大塚芳忠

1954年5月19日生まれ、岡山県出身。同人社プロダクション -> クレイジーボックス所属。

大塚芳忠は本来本名であり【おおつかよしただ】と読む。

芸名としても本名で仕事をしていたが、ホウチュウと呼ばれることが多かったため、2001年の事務所移籍に前後して読みを改名して現在の芸名になった。

元々は地元岡山で喫茶店のアルバイトしていたが、芳忠氏の接客にたちまち繁盛したため「声のいい店員がいる」と評判になっていた。その噂を嗅ぎ付け読売テレビのプロデューサーが店に現れ、芳忠氏がスカウトされ、芳忠氏本人も芝居に興味があったこともあり、川路夏子演技研究所で演技を学び1980年代初頭に声優活動を開始。1984年に重戦機エルガイムのミラウー・キャオ役とナレーション兼任としてアニメレギュラーを獲得した。

日本テレビの情報番組『真相報道バンキシャ！』のナレーターやハリウッド映画・海外ドラマの吹き替えとしてもお馴染み。安原義人や山路和弘と並ぶ「アメリカ人らしい声」の持ち主とも評される。

高い技術を持つだけに役柄の幅広さはかなりのもので、軽妙な悪役、コミカルな二枚目半、ノリノリのアメリカ人、陽気な性格の好青年（『フルハウス』のダニー・タナーが最たる例）といった役、クールな役ではそつのない天才肌、ミステリアスなインテリ、冷徹で残忍な冷血漢、果ては『感情はないが、どこかユーモラスなアンドロイド』といった難しい役をこなす。

また『クレヨンしんちゃん ヘンダーランドの大冒険』、『シャングリ・ラ』ではオカマ役を怪演した。

（ちなみに同作品ではそれぞれ田中秀幸、中田譲治もオカマ役を怪演している）

過去には深見東州監修のアニメ神頼みシリーズでは家族連れのタクシー運転手中西三太とミラクルサイキッカーSEIZANでは神仏に信仰するタケルの子孫で中の人ネタだが前者はまるでフルハウスや海外のドラマシーンと後者は激走戦隊カーレンジャーのシグナルマン、王様戦隊キングオージャーの民間人、ドキドキプリキュア!のモブキャラの様な雰囲気だがあの某クソアニメを担当で話題に。

…更に2018年、『ポプテピピック』では約40年の付き合いを持つ戦友、江原正士と共に14歳の女の子役を大怪演し、従来のイメージを大幅に覆した。

『仮面ライダー電王』で自身が演じたデネブに深い愛着を持っており、「デネブは今まで演じた中でベスト4に入る位、好きなキャラクター」、「関連商品は親戚の子供にあげたが、デネブのキーホルダーは死んでも渡すものかと思っています」などと公言し、デネブを自身の代表作の１つに挙げている。

吹き替えでの主人公役は一貫して落ち着いている、もしくは内面に熱い心を持ったクールな中年男性がほとんどである。また80〜90年代には爽やかイケメン（要は森川智之や中村悠一が得意とする役）、ハイテンションな面白黒人（要は山寺宏一や高木渉が得意とする役）を演じることも少なくなかった。

近年では、年相応な渋みのある初老男性を演じる機会が多くなっている。

江原正士や藤原啓治、田中秀幸、井上和彦、大塚明夫、神谷明、山路和弘、小山力也、山寺宏一、堀内賢雄、関俊彦とは役が重なる（同一作品の別バージョン等で同じ役を演じる）ことが多い。

玄田哲章とは様々な作品で共演する機会が多く、玄田が専属で吹き替えを担当しているアーノルド・シュワルツェネッガーことシュワちゃんの映画の吹替版の脇役常連と言っても過言ではないほどである。また今となってはウソのような話であるが、玄田が担当する前に一度だけシュワちゃんの吹き替えを担当したことがある（『キング・オブ・デストロイヤー』※TBS版）。

私生活では同じく声優として活躍していた弥永和子と夫婦だったが、残念ながら弥永は2014年に逝去。

『仮面ライダー電王』シリーズではデネブ役を演じ、親戚の子に尊敬されるようになったらしい。

「亜人」の佐藤の怪演ぶりが評価され第11回声優アワード助演男優賞を受賞。第17回に池田秀一に更新されるまで最高齢記録を所持していた。

声優　中の人

公式プロフィール

大塚芳忠 - Wikipedia