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連載第4回目は博報堂ケトル・嶋浩一郎氏×電通PR・井口理氏の対談です!コミュニケーション領域の中で、現在企業がコントロールできない、アンコントローラブルな部分が拡大してきていてます。そんな中、マーケティング手法も日々変化を遂げています。時代は「生活者の声を企業がいじるマーケティング」へ。その意味とは?
今年はPRの審査員としてカンヌにやってきたわけですが、先週日曜夜に審査が終了し、月曜に審査員揃っての記者会見、その夜に授賞式と任務をほぼ終え、続々発表される他のカテゴリーの授賞式を見たり、セミナーに参加している嶋です。カンヌは広告会社のコンペティションの場であると同時に、最新テクノロジーをシェアする場でもあります。弊社の木村がスピーチを行ったようにカンヌはココ数年TED的な側面も注目されつつあります。電通のセミナーにもPerfumeが登場しましたし。
さて、私が審査を担当したPRライオンのグランプリは、オーストラリアの地下鉄が行った、クライアントの転落事故防止キャンペーンに決定しました。自分の髪の毛に火をつけたり、ドラム式洗濯機の中に入ったり、くだらないことで命を落とすのはやめようという子供向けの歌を作り、その歌の空前の大ヒットで人々の意識変化がおこり、実際に事故が減少したというキャンペーンです。
PR部門では社会において新しい合意形成をつくったり、企業やブランドに対するパーセプションの変化をもたらす仕事が評価されます。地下鉄のキャンペーンでいえば「アホな死に方はやめよう」という合意をいかに社会の中でつくるのかというやり方の見事さが評価されたわけです。
今日は、昨年PR部門の審査員をつとめて、最近朝日新聞出版から『戦略PRの本質』を上梓した電通PRのPRプランナー井口理さんに、今年のカンヌの印象や著書に書かれた今後のPR業界のトレンドなどいろいろ伺ってみます。