11月の景気動向指数、1.5ポイント低下=3カ月ぶり悪化、自動車生産停止で―内閣府
内閣府が10日発表した2024年11月の景気動向指数(2020年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比1.5ポイント低下の115.3となり、3カ月ぶりに悪化した。ダイハツ工業が後方確認用モニターなどの設置を義務付ける新基準に対応できず、一部車種の生産を停止したことなどが要因。基調判断は「下げ止まりを示している」に据え置いた。
速報段階で反映させた8系列の指標のうち、6系列が指数低下につながった。自動車に加え、半導体製造装置の生産・出荷で、好調だった前月の反動が出た。商業販売額(小売業)は冬物衣料などが売れてプラス方向に寄与した。
数カ月先の景気を示す先行指数は2.1ポイント低い107.0と3カ月ぶりに悪化。自動車や半導体製造装置などの在庫が増えたほか、パートの求人減少が影響した。