愛

読み方

《音》アイ

《訓》め（でる）・お（しむ）・いと（しい）・かな（しい）

《名乗り》あき・さね・ちか・ちかし・つね・なり・なる・のり・ひで・めぐみ・めぐむ・やす・よし・より

字の持つ意味

1. あいする。いとおしむ。いとしむ。かわいくてせつなくなる。
2. めでる。好きでたまらなく思う。また、よいと思って、楽しむ。
3. キリスト教において神が人々を救ってくれる恵みの心のこと。アガペー。

成り立ち

会意兼形声。旡（カイ・キ）とは、人が胸を詰まらせて後ろにのけぞったさま。愛は「心＋夂（足をひきずる）＋音符旡」で、心がせつなく詰まって、足もそぞろに進まないさま。

人間や動物の感情のうちのひとつ（ただし感情かどうかについては異論もある。ざっくり言えば喜怒哀楽と違って『〇〇を愛する』状態は継続するため）。

愛しいと感じる気持ち。大切に思う気持ち。

何かをかけがえのないものと認め、それに引き付けられる心の動き。

親子や兄弟・兄妹・姉妹・姉弟（養子や義兄弟・義兄妹・義姉妹・義姉弟を含む）といった家族を大切にし慈しむ、異性または同性つまり友人や仲間や恋人や周りの人達などの凡ゆる関係性の他人に対する敬意や思慕、自身の生まれ故郷や祖国を大切に思う気持ちなど、他にもあらゆる物に対して慈しみたい、大切にしたい、守りたいと思う気持ち。

愛の対象は、時と場合によっては全てにおいて優先されるため、社会的損失や他者の犠牲をもいとわない心の動きを生み出してしまうこともある。

「花」「春」「夢」「心」「姫」「幸」などと並んで、女性向けのイメージカラーがピンクの女主人公の名前に使われていることも多い。→桃キュア

物事には表と裏があるように、物事を大切に思う心であるはずの愛は行き過ぎれば大切なものを傷付けて失う原因にもなってしまう為、愛のこうした側面がフィクションで取り上げられる事もしばしばある。→ビースト(Fate)

また、価値観次第では愛情表現の形が異なる為、歪んだ愛情とか愛が重いと言う概念も存在している。

神話に置いて、神の司る属性としての『愛』は物事を愛（め）でる愛だけではなく、いわゆる色欲・性欲を含める事が多い（→エロース/エロス）。pixivでの創作物においても同様の傾向がみられる。逆にアガペーはエロースとは真逆の愛である。

愛の概念は非常に複雑で解明困難なものである。当記事では一般的表面的な概要を述べることしかできない。

より深く知りたい方はウェブサイトや書籍や教育機関等でご自分で知見を深められる事を勧める。

自分以外の個々を尊重する感情「愛」は哺乳類、鳥類など、群れで行動し、子供を育てる種類の動物にしか作られないため爬虫類などにはないと考えられている。

心　感情

愛情　愛憎　好き　好意　恋愛 友愛　性愛　アガペー

愛しい / いとしい / 愛おしい　愛してる　愛でる　可愛い　愛くるしい　慈しむ

異性愛　同性愛　両性愛　全性愛　無性愛

純愛　情愛　少年愛　愛人

家族愛　親子愛　兄弟愛　姉妹愛 夫婦愛 カップル 友達カップル

師弟愛　親愛　信愛　敬愛　慈愛

自己愛　郷土愛　祖国愛　民族愛

愛の結晶　愛娘　愛息　愛妻　愛妻家

愛国　愛国心　日本愛

人類愛　対物性愛

愛情表現　溺愛　狂愛　殴り愛　ぼこり愛　殺し愛

愛が重い　愛が痛い　歪んだ愛 / 歪んだ愛情 / 歪んだ愛の形　愛なら仕方ない

色欲

直江兼続…愛の字の形をした装飾の付いた兜が有名。