ハメットのレビュー・感想・評価
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沖縄桜坂劇場、日曜夜21時半終映の回を観た後でしばらく周囲を散策し...
沖縄桜坂劇場、日曜夜21時半終映の回を観た後でしばらく周囲を散策してみた。
雨上がりの街は人気も少なくて映画の雰囲気と似ていた。
高校生の時、WOWOWで1度だけ観たけど「雰囲気がいかにも探偵もの」って記憶しかなかった。
観直すとヴェンダースっぽくない作品だが嫌いでは無い。音楽と撮影(特に照明)は良かった。
しかし撮影用セット感丸出しで全体的に画も狭い。色々バレないように照明も暗がりを多くして雰囲気で誤魔化してるのが解る。
コッポラの意見に振り回されて大変だったんだろうな
メチャクチャ眠かった…(笑)
コッポラ初見 うーん😔
再編集による映像は極めて鮮明
1920年代の禁酒法下、アヘンの巣窟や売春宿に人が群れるサンフランシスコのチャイナタウンの一郭をセットに組んで、カラーで撮影されたフィルム・ノワール(というよりも)ハードボイルド。私は(前評判とは異なって)楽しんだ。冒頭からクラリネット(サックスではない)とピアノによるジャズに心を奪われたが、これは間違いなく聴きもの。
ストーリーの上では、階段、奥まった部屋や鏡の裏などが場面の転換に使われ、コッポラの関与が大きいと思われた。彼が、製作総指揮として、すべてのプロセスに口を出していたのではと窺われる。一方、映像そのものには、ガラスの天井を通して仰角の視点が頻用されるなど、監督を務めたヴェンダースの主張があったことが判る。それだけ統一感は弱かったのかも。ストーリーと映像の対立か。
東洋人から見ると、警察関係者も含め西洋人の顔は見分けにくく、服装も似通っており、しかも身代わりの出現もあり、登場人物が区別しにくいので、退屈だったのでは。
私の印象に残ったのは、探偵事務所を辞めて作家として独立したばかりの主人公ハメット(フレデリック・フォレスト)、階下に住む女友達キット・コンガー(マリル・ヘナー)、昔の仲間で、今は専属みたいにタクシー運転手を務めるイーライ(エリシャ・クック・Jr:キャラクターは一番魅力的)。この3人に絞った筋立てだったらと思うが、ハードボイルドは難しくなるだろう。再編集による映像は極めて鮮明で、スクリーンに足を運ぶ意義は十分にあると思われた。
ヴェンダース監督✖コッポラ製作なのに特別感が無く、主演コンビに華も無く、約束事を踏襲するもそれ以上はなく、普通のハード・ボイルド探偵ものオマージュ作品に。
ねじれ
1926年、スーとの結婚直前だった。が、口癖のハメット。60~7...
なるほどなるほど
なるほど、なるほど・・・
どうしてあの有名な評論家が「失敗作」としたか、確かに分かる感じがしましたです。失敗作にもならない作品が溢れてる中で、ちゃんと失敗してるっていう意図で言及されていたと思いますが、その感じ、なんだか分かりますよ、これ。
やりたいことは分かるよー、そうだよね、その感じだよね、だけど、なんだかうまくいかないね、おかしいな、どうしてだろ、感覚は分かってるんだよね、明確な絵も見えてるんだよね、でも、なんか、あれ、どうして・・・ って感じです。
でも、これ私、やっぱり好きですよ。捨てておけない感覚があります。いつかまた観直したくなる予感があります。ずっとどこかで心に残り続ける作品な気がします。そう、これ、この感覚が味わいたくて映画を観てるんだって気がします。
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