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概要

MARVELコミックのキャラクター。

キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースの相棒「ファルコン」として長年活躍し、後に自身もキャプテンを襲名した黒人ヒーロー。

なお邦訳版や派生作品では「サム・ウィルン」表記もあるが、pixivではほぼ用いられていない。

能力

  • 鳥類との意思疎通

テレパシーや視界の共有など。ハヤブサ「レッドウィング(Redwing)」を相棒にしている。

  • 飛行

黒人ヒーローの元祖であるブラックパンサーが開発したユニットを用いたもの。

来歴

オリジン

フルネーム:サミュエル・トーマス・ウィルソン(Samuel Thomas Wilson)。

ニューヨーク市のハーレム地区で、牧師の父ポールと母ダーリンの息子として生まれた彼は、鳥好きで大きな鳩小屋を所有する心の優しい少年であったが、十代の頃は人種差別に苦しめられた。

さらに父が近所の喧嘩を鎮めようとして死亡、その2年後に母が強盗に射殺され、天涯孤独となった彼は社会を憎悪するようになり、ロサンゼルスにわたり「スナップ・ウィルソン」と称する名うての犯罪者となった。

リオデジャネイロの暴動に加わるために出国したが、飛行機がレッドスカルの支配する熱帯の島に墜落。

彼の犯罪者としての実績に目をつけたレッドスカルはコズミック・キューブを用いて鳥使いの能力を与え、更に記憶を改変して「善良なソーシャルワーカー」としての人格を上書きした。

初登場は1969年の『Captain America #117』。

レッドスカルを追って島を訪れたスティーブと、住民たちを解放するために戦っていた超能力者として出会い、共闘するうちに信頼を得ることに成功。

そして1975年に本来の記憶が再生されスティーブ暗殺の指示が下されるが、ヒーローとして平和のために戦うことを望んだ彼は指示を拒絶。

また彼が前科者であったと知ったスティーブもこれまで通り相棒として受け入れることを選んだため、レッドスカルの計略はヒーローを1人増やす、という大失敗に終わったのだった。

ちなみに「キャップが信頼する者の手でキャップを抹殺させる」という目論みは後年、別の人物によって果たされることになる。

相棒から継承者へ

'70年代のスティーブが主人公を務めるコミックのタイトルは『Captain America and the Falcon』となっていた。

同時期にはS.H.I.E.L.D.のエージェントとなり、ディフェンダーズにも参加している。

またアベンジャーズにも加入するが、いわゆる「トークン・ブラック」としての起用であることに反発し早々に脱退。

その後故郷のハーレム地区へ戻り、治安の改善に尽力した。

2006年の『シビルウォー』でも超人登録法に反対するスティーブ陣営「シークレット・アベンジャーズ」につき、彼が負傷した際はリーダーを務めている。

そして2014年、スティーブの肉体が急激に老化し、前線での戦闘に耐えられないと判断。

彼から称号と愛用の盾を託され、七代目にして初となる「空を飛ぶ」キャプテン・アメリカが誕生した。

なおこの称号はきわめて複雑な経緯と共に推移しており、紆余曲折を経て結局スティーブが復帰するのが定石になっている部分もあり、誰が何代目のキャップに相当するかに関しては解釈の分かれるところである。

MCU

演:アンソニー・マッキー

日本語吹替:溝端淳平(~『エンドゲーム』、『ブレイブ・ニュー・ワールド』~)→ 濱野大輝(『F&WS』)

映画第9作『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から登場。

元は落下傘部隊所属の兵士で、軍用格闘術・銃器の扱いに長けている。

加えて広げれば全幅3mほどにもなるジェットパック付き折りたたみ人工翼を鍛え上げられた両腕で操作し、3次元機動を活かしたアクロバティックな戦い方をする。

後にジェットパックはスターク・インダストリーズによる改良をうけ、銃弾を弾ける程度の防御力、ミサイル発射、探知ゴーグルとの連動など、回を追うごとに機能が充実していった。

また「レッドウイング」は専用ドローンに変更、偵察やサポートに活用されている。

家族関係については主役ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で深掘りされ、両親の名前は同じだがルイジアナの漁師になっており、サラという姉とその息子である二人のっ子達がいる。

キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー

冒頭から登場、走り込み中にスティーブに軽々と抜かされてしまう。 左から失礼!

軽い会話を交わしたあとに別れた後、落下傘作戦にで仲間が戦死したことへの苦悩を淡々と明かす姿が見られた。

その後、ランニングを終えて自宅に帰り、牛乳片手に一息つこうとしていたところを、インサイド計画を阻止するべく奮闘するスティーブに勧誘される。

そして、ジェットパックを背負い、空駆ける戦士として戦いに身を投じていくことになる。

ウィンター・ソルジャーとその部下との交戦を経てついに最終決戦、計画の要となるヘリキャリアを破壊するべくスティーブと作戦を遂行する。

その際砲撃の華麗な回避、戦闘機との大立回りなど、アクロバティックな戦闘を見せつけた。

三機目にスティーブを運搬する活躍もしたが、ウィンター・ソルジャーに翼をもがれて戦線離脱した。

その後、ヒドラ構成員のブロック・ラムロウと遭遇し肉弾戦を展開、しかし撃墜されたヘリキャリアの追突に巻き込まれてしまう。

崩壊するビルから身を投げ、すんでのところでニック・フューリーの操縦するヘリに回収してもらった。

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

ウルトロンとの最終決戦には参加しなかったが、序盤のパーティに出席、決戦後の新生アベンジャーズにメンバーとして招集された。

アントマン

アベンジャーズ基地に侵入してきたスコット・ラングと交戦。

拡大・縮小を駆使して撹乱するスコットと互角に渡り合ったが、最終的にジェットパックに侵入されて破壊、墜落して敗北した。

この件がきっかけでスコットを認め、のちにキャップ派として戦闘員に抜擢し、スティーブ共々シビルウォーに参加することとなる。

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

キャップ派の一員として参戦。空港では一時期敵だったウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズと共にピーター・パーカー / スパイダーマンと戦った。

しかし、彼のとある行動がジェームズ・ローズ / ウォーマシンを傷つける、間接的な原因となってしまう……

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

サノスの部下ゴーヴァス、プロキシマがヴィジョンワンダ・マキシモフを襲っているところにスティーブ、ナターシャ・ロマノフと共に現れ、彼らを撃退。

その後、ローズと合流した。

ローズの傷の遠因となったサムだが、彼との友好関係は良好である。

ヴィジョンのストーンを取り除くべくワカンダへ同行するが、サノス軍の襲撃にあい、それを食い止めるべくローズと共に獅子奮迅の戦いを繰り広げた。

しかし、奮闘むなしくヴィジョンが破壊され、ストーンが揃ってしまい……

サム「キャプテン、聞こえるか?」

サム「キャプテン、サムだ聞こえるか?」

サム「On your left.(左から失礼)

ここから先は『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれます

アベンジャーズ/エンドゲーム

前作終盤で指パッチンを許してしまい、多くのヒーローと共に消滅したサム。

しかし、ハルクと融合したバナーの、命を賭けた再びの指パッチンによって復活した。

その後、過去を遡ってきたサノス軍との最終決戦に挑んでいく。

全てが終わり、バッキー、バナーと共にスティーブのストーン(+ムジョルニア)を戻すための旅立ちを見届ける。

そして、石の返却を果たし、失われた時を生きて現在に戻ってきた老年のキャプテン・アメリカから盾を引き継ぐこととなる。

ちなみに、ヒーロー総登場シーンの前には「左から失礼」とちゃんと言っているが、吹き替えは「左を見ろ」である。 惜しい!

ファルコン&ウィンター・ソルジャー

タイトル通り主役の1人として登場。

スティーブから受け取った盾を、自分には相応しくないとスミソニアン博物館に寄贈する一方、ファルコンとしてアメリカ軍と協力し対テロ任務に当たっており、その流れでバッキーとフラッグ・スマッシャーズを追っていくことになる。

しかし、アメリカ政府が独断でジョン・ウォーカーを2代目キャプテン・アメリカに指名、盾も彼の手に渡ってしまったことから、バッキーに厳しく非難され、これまで以上にギクシャクした仲に陥ってしまう。

また、生家の漁業の不振によって思い出の船を売らざるをえない状況に陥るなど、より身近で現実的な困難にも直面する。

白人であるスティーブが担ってきた重い役割を担えるのか?周囲は受け入れてくれるだろうか?明かされる、アメリカ社会で生きる黒人ならではのサムの境遇、悩み。

アイデンティティ、思い出の危機。

新しい世界が迎える矛盾と課題。

重層的な難事に、周囲の人々の思惑と問いかけに、サムがどう応えるかを軸にして、ドラマは展開される。

物語の終盤、暴走するジョンを止める形でサムは血に染まった盾を回収する。

地元のコミュニティの再建、本音を介したバッキーとの語らいを経て、サムは改めて盾を巡る物語の複雑さを感じ取る。

そしてフラッグ・スマッシャーズの背景に絡み合う悲嘆、超人兵士にまつわるとある男の絶望と真実をも知ったサムは、ついにキャプテン・アメリカになることを決意する。

八面六臂の活躍の末、最終話では自身の境遇も踏まえた見事なスピーチを披露し、名実共にキャプテンの器を世界に示した。

なおサムの新コスチュームはワカンダで作られたビブラニウム製であり、カラーリングはこれまでの黒・赤から、キャプテンの要素を踏まえた白・青・赤、デザインはコミック版ファルコンを踏まえたものになっている。

キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド

初の主人公となる映画。

予告編では、アメリカ大統領に就任したサディアス・ロスから政府の所属として活動するよう要請される。

コスチュームは上記の白・青・赤と黒・赤の両方が確認できる。

関連タグ

アメコミ / MARVEL / ヒーロー

キャプテン・アメリカ / スティーブ・ロジャース

アベンジャーズ / サイドキック

表記ゆれ:サム・ウィルスン

Aトレイン:見た目が似ている黒人のヒーロー。ただし人物像がどちらかと言えばヴィラン寄り。

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  • キャプテン・アメリカの頼みなら。

    CAWS、サムの家にて。 スティーブは、サムが慈善活動をしていることや住所をいつ知ったのか。サムはなぜ確かめずにスティーブたちの朝食を作ったのか。初対面のランニングから家に押しかけるまでの間に、このふたりは何度か会っている。 あと顔を洗ったスティーブとナターシャが会話しているところに、サムが朝食だと言いに来たけど、そこで部屋の間取りが変わってるので、描かれていないシーンが間にはさまっているよねと。その行間を妄想で埋めつつシーンを再現しただけのシロモノです。つまんなくてごめんなさい。次はもう少し色気のあるものにします。伏線ばらまいたので回収しないと。遊び心で、スティーブ役のクリス・エヴァンス要素を混入&マーベル仕様でエンド・クレジット付き。
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