ。我が家から徒歩5分のセブンイレブンの発券である。 こんなことに今更ビックリしているのも年を取ったせいだろうけれど、すごいじゃないか。 さて、なぜ観に行く予定がなかったかといえば、 『夏祭浪花鑑』は、今年4月の愛之助の団七が、多分今の時代にできる最高の「夏祭」ではなかったかと思ったからだ。 それから歌舞伎座の秀山祭にできれば何度も通いたいと思ったことも…

  • 9月29日「古典芸能への招待」で『安宅』ダイジェスト

    今月のNHK「古典芸能への招待」は、能です。 主に『三輪』をやるようなのですが、『安宅』をダイジェストでやるそうです。 『安宅』といえば、歌舞伎の『勧進帳』のもとになった作品です。 今月歌舞伎座で上演された『勧進帳』、とてもよかったですねえ。 私も何回か観て、『安宅』を観てみたいなあと思っていたところでした。 ダイジェストとのことなので、どの程度かわかりませんが、 歌舞伎との違いなどはきっと解説してくれるのではないかしら。 楽しみです。 9月29日(日)Eテレ21:00~ www.nhk.jp

  • 『摂州合邦辻』~歌舞伎座 内に秘めた情熱を見せる菊之助

    9月初めに、右近が自主公演で演じた『摂州合邦辻』。翌日歌舞伎座で菊之助の演じる同じ演目を観ることができた。なかなかない機会だ。 右近フェスの方は、ちょっとフワフワしていて、それは会場の雰囲気もそうだし役者もそうだったかもしれない。玉手御前の最初の出で、うわーっと歓声が上がったり、合邦の猿弥が「茶漬けでも…」というところで笑いが起こったりするのはいただけない。(それは観客の問題だけれどまあフェスみたいなものだからいいのかなあ) 歌舞伎座は菊之助で、美しく貫禄十分の玉手御前だった。菊之助は4回目の玉手御前だそう。 玉手御前・菊之助(左)と合邦・歌六 最初の出では、歌舞伎座の観客席は静まり返って張り…

  • 秀山祭千穐楽

    本日千穐楽でした。 残念ながら仕事の都合で昼の部は見られませんでしたが、夜の部、見届けました。 そして思いを共有する友としらたまや。大変よき日となりました。 お料理もとても美味しかったです! 来年の9月は『菅原伝授手習鑑』の通しだそうですが、なんとか秀山祭の名前は残して欲しいものです。無事に千穐楽、誠におめでとうございました!

  • 9/9 能ワールドへのいざない 開催レポート

    9月9日に中野の武田修能館で「能ワールドへのいざない」が開催されました。 ▲登壇者は、和久荘太郎さん ■能と歌舞伎はどう違うの? ■五流派の関係やシテ方の仕事について ■一般家庭から能楽師になれるのか? ■能は武道。歌舞伎はエンタメ ■能の根源は、神を喜ばせること ■「翁」と「邯鄲」 ■能のお稽古 ▲会場となった武田修能館 9月9日が重陽の節句ということで、そこに絡めてからのお話1時間半でした。 ▲重陽の節句なので、菊で参加者をお出迎え。 能とはなにか。歌舞伎とは何が違うのか。能舞台とは。 歯切れのいい声で優しく、ゆっくりとわかりやすくお話をしてくれた宝生流能楽師の和久さんですが、実際に謡を語…

  • 歌舞伎座1階1列目花横から見た景色 席の見え方

    夜の部があまりにもよくて感激したのですが、それにはちょっと理由があって席が花横の通称ドブ席。しかも1列目だったんですね。 この稿では、ただただ1番前の花横という席の体験をつらつらしたためるので、筋とか感想とかどうでもよくって、ただひたすら見えたもの感じたものを書いていきます。 1列目の4番というのは、一番前の列の花道からかぞえて3番目。 全然全体を観ることがかなわない席です。 テレビ放映だと口をぽっかり開けて見入っている観客が目に入りますね。あそこです。 ▲こんな見え方 これは私が選んだ席ではなく、抽選であたった席でした。 都民半額観劇会という会がありまして、抽選で当たれば半額αで、今回は95…

  • 「三遊亭兼好・古今亭文菊二人会」

    文楽を観たあと、深川江戸資料館に行く。 新国立劇場から東京東部にある深川江戸資料館に行くのは遠いのではないかと思ったけれども、近かったー! 新国立劇場は京王新線初台駅直結。そして深川江戸資料館は半蔵門線の清澄白河。九段下で乗り換えて楽々30分弱で清澄白河に到着。資料館は駅から5分ほどだった。 深川江戸資料館の来館目的は、小劇場で行われた「三遊亭兼好・古今亭文菊二人会」。 深川江戸資料館に到着すると、懐かしの大鵬関がお出迎え♪キャッ♪ 兼好さんは知っていたが、文菊さんは初めて。上方を中心に大人気とのことで楽しみにしていた。 開口一番はけろよん。その後2人2番ずつ。仲入りを挟んでたっぷり7時から9…

  • 文楽鑑賞教室に行って来た~二兎を追うもの一兎をも得ず

    国立劇場休場のため(怒)、新国立劇場で開催されている文楽鑑賞教室に行って来た。 演目立てに疑問あり 「伊達娘」 解説文楽の魅力 『夏祭』 字幕アプリより、舞台横に字幕を! まとめ 国立劇場小劇場。 ちょっと小さい箱で、江戸の芝居小屋みたいな雰囲気があったりしてイイ感じ。ここを使って自主公演とかいろいろできそうな感じがした。 床が斜めの向きで、45度客席を向いているって、太夫さん三味線さんやりにくくないかな。 演目は、『伊達娘恋緋鹿子』と解説―文楽の魅力と『夏祭浪花鑑』 AプロからCまで分かれて出演者は異なる。私はAプロを観に行った。 演目立てに疑問あり なぜ『夏祭』の鳥居前を削ってまで「伊達娘…

  • 能ワールドへのいざない。

    9月9日、重陽の節句の日に、無事 「能ワールドへのいざない」終了しました。 ▲菊の花を飾ってお客様をお迎え。 和久荘太郎さんのお話はとても面白くて、あっという間の1時間半でした。 後日もう少し詳しいレポをお届けします。

  • 研の會~浅草公会堂

    第8回研の會が、行われた。 初の大阪開催2日。そして東京で2日。特に大阪公演は台風渦中で、できるかできないのか、行けるか行けないかと多くの人がヤキモキする中何とか全公演上演できたことは本当によかった。(いけなかった人もいると思う。とても残念)私は幸いなことに東京千穐楽の5日に行くことができた。研の會は、右近がやりたいこと全部やっているという自主公演だけあって、演目も毎年チャレンジングだし、様々な工夫が凝らされている。 上演前の演目説明は右近のアナウンス。『摂州合邦辻』は、解説があった方がわかるから親切だと思った。 右近人気も相まって、上演前から場内盛り上がっていて、さながら右近フェス。グッズ売…

  • 歌舞伎座秀山祭3日目感動の夜の部。

    夜の部行ってきた。 素晴らしすぎて、言葉が出ない。感想は落ち着いて書けたら書きますー。 とりあえず、写真を。 吉右衛門さんのお写真は2階ロビーにこちらが飾られているだけで、ちょっと寂しいな。 今月は、『妹背山婦女庭訓』で両花道で、とても華やかです。 上演時間はこちらです。吉野川も良かったけれど、勧進帳がとても良くて、しみじみと余韻を楽しんでいます。それではまたねー。

  • 9月歌舞伎座は秀山祭。

    9月歌舞伎座は秀山祭。 夜の部はともかく、昼の部は播磨屋らしさがあまりなくて発表当初は少しがっかりしたのですが、でも大作がガッツンガッツン入っていますので、観ごたえありますよー。 でも播磨屋の二人のチビーズが出ないのはとても残念。 昼の部 『摂州合邦辻』 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』 夜の部 『妹背山婦女庭訓』~太宰館花渡し 吉野川 『勧進帳』 上演スケジュール チケット金額、売り場 歌舞伎座アクセス その他の劇場も熱い! 昼の部 『摂州合邦辻』 きっついお話。 庵室の段のあらすじを簡単に。 継子俊徳丸に恋慕する玉手御前。父合邦は怒り狂い、玉手を斬る。しかし最後にそれが恋慕に見せかけて継子二…

  • 今月の振り返り

    今月の振り返り もうひと月終わったのか…。月日のたつのが早すぎてめまいがします…。 今月は歌舞伎座、1部 『ゆうれい貸屋』 munakatayoko.hatenablog.com 『鵜の殿様』 munakatayoko.hatenablog.com 2部 『梅雨小袖昔八丈』~髪結新三 munakatayoko.hatenablog.com 3部『狐花』 munakatayoko.hatenablog.com 第26回音の会 munakatayoko.hatenablog.com 藤間勘十郎舞踊公演 munakatayoko.hatenablog.com 武田修能館能装束虫干しツアー munak…

  • 満を持して勘九郎初役『梅雨小袖昔八丈』

    『梅雨小袖昔八丈』髪結新三 勘九郎が演じる髪結新三。よかったですねえ。 あらすじみどころはこちら munakatayoko.hatenablog.com ↑こちらでも書いていますが、髪結という職業を悪党に選んだ黙阿弥先生、すごいですよね。 真後ろの至近距離から囁かれる状況って、そうそうなくて、無防備、丸裸。そこでついつい新三に丸め込まれて、お嬢さんと駆け落ちをしてしまう忠七です。なんでそんな簡単に騙されるのかと思いますが、案外人間って心の隙を狙われるとコロリと騙されますよね。毎日のように報道されるオレオレ詐欺を見ていると、そう思います。 17世勘三郎、18世勘三郎が当たり役だった新三を満を持し…

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