株式会社永和システムマネジメント東京支社で行われているという『Ruby逆引きレシピ』読書会。噂を聞きつけた『Ruby逆引きレシピ』著者のうち島田と設樂の2人が同読書会に参加し取材してきました。その様子をレポートします。
読書会は、永和システム東京支社名物「和ジャイル」スペースにて行われています。取材に伺った日は角谷信太郎さん、諸橋恭介さん、三村益隆さんが参加されていました。読書会はレシピ200「クラスライブラリをコマンドとして実行可能にしたい」から始まりました。
きっかけは変な不安を抱えないようにするため
――読書会はどのように行われているのですか。
角谷 「ほぼ毎朝、9時半から10時までの30分、ここで行っています。固定のメンバーがいるというわけではなく、 時間になったら何となく集まれる人が集まって、みんなで読みながら雑談している感じですね」
――読書会をしていただきとても光栄ですが、レシピブックの読書会というのはあまり聞かないように思います。読書会を始めたきっかけは何だったのでしょうか。
角谷 「始めたのは(今日は出席していない)森田、畠山の二人だと思ってるので、後で聞いておきますね」
森田 「最初、仕事でMechanizeが必要そうだと分かったんですが、使ったことないし不安だなぁ、と思ってました。そんな気持ちを抱えつつ、なにか参考になりそうなものはないかと探したら『Ruby逆引きレシピ』があったんです。「どれくらい参考になるんだろうか」と思いつつ、ページをめくってirbを起動して実行してみるとビックリ。思いの他簡単に、自分のやりたかったことが実現できて。この経験をきっかけに、変な不安をかかえて億劫にならないように、レシピを全部さらっておこう!というのがきっかけで始めました」
意外と知らない情報が満載だった
――実際に読書会をしてみて、いかがですか。
諸橋 「fakeWebとか、自分の知らないライブラリが出てきて勉強になりますね。ruby-debugとかrakeなんかも、これだけ語っている書籍は今のところ他にないのではないかと。あと、突然自分の日記が出てきて焦った(笑)」
角谷 「レシピ200(クラスライブラリをコマンドとして実行可能にしたい)とか、困らないけれど実は知っておいた方が良いということもちゃんと書いてあって偉い。個人的に勉強になったのは、dlのレシピとか」
――ありがとうございます(笑)。他にここがよかったという所はありますか?
角谷 「ruby-debugでスタックフレームを移動できるのは知らなかった(レシピ189)。ruby-debug は充実してますね」
――朝Twitterを見ていると、皆さんが楽しそうに読書会をされている様子がそれとなく伝わってきています。
角谷 「net-ircのところではみんなで行儀の悪いbotを作って遊んでて大変でした(笑)」
レシピ204(Ruby版Monitでプロセスの動作を監視したい)では、途中で出てきた疑問に著者陣も一緒にコードを読んで確かめるという一幕もありました。その他、レシピのコードから始まって色々な話題で盛り上がりました。
取材にご協力いただいた株式会社永和システムマネジメント東京支社の皆様、ありがとうございました。
他にも『Ruby逆引きレシピ』を使って勉強会などをされている方がいらっしゃいましたら、事情の許す限りお話を聞きに伺いたいと思いますので、ぜひTwitterなどで著者までお知らせ下さい。